今やロシアの極めて重要な軍事同盟国になり、事実上の核・ミサイル保有国でもある北朝鮮。金正恩首席は、今月の北京での軍事パレードでも晴れやかな笑顔を見せている。中国・ロシア・北朝鮮が、反米の強い結束を固めたように見える、パレードの一幕だった。その北朝鮮にトランプ「赤ちゃん」は、ディールを仕掛けようと言っている。第一期政権時代に二度の首脳会談を行ったものの、まったく成果が得られなかったのに、また会いたいという。
そんなタイミングで、奇妙な報道が流れた。2019年の首脳会談時期だったと思われるが、米軍特殊部隊が北朝鮮への上陸を図って失敗、民間人数人を射殺していたというもの。
米軍、北朝鮮上陸作戦に失敗 19年決行、民間人射殺か―報道:時事ドットコム
作戦目的は(首脳会談に資する情報収集のための)盗聴器設置だったとある。この報道は、いくつもの疑問を抱かせる。

1)本当に盗聴器設置のためなのか?
上陸地点から近い(撤収の容易な)ところに、盗聴器を仕掛けて金正恩の何が得られるというのか?それよりは彼が使っているスマホ(*1)を盗聴した方がずっとスマート。
2)射殺する以外に方法はなかったのか?
サプレッサーを付けていたかどうかは別にして、おなじ任務中止なら黙って撤収する方が良かったのではないだろうか。
3)なぜ今のタイミングで出てくる?誰がリークした?
一つには「赤ちゃん」と金正恩の会見をさせたくない米国内勢力が流した可能性。さらには単なるトランプ批判もあり得る。北朝鮮自身の可能性は高くない。米朝協議に反対するとしたら、ロシアよりも中国かも・・・。
米国TVドラマではよく北朝鮮が悪役で登場します。Hawaii-5Oでは、マクギャレット少佐とロリンズ大尉が戦友の遺体を持ち帰る話(*2)がありました。まさか「赤ちゃん」はそれを見て、思いついた作戦・・・ということではないでしょうね。