Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

国際情勢

2種類の「ワニの口グラフ」

先日、日本政府の財政出動・予算編成についてコメントしたが、税収が減る中で支出ばかりが増え累積赤字が増すのは本来好もしくない。これは「COVID-19」以前から起きていること、欧州や米国でも起きていることだ。 税収と支出を年次を横軸にグラフ化すると、…

2021年、世界のリスク

イアン・ブレマー氏率いる米国のコンサルティング会社「ユーラシア・グループ」は、恒例となっている「今年の世界の十大リスク」を公開した。この記事にあるように、第46代米国大統領に就任するジョー・バイデン氏がNo.1のリスクだとある。(原文では46*と表…

ジャック・マー氏の行方不明は必然?

中国政府当局がアリババグループを、日本で言う独占禁止法で調査しているという情報が流れてから、同グループだけでなくいわゆるデジタル産業の株価下落が続く。加えてアリババ創業者ジャック・マー氏がこの2ヵ月ばかり公式の場で確認されていない・・・平たく…

血塗られたキャピトルの丘

誕生した時から破天荒なトランプ先生の政権だったが、終わり方は中でも極めつけだった。連邦議会と言えば米国中でもっとも神聖なところ、それが暴徒に占拠され対処しようとした警官隊との間で揉めて、経緯の詳細は不明だが5名の命が失われたという。まさに…

強感染性突然変異種、世界へ?

英国で検出された「COVID-19」の突然変異種については、まだ情報が少ない。19日、ジョンソン首相が20日の午前零時をもってロンドンを封鎖すると発表したのも、この突然変異種が危険で猛威を振るい始めていると認識したからだ。感染力が従来のものと比べて1.7…

東京オリパラへの脅威

ジュネーブにあるスポーツ仲裁裁判所(CAS)が、先週ロシア選手団のドーピング疑惑について判定を下し、 ・世界反ドーピング機関(WADA)の要求ほどではないが、2022年12月迄出場停止。 ・従って、ロシア選手団は東京オリパラ、北京冬季大会に参加できない。…

漂流する民主主義(後編)

共和党の屋台骨WASPの理想とは、昔のTVドラマ「大草原の小さな家」にあると教えられた。敬虔なプロテスタントで日曜礼拝を欠かさない一家で、お父さんは頼りになる働き者。困難があっても、知恵と努力で乗り越えていく。お母さんは専業主婦、子供たちを教え…

漂流する民主主義(前編)

さしものトランプ先生の抵抗も各地の訴訟が続けられなくなり、ジョージア州での票の数え直しも(3億円かけたのに)結果は変わらずバイデン候補の勝利となった。「選挙を盗んだ」と熱狂的な支持者が騒いだところで、尋常な手段ではホワイトハウスに居座るの…

尖閣諸島は日米安保の対象

ようやく米国の大統領選挙で、50州全ての結果が出そろった。民主党バイデン候補が306名の選挙人を確保して当選確実である。もちろんトランプ先生は「不正があった」と訴訟を起こし徹底抗戦の構えだが、世論の多くは政権交代を認めつつあるという。 そのバイ…

米国のClean Network政策

先週「クリーンネットワーク拡大」として、5G時代のネットワークの安全性を守ろうとする米国と、それに協力するEU・NATO諸国、関連企業の話を紹介したが、霞ヶ関の人からもう少し詳しい話を教えてもらった。 https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2020/…

西太平洋、波高し

米国では大統領選挙が大詰め、劣勢と言われるトランプ先生だがなりふり構わぬ暴れようで、何としてでも再選をとあがいている。過激な支持者たちに投票所を監視しろと言ったり、武装集団に「下がって(戦いに)備えよ」と命じたりしている。仮に投票結果で負…

核兵器禁止条約発効、その次は?

先週、核兵器禁止条約の批准国・地域の数が50に達し、来年1/22に発効する運びになった。そのニュースが流れた日、NHK日曜討論に各党の政策責任者が参加していて、全政党が「発効はいいこと」と言うが、ニュアンスは微妙に違っていた。野党は「唯一の被爆国と…

クリーンネットワーク拡大

先週台湾工業技術研究院との「5Gセキュリティ」の議論を聞いたばかりなのだが、その背景になっている米中対立は激しさを増している。「COVID-19」感染拡大の中でも、ポンペイオ国務長官は方々に外遊していたが、その成果が表れたかもしれない。それは、「5G…

「2nd Civil War」前夜?

