Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

国際情勢

「2nd Civil War」の火種

ウクライナ紛争が長期化し、中国の台湾への圧力も高まっている。世界的な食糧不足は、特にウクライナの小麦に依存していたアフリカや中東諸国に飢餓を発生させ、社会的不安が増大している。もし中東に火がつけば、エネルギー不足がいよいよ露呈、日本も大変…

サイバー・ジュネーブ条約論

ロシアはまだ「特別軍事作瀬」だとして、今回のウクライナ侵攻を「戦争」とは呼んでいない。しかし実質的には戦争状態だし、非人道的なことは禁止されているはずだ。捕虜や傷病兵、民間人を保護するために<ジュネーブ条約>が制定されている。正確には<ジ…

「Emotet」再々流行のなぜ

昨年はランサムウェアが暴れ回り、米国最大の石油パイプラインを止めたり、ブラジル食肉大手の業務を妨害した。日本でも徳島の半田病院の電子カルテシステムが止められ、長期間診療が制限された。今年になってからも、トヨタ自動車の大手取引先の受発注シス…

ハイテク兵器のサプライ不足

こういうのを「消耗戦」と言うのだろう、ウクライナ東部戦線では激戦が続き、ウクライナ側は毎日100名が戦死(1コ中隊が全滅に相当)しているという。ロシア側の死者(KIA)も少なくとも同等の数には上るだろうし、士気が低い分だけ行方不明者(MIA)も少な…

イーロン・マスクの危機感

日本でも値上げラッシュがひどいと感じるのだが、米国のインフレはそんな生易しいものではないようだ。世界有数の石油生産国であるにもかかわらず、エネルギーコストの上昇がひどい。人件費も、部品も、その他の消費財も、天井知らずの上げ幅だという。秋に…

東ウクライナでの消耗戦

ロシア・ウクライナ紛争は、作戦級としてはヤマ場を迎えていると思われる。種々の報道があり、個々にはどれほど信用できるか不明なものもある。僕はもっぱら、インテリジェンス大国である英国の情報を参考にするのだが、それすらも意図的な歪みがあり得る。…

モディ首相の危惧

米国のバイデン大統領が、初めてのアジア歴訪にやってきた。とはいえ対立している中国へ行くはずも、トランプ先生のように金総書記と握手するはずもない。そんなわけで、就任したばかりの韓国尹大統領を訪問、それから日本に来て岸田総理と会談したり「QUAD…

取り越し苦労とは思うけど

先週は、いろいろと気になる記事があった。まず横浜エリアの大停電、6万戸以上に影響が及んだという。すわ、電力インフラを狙ったサイバー攻撃かと思ったが、川崎市内での地中管工事のミスだった。次に明治用水の水位が下がって、工業/農業用水が確保でき…

ロシア軍のフトコロ事情

日々、ウクライナ各所におけるロシア軍の残虐行為の報道がある。ロシア側は、ウクライナ及びそれを支援する欧米のプロパガンダだと言っている。確かにユーゴ紛争の時は、がれきの街並みはハリウッドのセット、登場する被災者は俳優、という噂が流れたことも…

「サイバー放火」が起きているのか?

ロシアのウクライナ侵攻は、どう見ても上手くいかない。先週はオデーサ沖で、恐らく対空警戒にあたっていたフリゲート艦<アドミラル・マカロフ>が、地対艦ミサイルの餌食になったとも伝えられる。旧式艦とは言え旗艦<モスクワ>を失って、対空網に穴が開…

核兵器による先制攻撃

ウクライナの地で、75年ぶりにドイツとソ連の戦車が相まみえるかもしれない。ドイツ政府はウクライナへの軍事支援として、初めて重火器にあたり<ゲパルト対空戦車>を50両供与すると発表した。 ◆ゲパルト自走対空砲 ・重量 47.5トン ・乗員 3名 ・速力 最…

どうしてるだろう、あの人たち

ウクライナの首都の呼称が、ロシア語読みの「キエフ」からウクライナ語の「キーウ」に代わった。フォーサイスの小説で有名な港町「オデッサ」も「オデーサ」と呼ばれるようになる。呼称が代わるのは、その国の体制に変化があった証拠でもある。僕が体験した…

東ウクライナ共和国幻想(後編)

あくまで「仮に」の話だが、ロシアが大量破壊兵器をウクライナやその支援国に使うとすると、日本もその対象になるかもしれない。その時は、市ヶ谷の防衛省や赤坂の米国大使館などが標的となろう。 75発の核ミサイルが飛んだ - 新城彰の本棚 (hateblo.jp) に…

東ウクライナ共和国幻想(前編)

ようやくキーウ方面から撤収した部隊の再編が成り、ロシア軍の東部地区での攻勢が再開された。小規模ながら戦意の高いウクライナ軍に、これまでのところは苦杯をなめさせられているロシア軍、いくつかの問題点が明白になった。 ・兵士の士気、訓練が不十分、…

各国指導者、それぞれの戦場

世界を覆う「COVID-19」禍とインフレ圧力、エネルギーや食糧の高騰で多くの国で不都合な事態が起きている。もともと大統領一族の同族支配が酷かったとはいえ、スリランカの抗議活動(とその原因になった庶民の困窮)はかなり深刻。パキスタンではカーン首相…

NATOはNOTOへ進化するのか?

