Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

最低賃金3%UPに決まったわけ

今月厚生労働省の諮問機関「最低労働賃金審議会」が、2021年度の最低賃金を全国で28円値上げすべしとの答申を出した。全国平均でいうと930円ほどになり、上げ幅は昨年の1円(0.1%)に比べて大きな飛躍(3%UP)となる。この審議会、2日に渡ってもめ続け…

中国からの核攻撃

今月はIOCのバッハ会長の広島訪問があった。6月に聖火リレーが広島県を通る時に合わせて来日、広島を訪問する予定だったがこれは中止になった。それでもしつこくオリンピック開幕直前に再度広島訪問の予定を組んだのは、オバマ大統領についでヒロシマに足跡…

中国市場イノベーションの陰り

習大人の「国進民退」施策が、かなりおおっぴらに進んできた。先日「滴滴」の海外上場をとがめてサイバーセキュリティ審査をかけたこと、他の海外上場希望企業にも事前審査をすると告げたことを紹介した。僕の専門であるデジタル分野だけでなく、教育業界へ…

セキュリティ業界のダイバーシティ

北朝鮮の金正恩総書記が、「激ヤセ」で重病説が流れている。映像をみるとややほっそりしたかなという程度で、10kgも減ったとあるが元々140kgだからたかが知れている。それでも公式文書に「金正恩総書記」と書くところが「党中央」に書き換えられて、いつでも…

HUMINT by "Trojan Horse"

「トロイの木馬」と言う言葉は、このところもサイバーインシデント急増によって、多くの人の耳に届いたような気がする。語源はもちろん、ギリシア神話。トロイアを攻めあぐねていたギリシア軍は、退いたと見せて城門の前に巨大な木馬を残した。トロイア側は…

次期戦闘機の開発に向けて

「軍隊は先の大戦の戦訓で軍備を整えようとする」というのが、古来言い伝えられてきたこと。日露戦争の「日本近海での艦隊決戦」という戦訓で、太平洋戦争で米国艦隊を叩こうとしたのが帝国海軍の「漸減要撃作戦」だった。長大な航続力を持つ大型潜水艦、空…

政治が熱狂を起こせない

兵庫県知事選挙が終わり、新人の斎藤候補が当選を果たした。43歳と若く、総務省から大阪府に出向して財務課長を務めていた人。現職の井戸知事が6選をあきらめ、後継者として金沢候補を推薦していたのだが、斎藤候補が上回った。事実上の保守分裂選挙で、自…

ワクチンパスポート申請開始

今日から日本版「ワクチンパスポート」の申請を各自治体窓口に行うことができる。紙ベースだが、即日公布できる自治体もあるという。まだ「伊豆山土石流事件」で混乱しているだろう熱海の市役所だが、なるべく早く申請に行こうと思う。経済活動再開のために…

「土用の丑の日」を先取りして

「COVID-19」禍で高級食材が余っているという話は方々で聞くし、当家はこの1年半近くその恩恵にあずかっていると思う。 ・和牛ステーキ肉 ・輸入牛でも希少部位(ハネシタ・カイノミ・ザブトン・・・) ・マグロの大トロ/中トロ などは、「COVID-19」禍以前に…

花火のない熱海の夏

伊豆山土石流の現場も、かなり上流にまで重機が入るようになってきて、行方不明者捜索のピッチも上がってきた。仕方のないことだが犠牲者の数も20名に達した。残る行方不明者が早く見つかること、避難生活を余儀なくされている人が一人でも減るように祈りた…

初夏の"Nouveau"

ワインの世界では、その年の新酒を<ヌーボー>と呼ぶ。有名なのがボジョレー・ヌーボー。いわゆる「バブル期」、日本人が世界でいろいろなものを買い漁り、その中にこのお酒が入っていた。呑むことのできる日が決まっているのだが、時差の関係で日本では欧…

謎の台湾料理店「昇竜」

「味仙」というとても辛い台湾料理店が名古屋にあって、その支店が新橋駅前ビルに出ていたことは以前紹介した。どうして名古屋で台湾なのかというと、太平洋戦争後台湾から引き揚げてきた名古屋人が地元に開いたお店が増えていったものらしい。それと関係が…

今週集めた赤ワイン5本

東京都に緊急事態宣言は出ているものの、4連休を控えワインの品ぞろえを充実させないといけない。機会をとらえて、こちらで1本、そこでは2本と買い集めてきた。数週間前に「KALDI」でワインフェアがあり、とても美味しいソノマのワインを70%引きで売って…

夏のさっぱりメニュー(日高屋編)

東海地方は先週ようやく梅雨明け、5月後半から始まりおおよそ2ヵ月の「梅雨」だった。TVニュースの気象情報コーナーでは「体が暑さに慣れていない、熱中症に注意」と連呼されている。休日も多いのでふらふら町中に出かけるのだが、水分補給も重要でランチ…

市民食堂の中華と洋食

先週ご紹介した「市民食堂:味よし屋」、美味しくてリーズナブルな価格ですっかり気に入ってしまった。この街のレストランでは、観光客向けのランチは最低でも1,000円、3,000円ほどのものさえある。そんな中では高級中華「壱番」のランチ(1,210円)は、まだ…

