ロシア・ウクライナ戦争は、最前線は膠着している(*1)が長距離兵器(ドローンやミサイル)による後方への攻撃は激化している。ウクライナ側の対空兵器が枯渇して、弾道ミサイルなどを迎撃できなくなった。ならば、とプーチン大統領は首都キーウに向けて必死のミサイル攻撃をかけている(*2)。
100年ほど前、WWⅠで都市を狙った戦略爆撃が最初に行われたとき、非戦闘員たる市民を攻撃するのは卑怯だと批判の声が上がった。戦争に直接関係ない市民や生活インフラを狙う軍事行動は戦争犯罪にあたるのだが、ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下を含めて、100年経っても普通に続いている。

一方のゼレンスキー大統領だが、国防大臣や総司令官の人事でもめていたところで体勢を立て直したのか、新たな作戦・戦術を展開している。ひとつには無人機だけによる空挺作戦で、もうひとつはビーチリゾートへのドローン攻撃だ。
ロシアの混雑したビーチにウクライナのドローン、7人死亡40人負傷と当局 - BBCニュース
まるでパニック映画の1シーンのような光景が、ロシアのリゾート地で見られた。これまでウクライナ軍のロシア本土攻撃は、軍事インフラやエネルギー施設、物流施設を狙い、市民そのものは攻撃対象ではなかった。明らかに戦争の(無軌道さの)フェーズが1段階上っている。ロシアだって負けてはいない。普通の市民をドローンが追い回す人間狩りをしているぞとの報道もある。
ロシア軍、ドローンでウクライナ市民を狩る「人間サファリ」を実施、ゼレンスキーが非難 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
「LAWSでどこまでやっていいのか」は、国際社会が多くの血を流したのちに均衡と平静を取り戻してから、落ち着いて議論すべきテーマだと思います。その時期がいつになるか、また本当に来るのかは分かりませんが・・・。
*1:両軍のドローンが徘徊し、生身の人間が立ち入れないエリアが連綿と続いている




