Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

国際情勢

「独裁者に死を」って言える!?

ウクライナの民間機がテヘラン近郊の空港を飛び立った直後に、イラン軍の誤射によって撃墜された。乗客乗員176名、全員が助からなかった。ちょうどその時期僕らも海外旅行をしていて、ニュースを聞いて他人ごとではないと思った。 米国・イランの軍事的緊張…

中東の「Phoney War」

安倍総理が、中東歴訪に出掛けている。米国・イラン対立などで緊張の高まっている中、イランと友好関係にある国の元首としてこの地域の安定に向けた外交を展開中とのこと。それ自体は評価できるのだが、この地域が本当に安定できるかは予断を許さない。石油…

無敵空母艦隊を倒すもの

昨年末、CIAの分析官を経験した作家が書いた「レッドセル」という小説を紹介した。正直、ここまであからさまに書いていいものだろうかと思ったのだが、勉強になったことは確かだ。 https://nicky-akira.hateblo.jp/entry/2019/12/30/000000 19世紀末から20世…

「富裕層はズルい」との世論

大みそかから元旦にかけて、とんでもないニュースが日本を揺るがせた。元日産・ルノーのCEOカルロス・ゴーン被告が秘かに出国、保釈中の身だったのに逃亡したのだ。プライベートジェットで楽器ケースに隠れて出国したようで、映画の1シーンを見るようだ。 …

僕の今年の漢字2019

今年の漢字が発表されて、令和元年ということもあって「令」が首位「和」が三位になったという。消費増税があったので「税」もBest10に入った。毎年発表されているものだが、これは「日本漢字検定能力協会」が取りまとめている。大きな筆で書き示している「…

プーチンさんのWindows XP(後編)

ロシア政府は外国のソフトウェア利用を制限していて、Windows10の政府での利用を認めていない。多分Windows7もそうなのだろう。それでもAstra Linuxに切り替えるプランはあったようだが、それもまだ進んでいないと言っている。 そういう政策方針ゆえ大統領執…

プーチンさんのWindows XP(前編)

トランプ先生のTwitter広報(?)は万人に示されるものだからいいのだが、大国の為政者が自らデジタル機器でメモしているようなことを他国(特に仮想敵国)に知られては一大事である。そういう理由とはちがうのだろうが、かつての小泉総理秘書であった飯島氏…

小選挙区制のダイナミズム

香港の区議会議員選挙が「民主派」の地滑り的圧勝に終わり、世界は息を飲んだ。今春に香港から中国本土への逃亡犯(容疑者?)引き渡しを容易にする条例改正案が公表されて、これに反対する市民のデモが徐々に勢いを増していった。ついには200万人規模になっ…

戦争の功罪

先日参加したのは、「2019国際平和のための世界経済人会議」という名称の国際会議だった。改めて広島の人たちの平和意識の高さを感じたのだが、もちろん「平和」の重要性を否定する人などいないと思う。それなのに「戦争の功罪」とは何事だと叱られそうだが…

エアラインへの逆風

欧州中心に、環境問題に対する意識は高い。今回ノーベル賞の候補にもなった「怒れる少女」グレタ・トゥンベリーさんの国連でのある意味の「暴言」も、環境問題の深刻さを物語っているともいえる。 しばらく前から「鉄道を利用しましょう」というキャンペーン…

FOIPへの楔

米国が提唱し始めた「Free Open Indian Pacific(FOIP)戦略」は、明らかに中国の「一帯一路」を意識したものだ。中東・アフリカから欧州までをうかがう中国の通商路確保戦略に対し、自由・資本主義・法の支配の原則を順守する陣営でインド洋と太平洋の通商…

中国ビジネスの難しさ

「習大人やその周辺は、相当センシティブになっているな」というのが、僕の第一印象だ。NBAの有名チーム「ヒューストン・ロケッツ」の幹部が、香港の抗議デモを擁護するツイートをしたことに始まる騒動を見てのことだ。NBAは米国政府ではない民間組織だし、…

英国代表4チーム・・・なら

日本で開催中のラグビー・ワールドカップでは日本代表の活躍が目立ち、それほどラグビー好きでもない僕まで声援を送るようになっている。僕が大学生のころはもっぱら野球、クラス44人の大半が男子生徒だったからクラスを二分して「巨人・中日戦」をやってい…

WTO改革の要点

今回のイギリス出張、身に付いたものはぜい肉だけではない・・・と付け加えさせていただく。「Brexit」の状況などもナマで知ることができたのだが、一番「眼からウロコ」だったのは、WTO(World Trade Organization)改革の話。議題の一つに「貿易・投資」があ…

インドの「プア・ホワイト」

僕自身はインドへ行ったこともなければ、インド人の知り合いもほとんどいない。ただICT業界としては、30年以上前から付き合いのある国のひとつだ。南部バンガロールは早くからICT産業を誘致していて、日本の会社も開発などのアウトソース先として活用してい…

