Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

デジタル経済

インフラメンテこれからの課題

この日はまた霞ヶ関の合同庁舎3号館にやってきた。何度か紹介している国交省のインフラメンテナンスを議論する会合、この親会にあたる「技術会議」はいつもオンラインなのだが、この会合は(座長の意思だろう)いつもハイブリッド。僕は可能な限りリアル出…

監視ソフトが算出する給与

「COVID-19」禍で急速に日本企業に広まったテレワーク、従来型の労務管理をしたい勤労部門には悩みもある。これまでは職場に囲い込んで管理できていたのだが、目が届かなくなってしまった。そこでPCの画面を管理するソフトウェアを導入する企業もあることは…

AIは雇用の脅威じゃないはず!

アニメ産業は、製造業偏重だった日本の産業界を(ある意味)変革してくれた、貴重な輸出産業だ。日本が嫌いな中国人も韓国人も、日本のアニメは大好きという若者が多い。ただその現場は結構過酷、長時間労働・低賃金・運不運がつきまとう。すでにより安い労…

中国ではTwitterは禁止だが・・・

先日、久しぶりに経団連会館に行った。4階の会議室で行われるサイバーセキュリティ関係の会合を覗くのが目的だったが、2階では何か大きな会合がある様子。見ると「日中国交正常化50周年記念シンポジウム」とあった。そう、もう50年も経つのかという思いと…

機密性・完全性・可用性(後編)

ロシアの侵攻にあたってのサイバー攻撃については、慶應大学の手塚教授や土屋教授が日経ビジネスや日経本紙でコメントしている。 <手塚教授> 2015~16年に大規模な停電が発生したのはロシアのサイバー攻撃によるもの。これを教訓に、電力網をロシア仕様か…

機密性・完全性・可用性(前編)

情報セキュリティの3要素と言えば「機密性・完全性・可用性」が挙げられる。頭文字をとってCIAと略する人もいる。 ◆機密性(Confidentiality)アクセス権限を持つ者だけがアクセスできる ◆完全性(Integrity)情報が最新で正確、データが保護されている ◆可…

日本商工会議所と意見交換

残暑と言うにはちょっと蒸し暑すぎるようなこの日、僕は東京駅の丸の内南口で改札を出た。この改札は<KITTE>に用事があった時くらいしか使っていない。今日の目的地が、丸の内二重橋ビルなのでこの改札が一番近かったのだ。 この辺り、東京會館や帝劇など…

もう製造業じゃないのに・・・

何度か自動車産業のことをとりあげて、もうそろそろ製造業から脱皮すべきだよねと申し上げてきた。ハイブリッド車では残っていた内燃機関が無くなり、電気自動車の時代になれば部品点数はぐっと少なくなり、特殊な技術も不要になるものもあるからだ。 ああ、…

GXのエビデンス

岸田内閣では、新しくGX相とスタートアップ相が任命された。特にGXについては経産省の意気込みが強そうだ。しかし、他の府省もグリーン政策について黙っているわけにはいかない。先日の国交省の会合では、中長期的なグリーン政策についての議論があった。 こ…

名古屋商工会議所「Pit-Nagoya」

先月、名古屋商工会議所で講演させてもらった縁もあって、また別の相談も持ち掛けられた。それは中小企業のIT導入やデジタル活用、またDXなどを促進する活動についてアドバイスを求められたもの。その中には僕の持論「DX with Cybersecurity」も含まれている…

デジタル課税の遅れはいいとして

先週G20の財務大臣会合があったが、期待された共同声明は出されなかった。世界的なインフレ、食糧危機などに対して、大国の一致団結は得られなかったことになる。その代わりに・・・といっては何だが「巨大ITなどに課すデジタル課税は、2023年前半までに多国間…

診療所のガバナンス問題

先月下旬、日経紙が「医療再建」という特集記事を掲載した。初日の見出しは「開業医の統治不全、風穴を」だった。冒頭例示されていたのが、夜間の救急救命医療に開業医の協力が得られない問題。中核病院のこの指摘に対し、開業医側は「夜勤をしたくないから…

東京プリンスホテルでのイベント

引き続き、今日は御成門にある<東京プリンスホテル>にやってきた。何度か紹介している御成門の業界団体が下期に企画する、サイバーセキュリティに関する研究会の企画会議があるのだ。昨年はこの企画会議自体オンラインになってしまい、関係者と顔を合わせ…

TikTokと健康コード

先月末、米国FCC(連邦通信委員会)のブレンダ・カー委員長が、中国製の動画アプリ<TikTok>をアプリストアから除外するように、GoogleやAppleに求めたとの記事があった。トランプ政権が対中国のデジタル規制に乗り出した時、通信機器としてのHuawei(5Gル…

社会的責任としての事業継続

先週、通信大手KDDIの通信障害が長引き、広範な社会活動に支障が生じた。ただ単に、<au>の携帯電話がつながらなかったという話ではない。確かに携帯電話が使えないというのは、現代人にとって大問題。あまりスマホ依存していない僕でも、「通信サービスが…

