Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

中国には届かないかもしれないが

 「くまのプーさん」と言えば、英国の作家A・A・ミルンの作品で、世界中に知られているキャラクター。ミルンは20世紀初期の作家で、本格ミステリー「赤い館の秘密」も書いた。プーさんも登場から1世紀経って、著作権の縛りが切れたようで、原作にないストーリーが展開できるようになったという。その結果、

 

「くまのプーさん」ホラー映画の予告編が公開、100エーカーの森で繰り広げられる惨劇 (ign.com)

 

 なんとホラー映画になってしまった。狂暴化したプーさんと(豚の)ピグレットが野生に反ってしまい、人を襲うようになったとある。まだ正式な公開日は決まっていないが、予告編だけで十分耳目を集めている。映画製作者の意図は測り知れないが、国際情勢の緊張も背景に「お花畑のような物語もいつかは終わり、血まみれの歴史が戻ってくる」と言いたかったのかもしれない。

 

        

 

 そこで思い出したのが、中国の「プーさん禁止令」。異例の3期目を目指す習大人は、外見がプーさんに似ているとされたのに対し、国内でプーさんに関する言及を禁止する措置に出ている。海外から入ってくる情報も「Great Fire Wall」が防いでいるので、市民の目には届かない。

 

 この映画の隠れた意図がそこにある・・・と考えるのは突飛すぎるだろうか?これまでは「お花畑のプーさん」に擬した親しみ深い習大人だったものが、教育産業・デジタル産業を叩き、不動産市場をぶち壊し、市民を共同貧困に陥れる「血まみれのプーさん」と化すのだという比喩ではないか?

 

 正式公開未定という状態で、今予告編を出す意味があるのかもわからなかった。しかし来月は、習大人にとって大事な党大会がある。それに先駆けてのイメージ戦術だったとしたら・・・。動画を含めた陰惨な画像が、アングラで中国に流れるかもしれない。当局は必死にせき止めようとするでしょうね。これも一種の「サイバー攻撃」ですよ。

サイバー犯罪捜査のためのガイド

 この日は、しばらく前にもやってきた二重橋近くの東京商工会議所ビルでのイベントに足を運んだ。前回は日本商工会さんとの打ち合わせだったのだが、今回はそこの会議室が会場というだけ。主催は(一社)サイバー犯罪捜査・調査ナレッジフォーラム(CIKF)という団体である。発足時から付き合いはあったのだが、僕の興味が産業界のサイバーセキュリティ対策、特に経営者にどうアピールするかにあったので、直接お手伝いすることはなかった。

 

 この団体の目的は、国際的に連携しながら激増するサイバー犯罪に対処するには、捜査・調査側も国際連携をしなくてはという危機感から、そのための(日本発の)ガイドブックを作ってこれを普及させることにある。その成果は「A Guide to Cybercrime Body of Knowledge(CIBOK:サイバー犯罪捜査・調査知識体系ガイド)」にまとめられている。

 

サイバー犯罪捜査・調査知識体系 (cibok.org)

 

    

 

 イベントなどより成果物中心の活動だったようだが、今回のイベントは2つの目的を持ったものだった。

 

1)犯罪捜査に関わる人たちだけではなく、産業界にもCIBOK活用を広げていきたい

2)今年度末をめどに、CIBOKの(その趣旨に合った)改訂を行う

 

 ことをアピールしていた。そこでNISCの審議官が政府の取組みを説明し、金融界の専門家がシンガポールの産業界の意識を紹介して、特に重要インフラ防御を強化するにはどうするかを論じる会を催したもの。

 

 僕自身は最近警察庁さんともお付き合いができて、犯罪捜査の勉強もしなくてはと出かけたのだが、そういう意味では「肩透かし」を喰らってしまった。CIBOKの現行版を拝見したところ、これは確かに産業界でもクリティカルなリスクを持つ人たちには役に立つ内容と分かった。そうですね、僕も勉強させてもらいながら、協力は惜しみませんよ。

ワーキングランチ「ラ・カンパーニュ」

 この日はリアル会議が立て続けにあった。まあ、東京に来る用事を集めた日なのも確か。唯一時間的余裕ができたのが、午前最後の経団連会館での会議と午後2時からの総務省の会議。昼食時間を除いても1時間の間隔がある。経団連会館丸ノ内線大手町駅に近いので、東京・銀座と経由すれば4つ目の駅が霞が関だ。丸ノ内線霞ヶ関駅は、総務省のビルに直結している。

 
 午後の会議が経産省だったらもっと簡単、経団連会館を出て目の前の千代田線に乗れば、二重橋前・日比谷の次が霞が関で、改札口は経産省のビルに直結している。午前の会議は12時少し過ぎに終わり、さてどこの駅そばでも食べて地下鉄に乗るかなと考えて立ち上がったところ、地下のレストラン予約してあるとのお申し出。ありがたくお受けした。

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 経団連会館の地下食堂街にはいろいろなお店があるが、この時間帯「昼食難民」でごった返す。そんな中を誘ってくれた人は、スマホ片手に歩いて行ってお店を差し示してくれた。フランス料理のお店「ラ・カンパーニュ」と入り口にある。4人席に4人で座りメニューはとみると、「もうランチコース頼んであります」とのこと。手回しのいいことである。
 
