Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

国際情勢

西部劇の終焉?

変われば変わるものだと思う。全米ライフル協会(NRA)といえば、米国最大のロビー活動団体(共和党支持)。自由は自らの腕と銃で勝ち取るという、西部劇のようなコマーシャルが得意な団体である。ジョン・ウェインやチャールトン・ヘストンはじめマッチョな…

上に政策あれば、下に対策あり

「COVID-19」禍では、困窮している人たちの報道ばかりが目立つが、創業以来の最高益を出している企業もある。経済社会は大きな変貌を遂げ、いわゆる「K字回復」の途上にある。日経平均は30,000円前後で推移、ダウ平均も33,000ドルを超えてきた。これをバブ…

ソフトパワーによる闘い

「米中新冷戦」とも呼ばれる時代になった。アラスカで行われた両国の外交・防衛TOPの会談は大変険しいものになり「中国には中国の民主主義がある」と妥協の余地はないことを明確にした。かつては、中国は経済成長すれば(欧米から見て)普通の国になると考え…

台湾海峡海戦の可能性

北朝鮮が弾道ミサイルを発射し「自衛権の範囲内だし、文句言うなら何らかの措置をとるぞ」と脅している。実際38度線は「休戦ライン」、今も戦争中なわけだ。しかし朝鮮半島のリスクは、そんなに高くないと僕は思う。それよりも、台湾の方が危険度は高いはず…

<Global Britain>の行方

最近英国に関する情報で、気になるものが多い。メーガン妃の暴露話などには興味がないのだが、対中国強硬路線だけでなく軍事力強化の傾向が見られる。特に現在180発ある戦略核兵器を220発+αに増やすという報道は、明らかに中国の核戦力増を意識したものだ。…

習大人のFS作戦に「待った」

「FOIP対一帯一路」の闘争の一環として、太平洋の海底(光)ケーブルの争奪戦については以前も取り上げた。昨年7月には、チリ政府が、 ・チリから直接上海・香港につなぐ中国政府案 ・チリからオークランド・シドニーにつなぐ日本政府案 のうち後者を選んで…

あえて二兎を追うバイデン政権

「2プラス2」は中国を名指しで非難し、バイデン政権の「中国は唯一の競争相手」とする政策を裏書きした。しかしほぼ同時に米国内ではバイデン大統領がABCのインタビューに応え、 ・ロシアが2016年、2020年に米国大統領選挙に介入、民主党を害したのは許せ…

巨大な国の思想統一

台湾領空に偵察機を飛ばし、尖閣諸島には「海警局」の武装船を送ってくる中国。先方に言わせればどちらも自分の領土領海なのだから当然のことだが、こちらとしては大変な迷惑だ。ただその内実は、ほとんど分かっていない。漏れ聞く情報では、戦争をあおるよ…

日米2プラス2への期待

先週「QUAD」の首脳会談がオンライン形式で行われ、米国のバイデン大統領、オーストラリアのモリソン首相、インドのモディ首相と日本の菅首相が会談した。テーマは「自由で開かれたインド・太平洋」で、中国包囲網と見る人が多い。米国バイデン政権としては…

中台デカップリングへ?

尖閣諸島周辺もい慌ただしいが、台湾海峡も忙しい。米国第七艦隊所属の駆逐艦「ジョン・マケイン」が先月4日に海峡を通過したのに続き、24日には駆逐艦「カーティス・ウィルバー」が通過している。「自由で開かれたインド・太平洋:FOIP」を掲げての航行で…

行けなくて良かったかも

昨年G20の議長国はサウジアラビアだった。世界でひとつのインターネット、国境のないサイバー空間という理想を求めている僕らデジタル屋にとっては、中国ほどではないが困った国のひとつである。 一昨年の議長国日本は、安倍(当時)総理が「DFFT」という概…

Newsweekの報道姿勢に?

先週末、日経平均株価は1,200円以上下げた。近年にない下げ幅だが、昨今の異常な上げ方から考えると、平均的には上がっている方だろう。「COVID-19」のせいで、いろいろな業種で悲鳴が上がっている。「春闘」だって、一律ベアなど考えられない。そんな中、株…

エスカレートさせない戦い方

先週、米軍がシリアの民兵組織の拠点を空爆したとの報道があった。10日ほど前にイラク北部アルビル国際空港の付近で、米軍兵士を含む部隊の拠点にロケット弾攻撃があり、現地人1人が死亡、米軍人も負傷したという事件の報復と見られる。 CNN.co.jp : 米軍が…

海の日米合同演習

中国が「戦狼外交」の一環だろうが「海警法」を施行、コーストガードにあたる海警局の艦船に外国船舶への武器使用を認めている。海警局の船舶が、尖閣諸島の日本領海内をこれみよがしに航海して、緊張感は高まっている。一方日本側は再三米国から「尖閣諸島…

シックスアイズ入りの前に(後編)

「Quad」とは、日米豪にインドが入った枠組み。仮想敵は中国で、これを封じ込める「Free Open Indian Pacific:FOIP」の具体策の一つだ。トランプ先生主導で2019年にスタートし、昨秋には東京で外相会合が開かれている。バイデン政権になっても、この枠組み…

