Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

名古屋城「金シャチ横丁」

 この日は、久し振りの名古屋行きである。しかも仕事ではなく、大学時代のサークル仲間の展覧会に顔を出すのが目的。以前紹介したように、僕の大学時代の加入サークルは写真部(*1)。もう少し詳しく言うと、大学時代と大学院時代で2つの違う大学の写真部に所属していた。今回この2つのサークルのOB連が、同じ会場の隣室で展覧会を開くというのだ。もう僕自身はちゃんとした写真を撮るのでなく、アイキャッチ画像くらい撮って、主に文章を書く方に注力している。しかし先輩たちを含む多くの仲間の展覧会となれば、顔を出すのは当然だろう。

 

名古屋城周辺の観光地図

 会場は栄の市民ギャラリーなのだが、少し早めに行って名古屋気分を味わうことにした。地下鉄の名古屋城駅で下車すると、目の前が名古屋城二の丸である。50年前とは違い、随分観光開発されていた。「金シャチ横丁」という飲食店街が、二の丸の東西にある。西が尾張藩初代藩主義直公のゾーン、東は7代藩主宗春公のゾーンだ。

 

「金シャチ横丁」宗春ゾーン

 徳川宗春は、歌舞音曲を好む派手好きな殿様。八代将軍の座こそ紀州吉宗に獲られたが、倹約令で冷え込む江戸と違い尾張城下はそのケインズ政策で賑わった。歴史家磯田教授は、将軍跡目争いの前後で、紀州が尾州に暗殺など忍者の工作をしたと言っている(*2)。

 

台湾まぜそばの店「フジヤマ55」

 宗春公の無念を想ってか、金箔をはったソフトクリームなど派手な商店が並んでいた。今日はここでランチとしたい。選んだのは台湾まぜそばの店「フジヤマ55」。台湾ラーメンといえば「味仙*3」が有名だが、これも名古屋ルーツ。終戦後、台湾から名古屋に引き上げてきた人たちが、ベースを作った食文化と思われる。

 

台湾まぜそば、1,000円なり

 海苔・ひき肉・もやし・ネギ・ナルト・卵の黄身がのっかって、下に中太の中華麺と濃厚スープが沈んでいる。よく混ぜて、ニンニク・ゴマ・マヨネーズ・カレー粉など好きな調味料を入れる。オリジナル味の出来上がりである。

 

 美味しく食べて、満足しました。それでは目的地の栄町市民ギャラリーに向かいましょう。

 

*1:趣味人たちの50年後 - Cyber NINJA、只今参上

*2:古文書を追いかけてⅡ - 新城彰の本棚

*3:懐かしい辛さ「味仙」 - Cyber NINJA、只今参上

冷やし中華の季節になって・・・

 短い春が過ぎて、もう気分(&気温)は初夏。早まった夏ということで、ラーメン店では冷やし中華がメニューに載り始めた。チェーン店ではGWのころから販売を始めている(*1)という。ただ個人経営の町中華では、できるだけ遅らせたいのが本音。なぜかというと、とても手間がかかり具材も多様になるのに、そんなに高い値段を付けられないからだ。中には「冷やしだとすぐ出てくる」と思い込んでいる客もいて、クレームにもなりやすい。

 

 熱海銀座の交差点近く、塩ラーメンと醤油ラーメンの決定版(*2)と考えている<一番軒>と<蘭蘭亭>でも、そろそろ冷やし中華がでていないかと偵察に行った。5月のうちに出してくれたのが<蘭蘭亭>。

 

<蘭蘭亭>の冷やし中華、1,300円なり

 この店の塩ラーメンは、4月に100円値上がりして950円。それよりはずっと高い。麺は細めで、やや固め。スープは少なめで、スパイシー。酢は強すぎず、中華だしが効いている。錦糸卵をどっさり乗っけてあるのが嬉しい。ミニ杏仁豆腐まで美味しくいただき、軽めの昼食となった。

 