ロシア軍がキーウ近郊に残していったのは、戦闘用車両の残骸と共に多くのウクライナ民間人の遺体。回収も埋葬も間に合わなかったのだろう、リアルな映像として全世界に流されてしまった。この残虐行為については言い訳のしようもないだろうし、ロシアをこれ…

情報断絶と中国の世論

キーフ(キエフ)周辺のロシア軍占領地域をウクライナ軍が奪回して、戦場になった街の惨状が明らかになった。路上に放置された戦闘車両の残骸、砲塔が車体の隣に並んでいるのは、車内の弾薬や燃料が爆発して砲塔を真上に吹き飛ばしたから。焼け焦げてもう赤…

欧州で2番目に貧しい国

連日報道されるロシアのウクライナ侵攻、NATO加盟国であるルーマニアとポーランドは青色で表示されるが、その隣に色の付かないエリアがある。これがモルドバ共和国。この紛争の前には、こんな国があることを知らない日本人も多かったと思う。 僕がたまたまそ…

極東有事を考える

ロシアのウクライナ侵攻は停滞中、加えて国際社会からの非難・制裁が効き始めるだろうから、プーチン大統領は相当追い詰められていると思われる。何といっても兵力・軍事物資が足りない。中国に支援を要請したとも伝えられるし、極東から兵力・物資を引き揚…

NATO頼むに足らずや?

まもなくウクライナ・ロシア開戦から1ヵ月、ロシア軍は電撃戦に失敗して苦戦を続けている。将官の戦死はすでに6名を数え、スペツナズの名で知られるジェルジンスキー師団の精鋭が7名、指揮官ともども戦死したとも伝えられる。じりじり追い詰められている…

「Emotet」感染再拡大のなぜ?

昨年の11月ころから、PCなどからデータを窃取しメールを通じて感染拡大するウイルス「Emotet」が流行し始めている。あるPCに取りつくと、そこからIDやパスワード、よく連絡している関係先のアドレスなどを窃取し、さらにそのPCの持ち主になりすまして「自己…

将官としての責務

「そりゃ、是非にもやれと言われれば、半年や1年はぞんぶんに暴れてごらんに入れる。しかし、2年3年となれば全く見通しはありません」 これは日米開戦を当時の近衛首相に打診された時、連合艦隊司令長官だった山本五十六大将が語った言葉と伝えられる。ま…

世界の主役プーチン大統領

ロシアのウクライナ侵攻がTVニュースの半分ほどを占めるようになって、プーチン大統領の映像が、バイデン大統領や習大人よりもずっと多く流れてくる。中には昔の、大統領になったばかりの頃や、FSB長官時代の写真も出てくる。 ウラジミール・ウラジーミロビ…

ロシアでの事業停止、その理由

日に日に強まるロシアへの経済制裁で、ルーブルは先週1円を割った(1ルーブル=0.84円)。だから、昨日紹介した<Uniconf>のビスケットなどは安いのだろう。家内によると「チョコレート、美味しかった(&安かった)のに売り切れてた!」という次第。先週…

オリガルヒ・ビスケット

ロシアのウクライナ侵攻、日欧米の経済制裁、ポーランドなど周辺各国を始めとした避難民支援、世界中からの人道支援などがニュースの半分を占めるくらいになった。せっかく北京パラリンピックやってるのにね・・・。 この紛争の後始末、どうなるのか識者に聞く…

メディアへの死刑執行令状

ロシア軍のウクライナ侵攻は、プーチン大統領の思惑通りの電撃戦とはならなかった。義勇兵なども含むウクライナ軍の抵抗もあり、兵站の渋滞もあって、素早いキエフ包囲から政権の瓦解を狙った作戦は失敗に終わったと言ってもいいだろう。ロシア・ウクライナ…

銀行が危ない・・・

欧米諸国がウクライナ侵攻中のロシアに対し、今できることは「制裁」くらいしかない。ウクライナへの直接派兵は危険だから、「ウクライナはNATO加盟国ではない」という理由でできないとしている。そこでプーチン大統領とラブロフ外相の個人資産を凍結する「…

本格ハイブリッド戦開始(後編)

ロシア国内でも「反戦デモ」が起きているように、多くの国からロシア(=プーチン)に非難は集まるのだが、NATOも直接の派兵に踏み切れてはいない。もしそうしたら、核兵器を含む全面戦争(第三次世界大戦)を誘発しかねないからだ。 だったらこちらもハイブ…

本格ハイブリッド戦開始(前編)

バイデン大統領が「プーチンは武力侵攻を決断した」と述べた時は、事態をエスカレートさせるだけで無益だと思ったのだが、その後の展開を見ていると「米国のインテリジェンス能力の誇示」だったようだ。つまり武力侵攻を指示したという情報を米国は握ってい…

見えない兵器や新兵器

ロシアとウクライナの間の緊張が高まっている。多くのニュースが流れてくるが、推測の域を出ない情報も多い。こういう時、各国外務部門や国防部門は、 ・SIGINT 通信・電子・信号・音響等のデジタル情報 ・OSINT メディア・広報等の公開情報 ・HUMINT ヒトか…