国際情勢
先月もレアアースからみで富士電機の社員2人が、中国当局に拘束された。昨年アステラス製薬の社員が拘束されたときに識者に聞いたところ、 ・2014年以降17名が逮捕されている ・年間1~2名のペース とのことだった(*1)。今年はもうその予算を消化してし…
「怒った赤ちゃんのようだ」と評され、「4歳児の知能しかない」と揶揄されたトランプ大統領だが、本当に判断力をなくしてしまったのかもしれない。60日間の停戦期間中なのに、故ハメネイ師の葬儀の最中に攻撃を再開し、毎日「強力な」攻撃を続けている。自…
世界中で紛争、戦争、内紛等々の嵐が吹き荒れているからだが、暗殺話が目立つ。先月末、平穏な地であるモナコで、ウクライナ出身のオリガルヒが小包爆弾で命を狙われる事件が起きた。この人物は現在はキプロス国籍、ロシア支配下のクリミアで事業をしたとし…
今月は、米国建国250周年の特別な月。先月末から、いやそれ以前から祝賀行事は目白押しなのに、どうしても熱気が伝わってこない。<日経紙>は「建国の理念なき250周年」と題する記事を載せていた。トランプ大統領が力を入れれば入れるほど、市民は冷めた目…
もう10年以上訪れていないが、スイスという国には2度ほど縁があった。最初は30年ほど前、ドイツの南端コンスタンツという町でドイツ企業を合弁会社をやって、年間の1/4ほどを現地で過ごした。最寄り空港がチューリッヒで、そこから1時間ほどで目的地に行け…
ウクライナ戦争という呼称は改めないといけないだろう。戦場はウクライナの地に限定されず、ロシアの首都モスクワにまで戦禍が及ぶ(*1)ようになってきたからだ。客観的に考えれば「ロシア・ウクライナ戦争」が正しそうだ。ウクライナとしては「大祖国戦争…
G7サミットでは、ドイツのメルツ首相からサッカーのドイツ代表ユニフォームを贈られ、主催国フランスのマクロン大統領からはヴェルサイユ宮殿でのディナーを振舞われたトランプだが、喜んでばかりはいられないようだ。 まだあいまいな合意しかできていない…
国際情勢が緊迫しているから、逆に諜報戦の状況が(緩くなって)表の世界に流れ出しているような印象がある。各国でスパイ摘発の報道が、普通に流れるようになってきた。一昔前なら1件の容疑に対して、各国の報道官が「遺憾だ」と述べ合うことまで報道され…
先週ウクライナ戦線の状況が、ロシア不利に傾き始め「潮目が変わった」と申し上げた。プーチンは読みを誤り無謀な戦争を仕掛け、5年経ってもその泥沼から抜け出せないでいる。それはもう一つの核大国米国も同じ。トランプも無謀な戦争をイランに仕掛け、ま…
このところプーチン大統領の顔色がさえない。地下シェルターを転々としているとの噂もあり、元気なところを見せようと、かつての恩師に花束を持って会いに行くパフォーマンスを見せたものの、恩師に「あなた誰?」と聞かれてしまったらしい。またぞろ替え玉…
先月の中露首脳会談の目的や結果は、どうだったのだろうか?もちろん米中首脳会談の後、中露の結束を示すという狙いはロシア側にあったのだろうが、実利的な目標である中露間のパイプライン建設促進は成らなかったらしい。習大人としてもプーチン大統領との…
共産党一党支配の国中国や、王政支配の国サウジアラビアでは話題に上らないが、曲がりなりにも民主主義を掲げる国では「支持率」と「選挙」は政権の最大関心事である。強権国家といわれるロシアでも、プーチン大統領は支持率を気にしている。 民主主義国家の…
米中首脳会談から10日ほど経って、不思議な報道がひとつあった。表面上にせよ和気あいあいと進んでいた会談中、習大人が激怒して日本(高市政権)の防衛力増強を非難したという。これに対しトランプ大統領は「北朝鮮の脅威などに備えるため、やむを得ないの…
米中首脳会談は習大人ペースで進んだのは間違いないが、トランプ大統領の不規則発言などとんでもない事態だけは避けられたようだ。経済問題で中国を敵に回したくない米国政権と、現時点では軍事力で米国に叶わない中国共産党が、軽いジャブを打ち合ったとい…
昨日、頂点捕食者となって増えすぎてしまった人類に、自然は何らかの鉄槌を下すのではと申し上げた。自然界の摂理で人類全体としても少子化が進んでいることがその一つだが、もっと直接的な何かが降ってくるかもしれないとも思う。世界中で紛争が常態化して…