シックスアイズ入りの前に(前編)

昨日「次期サイバーセキュリティ戦略検討の基本的考え方(2/9閣議決定)」を聞くことができた。全貌は追ってお話しするとして、2点面白いことがあった。 ・攻撃者との非対称な状況の改善 ・リスクに関する国際的な情報発信 サイバー攻撃というのは、攻撃側…

世界軍事力ランキング

海上自衛隊の新鋭潜水艦「そうりゅう」が、貨物船と接触して艦橋と潜舵を破損した映像がニュースで流れている。ちょうど「えひめ丸」事件から20年経った時期だけに、潜水艦が浮上時に水上艦艇と接触(衝突)するというあってはならない事とあらためて思う。…

国退民進vs.国進民退

一時期行方不明だったアリババグループ創業者のジャック・マー氏、政府批判で「消された」のではとの観測もあったが、無事な姿を見せてくれた。政府対アリババのコンフリクトの直接原因は、配下のアントグループ上場を巡ってのこと。旧態依然の銀行群に対し…

アンティシペーションできたかも?

ミャンマー国軍のクーデターは、着々と地歩を固めている。内閣を完全に掌握した後、警察や選挙管理委員会のTOPも入れ替えた。おそらく昨年与党が圧勝した選挙は、やり直しになるだろう。これに対し各国はクーデターを非難しているが、中国だけはこれを「内閣…

アラブの海に浮かぶゆえ

第二次世界大戦後にパレスチナの地に誕生した国「イスラエル」。2,000年間定住地を持たなかったユダヤ民族(教徒)の安住の地として、彼らの期待は非常に大きかった。特に大戦前からナチスドイツでの迫害もひどかったから、世界中に散っていたユダヤ民族は続…

ロシア対中国、その一面

米国にバイデン政権が誕生して、かなりのスピードで「改革」を実施している。ロシアとの間でかつて、オバマ・メドヴェージェフ時代に締結した戦略兵器削減条約(START)の期限が迫っていたのを、延長することで合意したとの報道があった。 「中国の核」棚上…

ドーバー海峡と太平洋

英国での「COVID-19」被害は深刻度を増していて、人口6,500万人ほどなのに感染者は累計で370万人、死者は10万人を超えている。変異ウイルスが猛威を振るい、ロンドンでは30人にひとりが感染状態にあるという。 一方で、本格的な「Brexit」から1ヵ月が経った…

Atlantic Councilの機会とリスク(後編)

チャンスには期待したいのだが、同時にAtlantic Councilの言う十大リスクの方も見ておこう。大きくは「ユーラシア・グループ」のものと違いはなく、 1)「COVID-19」危機 2)バイデン政権の縛り 3)グローバル金融危機 4)西側諸国の経済回復遅延 5)北…

Atlantic Councilの機会とリスク(前編)

先日「ユーラシア・グループ」の2021年世界の十大リスクを紹介したが、いくつかのシンクタンクやコンサルファームで同様の発表をしていると教えてもらった。面白かったのは「Atlantic Council」の発表で、リスクだけでなくチャンスの方も10個提示してくれて…

国家安全維持法のSNS適用

昨年の国際情勢における大きな話題のひとつが香港問題、「一国二制度」が完全に消え去り香港は中国の一部と化した。例えば「国家安全維持法」の施行によって、自由な意見を発することも難しくなった。過去のデモを主導したとして、民主化のリーダーたちや、…

十大リスクの中身を聞く

先週「ユーラシア・グループ」が発表した、2021年の世界十大リスクを紹介した。今回は、その研究者から直接その中身を聞く機会があった。リスクを再掲すると、 1.バイデン政権 2.長びく「COVID-19」 3.気候:Gゼロ時代のネットゼロ 4.米中緊張の拡大…

2種類の「ワニの口グラフ」

先日、日本政府の財政出動・予算編成についてコメントしたが、税収が減る中で支出ばかりが増え累積赤字が増すのは本来好もしくない。これは「COVID-19」以前から起きていること、欧州や米国でも起きていることだ。 税収と支出を年次を横軸にグラフ化すると、…

2021年、世界のリスク

イアン・ブレマー氏率いる米国のコンサルティング会社「ユーラシア・グループ」は、恒例となっている「今年の世界の十大リスク」を公開した。この記事にあるように、第46代米国大統領に就任するジョー・バイデン氏がNo.1のリスクだとある。(原文では46*と表…

ジャック・マー氏の行方不明は必然?

中国政府当局がアリババグループを、日本で言う独占禁止法で調査しているという情報が流れてから、同グループだけでなくいわゆるデジタル産業の株価下落が続く。加えてアリババ創業者ジャック・マー氏がこの2ヵ月ばかり公式の場で確認されていない・・・平たく…

血塗られたキャピトルの丘

誕生した時から破天荒なトランプ先生の政権だったが、終わり方は中でも極めつけだった。連邦議会と言えば米国中でもっとも神聖なところ、それが暴徒に占拠され対処しようとした警官隊との間で揉めて、経緯の詳細は不明だが5名の命が失われたという。まさに…