 両隣の4人席ももちろん埋まっていて丸の内OL(死語か?)が元気にナイフ・フォークを振り回している。コンソメ味の強いミネストローネと、キノコのテリーヌを乗せたサラダが出てきた。この「煮こごり」のようなテリーヌも味が濃く、歯ごたえもある。好みとしてはもう少し柔らかい方が好きだが・・・。
 
 仕事の話は両隣もいるので控え、もっぱらこの4人の間で多かった出張先であるワシントンDCのことを話す。レストランや見どころ、ホテルの好みなど人によってずいぶん差があるものだと思った。直に米国との往来も再開しそうだから、僕も定宿を固定せずに、チャレンジしてみるべきかなとも思う。

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 メインはチキンのソテー。かなりの厚みがあり、ソテーというよりオーブン焼きのようでもある。フライドポテトの上に乗っかって出てきた。肉は柔らかく、ジューシーである。ピリカラソースにもよく合って、少し残そうかなと思っていたのに全部食べてしまった。
 
 アイスティーでプチケーキのデザートまで含めて、ランチコース1,200円なり。確かにそこそこのお値段だが、美味しかったし仕事のお仲間とプライベートな会話ができたのも良かった。このお店、今度は夜に来てみたいですね。

もうひとつの「王将」

 先日、「餃子の王将」が利用者の評判も良く業績も好調だと言われているが、じゃあ僕としてどうかという評価を紹介した。残念ながら外食チェーンで一番との評判も、二番になった「大戸屋」にはかなわないというのが僕の感触。まあ、好みの差かもしれないが・・・。

 

 実は、以前は区別がつかなかったもうひとつの「王将」というチェーンがある。それが「大阪王将」。社長が射殺されたのはどっちだっけ?あ、「餃子の王将」の方ね。僕の認識はそんなレベル。

 

    

 

 この日川崎に用事があって、<モアーズ>のBook-offを冷やかしたり、駅前の商業施設<ラ・チッタデッラ>を歩いた後、銀柳街を抜けてたちばな通り近くにやってきた。ここの「CoCo壱番屋」は時々使うのだが、その隣に「大阪王将」があるのに気づいた。

 

 昼時を少し過ぎていたが、付近のお店はけっこう混んでいる。しかし入ってみると、この店には1人しか先客がいなかった。まあ、2階にも席があるというからもっといたのかもしれない。2人掛けテーブルが20くらいあるだろうか、真ん中よりの席に座って「炒飯餃子定食」を頼んだ。980円なり。

 

 厨房では3人が忙しく働いているが、もっぱらテイクアウトの料理を作っている。僕のはまだかな~と思って聞いていると、会話は中国語ばかり。そのうち、唯一の客が会計をして出て行ってしまった。ちょっと手持無沙汰。

 

    

 

 5分以上待って、運んでもらったのがこれ。比べるでもなく「餃子の王将」で先日食べたものと比べてしまった。

 

・炒飯 大阪の勝ち、お米がパラリとしていて美味しい

・餃子 引き分け、中味の詰まり方は大阪がちょっと上かも

・唐揚げ これは餃子の勝ち、肉質がより良かった

・スープ これもやや餃子優勢、大阪のは味が薄すぎ

 

 全体としては、炒飯が美味しかったのが決め手で、「大阪王将」の優勢勝ち。しかし店全体の雰囲気も加味すると、互角かもしれません。まあ、両方味わえてよかったです。

インフラメンテこれからの課題

 この日はまた霞ヶ関の合同庁舎3号館にやってきた。何度か紹介している国交省のインフラメンテナンスを議論する会合、この親会にあたる「技術会議」はいつもオンラインなのだが、この会合は(座長の意思だろう)いつもハイブリッド。僕は可能な限りリアル出席することにしている。

 

 親会に諮る提言案の最終議論で、地域におけるインフラを個別のものではなく「群」として扱うこと、作業を担う業者のことも考えたような契約形態を採れるようにすること、デジタル中心の新技術の積極活用などが挙げられている。僕は、

 

建築業イノベーションのヒント - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

 

    

 

 の本も引用して、標準化の重要性を訴えた。標準化すれば新技術導入も楽だし、この本にあるように業界全体の信頼性も増すのだから。事務局からは「充分加味して、提言案に入れています」との説明だった。座長の先生からは「自動化は重要だが、全部自動化して技術者の誇りまで奪ってはいけない」とのコメントがあった。

 

 そこから次の課題は何かの議論に入ったので僕は、

 

1)他のインフラとの連携をもっと考慮(例:自動運転用に道路と5Gネット連関)

2)市民参加のメンテナンス情報収集(SNSからの通報とインセンティブ

3)インフラ自身のサイバーセキュリティ対策強化

 

 を挙げた。最後の点については、今回上水道管理が厚生労働省から国交省に移管されるということもあり、フロリダのある町で「リモートで水酸化ナトリウム濃度を100倍にした事件」を示した。国交省幹部は「上水道と言う市民の生命・健康に直結するインフラが加わることに緊張感を持っている。ご指摘は重く受け止める」と応えてくれた。

 

 最後はまた地域の零細事業者をどうするか・・・の議論になり、これは方向性も見えない。「もう一度地方見学に行きませんか」という話で終わった。これ、期待しますよ。