昨日、米中首脳会談は中国側が優位のうちに終わったと申し上げたのだが、ひとつだけ気になる話があった。それは米中両国が、北朝鮮の非核化で合意したというもの(*1)。米国側からの一方的な発表だが、中国側もこれを打ち消す報道はしていない。米中に続き…
注目の米中首脳会談は、私から見れば大きな破綻が米国側になく、何とかしのいだという印象である。トランプ大統領は「カード」という言葉を使うが、今回ディールをするためのカードを彼は大して持っていなかった。その原因はトランプ政権の度重なる暴挙・愚…
サイバーセキュリティの議論をしていると、攻撃を受けた企業がその情報を関係機関に共有してくれれば、別の被害が防げたのにと思うケースをよく聞く。部署間・企業間・業界間・省庁間などに壁があり、予防措置を採れなかった/遅きに失したということである…
トランプ支持層の動揺が続いている。本人がやりたいことの本音は、 ・刑務所に入らず、死ぬまで権力を維持したい ・自分や一族はもちろん、近しい者たちも富裕にしたい ・大きな功績や痕跡を多くのところに残したい なのだから仕方ないのだが、支持者の期待…
イラン戦争に気をとられているが、中東以外でも戦争は続いている。イランの核物質につき手伝えること(*1)があるとプーチン大統領がトランプ大統領に電話したところ、「それよりウクライナ戦争を早くやめろ」と言われてしまったらしい。 そのウクライナ戦線…
明日は、WWⅡにおいてドイツが連合国に降伏した日。6月6日のノルマンディー上陸作戦の記念日以上に、ロシアを含めた欧州にとって意義ある日だ。昨年が80周年の節目、プーチン大統領はウクライナ戦線の戦況を気にしながらも、習大人を招くなど精一杯のセレモ…
トランプ政権の情報管理の甘さは、目をおおうばかりである。軍事作戦開始に先立ち、国防長官がSNSでそれを予告するなど、軍隊としてあってはならないことだ。単なる情報漏えいに留まらず、ベネズエラのマドゥロ大統領が捕まえられるかの賭けについてのインサ…
中国の人口は14億人と言われるが、沿海部など大都市の人口は4億人ほどである。大都市は(どの国でもそうだが)格差がひどく、ギグワーカーと呼ばれる2億人ほどの人たちは、法的保護や社会保障が不充分な労働環境下で、厳しい毎日を送っている。その実態を…
EU加盟国、さらにはNATO加盟国なのに、なぜかロシアに近いとされていたハンガリーのオルバン政権が倒れた。なんと16年ぶりの政権交代だという。選挙直前、不利を伝えられたオルバン首相の応援に、イランとの和平交渉を託された米国ヴァンス副大統領が駆け付…
内戦続くミャンマーで、ミン・アウン・フライン将軍が大統領に就任した。民主派勢力を排除するクーデターを起こした張本人で、軍に都合のいい選挙を行った結果である(*1)。悲しいことではあるが、軍が暴走して政権を掌握したり、勝手に戦争を始めたりする…
先週「日本時間9日AM10時」の期限を迎えて、世界の緊張はピークに達した。結果は「2週間の停戦合意」だったが、和平交渉と並行して散発的な攻撃の応酬はあるようだ。もし合意がなされなかったら・・・トランプ大統領(*1)は、 ・文明を破壊する ・石器時代に…
日本人など米国の有権者でない人は、もう覚えていない人も多いかもしれない。一昨年の今頃、トランプ候補は「減税と戦争をやめさせる」を掲げて選挙キャンペーンを張っていた。民主党のバイデン候補が高齢で頼りなさげに見えるのに対し、嘘が多くても言葉に…
いまやG2と考えてもいい、米中両大国。米国のソフトパワーが地に堕ち、中国の独裁政権の所業が目立たなくなってきた。むしろ中国の方が正論を言っているようだ。例えば、 米国:日中韓などホルムズ海峡に依存している国は力を貸せ 中国:米国らの国際法違…
英米の軍事スリラーを読んでいると、時折「敵はいつでも自由に時間を選んで攻撃できるが、その時こちらは座り込んだアヒルも同然だ」との表現を目にする。「Sitting Duck」というのは、まるきり無防備なものという意味だろう。 冷戦が終わった時、米国政府は…
イランへの米国・イスラエルの攻撃が始まって、6週間になろうとしている。トランプ大統領はいい加減に手を引きたいのだろうが、ハルマゲドンを標榜するヘグセス長官は攻撃を続けたがっている。なにより火元である、ネタニヤフ首相が矛を収めるはずもない。 …