<一番軒>の冷やし中華、昨年から100円値上がりして1,200円

 6月になって<一番軒>でも販売開始。この店の醤油ラーメンは750円だから、かなり高めの値段設定。細めの麺にたっぷりのスープがかかっている。スープの味は控えめで、お好みで辛子を混ぜて味を調える。具材としてはナルトと叉焼が印象的。特に叉焼は自家製で、単品でおつまみにも出しているもの。カウンターでビールを飲んでいるお客さんが「今日の叉焼は脂身が少なめだな」とコメントしていた。

 

 ほぼ同じ値段ですが、ボリューム感は<一番軒>が上回ります。お味の方は、麺・スープ・具材ともに互角といったところ。どちらのシェフも立派な腕前です。ちょっと割高でも、清涼感のある麺は、これから数ヵ月の間お世話になることでしょう。

 

*1:昨年は門前仲町の<天下一>で4月中旬に食べている。

 早くも出ました「冷やし中華」 - Cyber NINJA、只今参上

*2:熱海の塩/醤油ラーメン決定版 - Cyber NINJA、只今参上

コア支持層だけに向けた施策

 共産党一党支配の国中国や、王政支配の国サウジアラビアでは話題に上らないが、曲がりなりにも民主主義を掲げる国では「支持率」と「選挙」は政権の最大関心事である。強権国家といわれるロシアでも、プーチン大統領は支持率を気にしている。

 

 民主主義国家の最近の傾向は多党化で、純粋小選挙区制の英国ですらその傾向がある。米国でも、共和党の中がトランプ党とそれ以外に分かれている。民主党は中道から極左まで幅広い。そんなわけで、各国の政権政党はコアな支持層を大事にし、そこだけに受ける施策を打ち出す傾向にある。

 

 典型的なのがトランプ政権で、2021年の国会議事堂襲撃事件で訴追されるなどした熱狂的な支持者らを救済する基金の設立を提案している(*1)。こんなことがまかり通れば、人が亡くなる事件を起こしても恩赦され、あげくカネまで貰えることになってしまう。

 

神楽坂にある土産物ショップ

 イスラエルはもっとひどい。ガザでの殺戮、レバノン侵攻はもちろん、ヨルダン川西岸地区での侵略が凄まじい。ガザ地区に向かった欧州人主体の団体が運営する支援船を乗っ取り、活動家たちを屈辱的な目に遭わせてこれをSNS発信しているのは、極右政党のベングビール国家治安相である(*2)。

 

 正直暗澹たる気持ちなのだが、これらより罪は軽いとしても、日本でも似たようなことが起きている。「世論を二分する政策課題」なのかどうかは知らないが、国旗損壊罪の議論がだいぶ煮詰まってきた(*3)。正直どうでもいいような話で、経済対策や給付付き税額控除、ホルムズ封鎖問題など、もっと政府与党として取り組むべきことがあるだろうにと思えてしまう。

 

 結局「コア支持層を固めて選挙に勝つ」ことが政治の目的化していて、まさに堕ちた民主主義の実態ということなのでしょう。

 

*1:トランプ氏主導の「支持者救済」基金に与野党批判…税金2860億円投入案、「自分自身への恩赦狙っている」見方も : 読売新聞

*2:イタリアとスペイン、イスラエル極右閣僚へのEU制裁を要請 活動家さらし者動画めぐり:時事ドットコム

*3:「お子様ランチの旗」は対象外 自民PT、国旗損壊の法案骨子案 | 毎日新聞

骨太方針策定に向けた財務省提言

 昨年の春には「財務省解体」を叫ぶデモが各地で行われていたが、今年は全くそのような報道がない。主な論点は消費税で、この削減に抵抗する財務省などいらないという主張だったと記憶する(*1)。消費減税の話は先行きが見通せないのだが、それでも市民の怒りは収まってしまったのだろうか?もしそうなら国民会議の創設は、見事な政治手腕だったと思われる。

 

 非難を浴びなくなった財務省の側はというと、実は財政健全化に向けた提言を連発している。

 