インド太平洋・・・アフリカへの道

先月末、第七回アフリカ開発会議(TICAD7)が開催された。アフリカ諸国への開発援助を促進するための旗頭のような会議で、3年に一度開催されるようだ。通常は日本で開催され、今回は横浜が会場になっている。ただ3年前の2016年は初の現地アフリカでの開催…

いよいよ合意なき「Brexit」へ

しぶとい女傑メイ首相も退陣して、後任に選ばれたボリス・ジョンソン元外相。なんとなくミニ・トランプのような風貌で、良く分からない英語をしゃべり周囲を煙に巻いている。先月彼が決定を下したのは、10月中旬まで5週間もの議会の閉鎖である。もともとイ…

韓国の若者の就労難

文大統領の支持率はいろいろな失政もあり40%台に下がってきてはいるが、前の朴政権終盤の支持率が5%ほどだったことを考えれば、安定した政権運営中といえるだろう。ただ中身を見ると、不安材料だらけだ。「南北統一を果たし、日本に追いつき追い越す」と…

GSOMIA破棄、その次に来るもの

日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を韓国政府が発表して、2日ほどたった。自衛隊出身の日本の有識者たちは、口をそろえて「暴挙だ」と言っている。サイバーセキュリティに関わるようになってお会いしたこともある香田元海上自衛隊艦隊司令長官は、…

口コミだけは防げないから

香港のデモが収まらない。容疑者の身柄を中国本土に引き渡すことを可能とする法律の施行にあたり、市民の人権が侵されるとして立ち上がったデモだが、空港ターミナルを占拠したり、ゼネストを予感させるまでに膨れ上がった。香港政府当局は当面この規定を適…

当面の敵・・・だけかもね

トランプ先生の中国叩きには、それなりの理由がある。5Gの普及が進んでその機器がファーウェイのものだとなれば、全世界の情報がファーウェイの元へ・・・ファーウェイは中国企業なので「国会情報法」によってファーウェイに集まった情報は国家が見ることがで…

市民の熱狂、外交の危うさ

前の外相ボリス・ジョンソン氏が英国首相に就任して、「Brexitは最大の好機だ」と意気軒昂ぶりを示している。トランプ先生以上の嘘つきだという評判もあるし、本当にあの複雑な英国を導いていけるのか、不安のほうが大きい。愛嬌があると言う人もいるが、僕…

WTO改革の中の韓国

今年のG20では「WTO改革」の話も主要テーマだった。最終的には17カ国しか賛同しなかったので「非公式会合」になってしまったが、信頼性のあるデータの自由な流通やWTOにおける電子商取引ルールの整備を加速化することを「大阪トラック」としてスタートさせる…

香港と台湾の連携

香港の「逃亡犯条例改正」をきっかけにした香港市民の蜂起が止まらない。香港の行政長官は当該条例を当面採決しないことを表明したが、市民にの怒りは収まらない。さらに行政長官は辞任したいようだが、バックにいる習大人がそれを許さない。結果として事態…

少しちょっかいを出してみようか

日韓関係が悪化の一途をたどっている。これまで日本が韓国にいろいろ譲歩してきたとは思うのだが、先方はそう思わなかったようだ。文大統領が「これまで韓国は日本の優位分野を一つ一つ追いつき追い越してきた」と述べて、日韓対決のような事態でも勝てると…

脅威インテリジェンスの活用

エジプトのカイロ周辺で騒ぎが起きているという話は聞いてはいた。昨年末、政府当局が過激派の拠点を急襲して40人あまりを殺したという。それ以降散発的にだが、市街地で爆弾が爆発し警官が犠牲になったり、路上での銃撃戦、観光バスへの爆弾攻撃で観光客が…

戦争の足音が聞こえる中で

米中貿易摩擦は、昨年のうちに「貿易戦争」の領域にまで入っている。貿易に限らず、サイバー空間での戦争も徐々に表に出始めた。昨年末には、中国政府の息のかかったハッカー集団APT10のメンバー2名を米国司法省が訴追している。今年になって、APT10が経団…

緊急事態!エボラ出血熱

駐米英国大使の秘密の公電がリークされた中に、「現政権はオバマ政権のやったことをひっくり返す目的で動いている」という主旨のものがあった。僕はその通りだと思ったのだが、大使は結局辞任してしまった。本当のことを言って辞任せざるを得ないというのは…

経団連へのサイバー攻撃(後編)

APTチームは上記のようにいろいろなツール、ネットワーク、侵入手段、ウィルス等を駆使するが、これらを全く新しく作るわけではない。多くの環境は「使いまわし」をする。これは普通のICT関連開発プロジェクトでしているのと同じだ。IPアドレスのような直接…

経団連へのサイバー攻撃(前編)

経団連へのサイバー攻撃があったとされるのは2016年。当時の会長室にはLANが設置されておらず電子メール等はなさっていなかったようなので会長のメール盗聴はなかったのだが、国際関係の部署に侵入されて日中間の政策に関する情報が狙われたと今年某大手紙が…