喧騒とする街での接種

ドイツからベルギーにかけて、ライン川流域の広い範囲に大洪水が起きている。日本の川と違い、大ドイツ平原に流れる川は標高差が少ない。ライン川の源流であるボーデン湖にしても、標高は400mくらいしかないはずだ。そこから大河が北海にまで流れてゆく。フ…

Trusted Web白書(5/終)

「Trusted Web」は、事実上「Surface Web」の上に構築される「顔の見えるインターネット」である。もちろん「顔」の全部が見えるわけではないのだが、取引に必要な部分(信用度等)は第三者評価付きで見えることになる。 インターネット&ウェブのビジネスモ…

Trusted Web白書(4)

「Trusted Web」のスキームは良く考えられたものだが、大きな課題はこの仕組みをどうやってガバナンスするかということ。白書はプラットフォーマーに多くを握られながら、その内部がブラックボックスであることへの懸念を示していて、その対策としてこのスキ…

Trusted Web白書(3)

「Surface Web」のさらに上層「Trusted Web」では、信頼されるデータの転々流通ができる。あるデータの流通を考えると、その受け渡しには6種類の主体が関与する。 A:大元の出し手 B:この受け渡しの出し手 C:この受け渡しの受け手 D:さらにその先の…

Trusted Web白書(2)

インターネット&ウェブは「デジタル社会」の基盤であり、その上で多くのサービスが登場してきた。しかし社会活動において求められる責任関係やそれによってもたらされる安心を体現する仕組みが不十分で、ユーザーが信頼の多くをプラットフォーム事業者にゆ…

Trusted Web白書(1)

一般に「自由」には「責任」が付いてくる。好きなことをするのはいいのだが、その結果には責任を持たなくてはいけない。ただいずれも抽象的な概念なので、誰もが分かるように「自由の範囲」やそれに伴う「責任の取り方」を明示することも必要だ。そこで各種…

「COVID-19」のせいだけではなく

とうとう、東京2020オリンピック開催の週になってしまった。2ヵ月ほど前までは、「開会式?冗談だろう。いよいよインド選手団の入場です・・・とアナウンスして誰が歓声を上げて拍手するんだよ」などと冗談交じりに言っていたのだが、目前までくるとそんな軽口…

「大森銀座」居酒屋の乱

「大戸屋」でランチを食べた日、午後は大森のオフィスに用事があった。会合が終わっても陽が残っていたので、少し遠回りして帰ることにした。というのも、若いころにさんざんお世話になったこの街、「大森銀座」には馴染みの店も何軒かあったからだ。今は「…

やっぱりお魚が食べたくて

僕が株主優待を持っている「アトム」の親会社「コロワイド」が、さすがに業績不振らしい。いろいろなチェーンをM&Aする積極路線はいいのだが「COVID-19」禍で、その拡張路線に陰りが差した。当面の資金繰りだろうが、子会社株を時々大量に売り出しているよう…

東海道新幹線の「遅れ」

熱海伊豆山の土石流は、13名の犠牲者、16名の行方不明者をもたらし、まだ捜索が続いている。伊豆山地区ではまだインフラ(水道やバス路線)が停まっていて、ホテル等に避難している人にも疲労の色が見られる。街中の一部店舗では、 「被災者の方は、商品を自…

市民食堂の「天ぷら定食」

週末、家内のお供で「ハンディ・ホームセンター」へ出かけた。第三週末は5%割引になる日、家内はこれ以外の日にこの店で買い物をすることは無い。僕は公共料金支払いをコンビニでする必要があり、家内はスーパーに寄ってから行くというので、現地集合にし…

IT企業の海外上場に「待った」

今月、中国版Uberとも言われる配車サービス大手「滴滴出行(DiDi)」が、中国当局から、 ・新規アプリダウンロード禁止 ・アプリストアからも削除 の措置を受けた。当局はこれを、サイバーセキュリティ法等に基づいて審査を行う間のことだと説明している。理…

脱紙処理、25年前の記憶(後編)

銀行のバックヤードを改革して、脱紙処理により真の情報産業になってもらう企みは、僕の失敗事例のひとつになった。「金融Big-Bang」の教えに従い、僕は銀行に情報産業になってもらいたかったのだ。 もう忘れかけていたその企みのことを、思い出させてくれる…

脱紙処理、25年前の記憶(前編)

金融機関、中でも銀行業界への逆風は激しさを増している。長引く低金利の上に優良な「借り手」が見つからない。今は「COVID-19」経済対策の政府マネーが流れ込んでいるからいいようなものの、それが切れれば「借り手」企業の倒産・廃業が急増しかねない。 一…

内閣府のSIPとセキュリティ(後編)

内閣府のSIP第二期には「IoT社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティ」という研究課題がある。Program Dirctorは情報セキュリティ大学院大学の後藤学長で、今回ある会合で直接お話を伺う機会があった。 昨年末の「Solarwinds事件」や石油パイプラ…