1)高齢者医療費3割負担を原則へ

2)医師の過剰感から医学部定員削減を要求(*2)

3)薬学部についても同様

4)私立大学を250校削減するよう提案(*3)

 

函館香雪園の四阿

 1)は「若肉老食」と言われる不公平の是正措置で、医療分野への公的補助を減らすもの。2~4)は人口減少社会において文科省の予算を削減していこうとの狙いだ。少子高齢化の「縮み社会」の予算としては、マクロ的にはうなずける施策である。しかし医師は地域的に偏在していて、美容外科(*4)が人材を集めている現状では、ミクロ的には困ってしまうところも出てくる。

 

 財務省の目標は、今月にも策定されるであろう「骨太の方針」。ここで次年度予算の骨格が定まるので、それに向けてタマを撃ち込んでいるわけだ。かなり厳しい提言とは思うのだが、なぜか「財務省解体」などといったエキセントリックな叫びは聞こえてこない。

 

 次年度予算に向けては、夏の概算要求や秋の臨時国会、ましてや来春の国会予算審議で声を挙げても手遅れなことが多いです。本気で財務省とやり合いたい人には、今が最大のチャンスと思うのですけれど・・・。

 

*1:森信先生の勇気に感謝! - Cyber NINJA、只今参上

*2:財務省「医師数過剰は確定的」、医学部の定員削減要求:日経メディカル

*3:私立大学250校削減案、財務省が2040年目標…文科相「機械的判断ではなく分野や地域バランスが重要」 : 読売新聞

*4:3~5年の専門研修を経なくていいし待遇もいい

習大人は日本を名指しし激怒した?

 米中首脳会談から10日ほど経って、不思議な報道がひとつあった。表面上にせよ和気あいあいと進んでいた会談中、習大人が激怒して日本(高市政権)の防衛力増強を非難したという。これに対しトランプ大統領は「北朝鮮の脅威などに備えるため、やむを得ないのだ」と擁護したらしい。

 

習近平氏、高市首相に言及し激高…中国外務省は否定 : 読売新聞

 

 これは英国<Financial Times誌>の報道だが、中国外務省は「事実と異なる」と否定しているし、米国も公式見解を出していない。さらに、その後この種の報道は引用されることもなく消えていった。

 

1)習大人が怒って日本を非難したのは事実か?

 僕なりに考えると、その可能性は3割。G2でやろうぜと言っている時に、間に挟まった第三国のことは、台湾を除けば言及する必要などない。もし本当にそういったのだとすれば、正直腹に据えかねていて言わずにはいられなかった・・・つまり日本の軍拡は彼にとって大きな脅威ということになる。

 

靖国神社の桜と遊就館

2)事実ではなかったとすると、誰の捏造?

 一つには米国政府、米中首脳会談では劣勢が伝えられた大統領を擁護するため、「怒った習大人を冷静になだめた」「日本の立場をちゃんと説明した」との印象操作をしたというもの。まあありえなくはないが、そんなことをしても米国市民もトランプ本人も喜ばないだろう。

 

 もう一つあり得るのは、第三国の工作。冷え込んでいる日中関係を決定的にしたい国ってどこだろうか?情報の出元が<FT誌>であることを考えれば英国。中規模国連合を主張する英連邦の国カナダやオーストラリア等も、日中は切れている方が嬉しい。欧州は微妙、インドにも積極的な動機は考えられない。紛争当事国のロシア・イスラエル・中東各国も、別に日中関係を気にはしないように思う。北朝鮮はサイバー犯罪で外貨稼ぎに忙しくて、日本のことなど歯牙にもかけていない。では韓国は?やはり日中離反が目的になるような動機は思いつかない。

 

 ここまで考えて、もうひとつ大事な国があったことを思い出した。それは日本。まさかとは思うのだが、中国を巨大な敵に見立てて防衛費増を市民に納得させようというなら、考えられなくもない。

 

 まあその目的はともかく、日本政府にそこまでの発想と工作能力があるというなら良い話だと思いますが・・・。