ソフトウェアは終了できるが・・・

今月、Microsoftが「インターネット・エクスプローラ(IE)」のサポートを終了した。Windows95と共に登場し、一般利用者がインターネットを自由に使えるようにした、歴史的なソフトウェアである。IEの登場以降、普通の人は「オペレーテイング・システム(OS…

商工会議所の役割(3/終)

続いて外資系保険会社の人が登壇、この人は僕より25cmは背が高く、声も大きい。最初から上衣を脱いでの熱演である。冒頭、 ・被害を受けて米国の企業は体制を整え、攻撃を早めに検知できる ・日本を含めたアジアの国の企業は、5~6倍検知や発覚が遅く危険…

商工会議所の役割(2)

会場は商工会議所ビルの会議室、3部屋をぶち抜き70ほどのテーブルが並んでいた。参加予定者は50名ほど、1テーブルに1人の利用で距離を取れるようになっている。商工会の人によれば、関心が高いテーマでいつもよりずっと参加者が多いとのこと。参考までに…

商工会議所の役割(1)

「サイバー攻撃、怖いですよ~」「サイバーセキュリティは経営者の責任ですよ~」と方々でお話ししているのだが、そういう場の大半は今ではビデオ会議。リアル会議が復活しつつあるのだが、それでも東京23区内での機会がほとんどだ。僕の活動など大したこと…

IPEFはTPPがいやだから・・・だけ?

米国バイデン大統領は、初めてのアジア訪問、日本訪問、「QUAD」会合などをこなして帰国した。その中で「インド太平洋経済枠組み:IPEF」の立ち上げも行った。 米主導IPEF、13カ国で発足 経済安保で「脱中国」―日本も参加:時事ドットコム (jiji.com) …

秘密計算という技術

企業間のデジタルデータ共有は、データ活用(&DX)の要諦だが、共有することによって見られては困るものが見られてしまったり、個人情報の漏洩となってしまったりするリスクが存在する。これがネックになって、データ共有が進まないという事例も多い。今回…

日本ならではの事情

企業のデジタル政策関係者と「サイバーセキュリティ」について会話する機会が増えている。今回はセキュリティ業界で、日本ならではという事情があるとの話になった。 一つには、昨年の東京オリンピック/パラリンピックでの「成功」譚。行政や産業界が「TOKY…

金融機関のサイバー影響力

サイバーセキュリティ対策は、大企業なら何とかなるけれど、中小企業にとっては資金・人材・設備が十分ではなく無理だという話は方々で聞く。しかし取引先がサイバー攻撃で操業停止になり、サプライチェーン全体が停まってしまうリスクをほぼすべての(大)…

企業の見える化、弊害も

以前から「サイバーセキュリティ対策に企業が取り組んでいる姿勢や、経営者の考え方などを、外部に情報発信することは重要だ」と申し上げてきた。ともすれば後ろ向きの損金と捉えられがちなセキュリティ対策費を、実質「投資」として経営者に認識してもらう…

九州での産官学連携イベント

「九州サイバーセキュリティシンポジウム」は、今回が第二回。「COVID-19」禍の前にプレイベントは行っていたようだが、第一回は無念のオンライン開催だった。主催者はリアル開催にこだわったが、最後までやっていいかどうか悩んだという。福岡県が「マンボ…

サイバー空間での企業結合規制

公正取引委員会との対話の後半は「企業結合規制」が中心になった。独占禁止法のサイバー空間への適用(というより濫用)は、 ・欧州委員会の米国発の巨大IT規制 ・中国政府の国内巨大IT叩き が目立つが、日本政府はどうなのだろうか?独禁法には4つの抑止・…

昨年のサイバー犯罪と警察庁の対応

先月、警察庁が「令和3年におけるサイバー空間をめぐる脅威の分析について」とするレポートを発表した。今回関係者と意見交換する機会があり、レポートのポイントを教えてもらった。 ・警察庁に届けられたランサムウェア被害が急増。令和2年下期21件、令和…

「暗鬼」それ自体も脅威

ロシア軍のウクライナ侵攻は、世界各国の非難を呼び、ロシア(=プーチン)の孤立が深まっている。SWIFTから主要銀行が排除されて国際決済ができなくなり、それを逃れた最大銀行の<ズベルバンク>も資金流出が続いて国外支店を維持できなくなった。資金回収…

メタバースというリスク

このところ「メタバース」という言葉が良く聞かれる。昨年<Facebook>が社名を<Meta>に変更すると聞いたときは、「仮想空間に注力する」という言い訳で、各所に起こしている摩擦を軽減しようとしたのだろうと思っていた。今後は「GAFA」ならぬ「GAMA」だ…

対フィッシング・メール訓練

「不審なメールは開くな。特に添付Fileに要注意」というのは、かなり多くの人に浸透してきた留意事項と思う。「COVID-19」対策でいうなら「手を洗いましょう。マスクをしましょう」くらいの話。同じウイルス対策なのだが、マルウェアなどのウイルス対策にも…