来月3日は米国大統領選挙投票日、「COVID-19」に感染していたトランプ先生も選挙戦に復帰し異常な入れ込みようで激戦州を巡っている。民主党とバイデン候補を汚い言葉でコキ下ろし、自らを正当化し続ける演説には耳をふさぎたくなる。ただその言葉の中に、…

おもちゃたちのパレード

朝鮮労働党創建75周年記念の軍事パレードが、かの国で行われた。なぜか未明の時間帯に、ライトアップして兵士・兵器が行進した。上空からドローンによると思われる映像も流れて、どの大国の軍事パレードかと思わせるシーンもあった。いくら75周年とはいえ、…

求む、2nd Opinion

15日のTV討論会こそ中止になったものの、トランプ先生は選挙活動を本格的に再開している。はた目から見れば「ホワイトハウス・クラスター」が発生しているようなのに、である。当の大統領が「スーパー・スプレッダー」かもしれないのに・・・。 https://www.jij…

IT立国アルメニア

ナゴルノ・カラバフ自治州(共和国?)を巡る紛争で、南コーカサスに血が流れている。破壊された市街地の映像もだが、僕は旧式の砲兵(自走化もされていない)の砲撃シーンや塹壕に埋めた戦車を見て、第二次世界大戦型の戦闘がまだ続いていたことに驚いた。 …

オクトーバー・サプライズ

大統領選挙のハイライト・・・のはずの討論会は惨憺たるものだったらしい。NHKニュースで一端を垣間見ただけだが、恐らくそれで十分だったろう。まともな論戦にはなるはずもなく、トランプ先生が割り込み・罵り・暴言を吐きまくった。由緒ある討論会ではなく、…

尖閣諸島攻防戦のシミュレーション

先週から、大作映画「Midway」が日本でも公開されている。Web上には前宣伝の映像があって、戦艦を銃撃・爆撃するシーンや、空中戦のシーンが恐ろしくリアルに再現されているのが分かる。日本側から真珠湾攻撃やミッドウェイ海戦を作戦・戦術的にみると、賭博…

ASEAN+5の自由貿易協定

東南アジア諸国連合(ASEAN)が、より大きな自由貿易圏を求めて、6ヵ国(日中韓、インド、ニュージーランド、オーストラリア)を加えたRCEPの実現を目指したのは、足掛け10年前になるという。僕自身も、5年ほど前にジャカルタで行われた分科会と東京で行わ…

国際人流が少しづつ再開

日本でも第二波のピークは越えたようだとの観測が流れているが、「COVID-19」の世界的な蔓延は少しだが収束方向に向かう気配がある。そのせいもあろうが、国際的な人流が少しづつ再開し始めた。先月茂木外相は英国を訪問、日英FTAの締結に道筋をつけて帰国し…

米国のオウンゴールが続くなら

大統領選挙の日(Judgement Day?)が迫るにつけ、米国の混乱は目を覆いたくなるほどひどくなってきた。BLM運動を始めとして各地でデモが頻発、中には暴徒化して放火・略奪に走るヤカラもいる。これに対して「自警団」が登場、白人少年が暴徒かどうかわからな…

「狼戦士外交」台頭のわけ

先月中国企業の日本法人代表から日中ハイテク交流20年の歴史を聞き、米中対立の今日本企業と中国企業の協力があれば米国企業に勝てるという説を聞いた。ま、そうかもしれないが流石にそんなことは難しいよねと思った。今僕の関心事項の1/3は中国関連なので、…

14億人を敵に回す?

チェコの上院議長が台湾を公式訪問、立法院で演説を行った。「難しい状況下で民主主義を築き上げようとしている人たちを支持するのは義務」だと語った。外交関係のない国の要人が、台湾の議会に相当する立法院で演説するというのは異例の事。東西冷戦時代に…

シックスアイズへの道(後編)

「ファイブアイズ」の話とは別に、最近安全保障関連のキーワードが景気よく飛び交っている。曰く、敵基地攻撃能力・先制攻撃論・果ては核武装論まで。この手の話は、僕も軍事ヲタクだったので若いころはよくやったのだが、空理空論の域を出ないことが多い。…

シックスアイズへの道(前編)

最近、ファイブアイズという言葉を耳にすることが多くなった。どちらかというとエスピオナージや軍事スリラーを読んで覚えた言葉だが、まさか現実の日本でこれが語られるようになるとは思っていなかった。言葉の意味については、下記日経の記事が適正かつ(…

白ロシアに春は来るか?

「欧州最後の独裁者」と呼ばれる、ベラルーシ(白ロシア)のルカシェンコ大統領が窮地に立っている。先日の大統領選挙で6選を果たしたというのだが、多くの国民も国際社会もその結果を信じてはいない。対立候補だったチハノフスカヤ氏は隣国のエストニアに…

最前線としての南シナ海

中国の南沙諸島、西沙諸島などへの進出はかなり以前から行われていて、領土領海を不法に拡張する動きだったのに多くの国は見てみぬふりをしてきた。中国と言う巨大市場・巨大資本に盾ついて、総合的に不利になることを恐れたためであろう。しかし、かの国が…

最前線としての台湾海峡

中国当局が香港民主化勢力に弾圧を加え、これに反発した旧宗主国英連邦や米国が香港に認めていた優遇措置を撤回している。天安門事件以後欧米諸国が考えていた「香港を窓口にして中国の近代化に協力し、国際社会への参画を促す」という試みは、ここに潰えた…

中国流「離間の計」かも

日韓関係は、今月本当に「決定的な」場面を迎えるかもしれない。慰安婦像の前で土下座して謝罪する像、安倍首相を模したものなら「日韓関係に決定的な影響」(菅官房長官)を与えるとの発言に、そこまで決定的じゃないだろうと(サヨク的な)ジャーナリスト…