世界的に見るとそれほどではないのだが、日本も格差社会になっているとメディアが伝え続ける。特に、非正規の女性の貧困はひどいという。一方で、リカレント教育という言葉を盛んに岸田総理は口にする。しかし「働かないおじさん」だけではなく、日本のサラリーマンはリカレント教育への意識は低いらしい。
これには2つ原因がある。まず雇用側だが、
・リカレントして、給料を上げてくれと言われたり、辞められても困る
・リカレントした結果の「生かせる職場」が用意できない
のが普通。一方の従業員側も、
・いまさら違う職場、違う仕事に就くのは(勉強含めて)面倒くさい
・状況自体を変えたくないので、リカレントされたフリだけすればいい
と言う具合。<自助>の概念が希薄なので、リカレントのメニューや環境だけ用意しても上手くいくはずがない。
雇用上相対的に弱い立場といわれている女性の方が、<自助>の意識は高いはず。では雇用側はどうかというと、以前から女性に門戸を開いている外資系企業の方がリカレントやジョブ型雇用には積極的だ。
文系女子もITセキュリティー タタ流の世界標準ジョブ(NIKKEI STYLE) - Yahoo!ニュース
このインド系企業では、サイバーセキュリティには女性活躍の場が大きいと考えて、採用・活用しているとある。これは非常に理にかなっていることだ。飽きっぽい僕のような人間より、緻密に冷静に事象を追いかけることのできる女性には向いた職場。決して理系である必要はなく、経営や財務・人事・法務などに知見のある女性なら、十分に役目を果たせる。
学歴に関するグローバルな視点 - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)
で紹介した昭和女子大では、サイバーセキュリティの講座を開いているそうです。彼女たちが、ジョブ型雇用で飛躍することを期待しています。できれば外資系以外の企業でも・・・ね。