Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

黎明期からのセキュリティ業界

 ある業界団体から、20+3周年のパーティをするのでとの案内が来た。実はその日には、別の予定が入っていた。3年ぶりに開催される大学時代の同窓会(東京地区)である。

 

東京地区の同窓会 - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

 

 「COVID-19」禍で3年間自粛してきたものは多い。同窓会もそのひとつで、昨年秋には、名古屋地区のを再開してくれたので参加した。迷った末に、業界団体の方を選んだ。幹事役のAさん(ドラゴンズファン)、ごめんね。

 

 この団体の記念パーティーも、3年延期していたという。だから「20+3周年」なのだ。団体の名称は「日本ネットワークセキュリティ協会」。サイバーセキュリティがまだ一般の人に知られていない時代から、IT環境を守るために闘ってきた研究者、技術者、企業人、行政官その他の集まりである。

 

    

 

 インターネット以前から、コンピュータを操る犯罪は存在した。銀行決済の端数(セント未満)を、自分の口座に入れるプログラムを書いたヤカラもいた。ただ直接コンピュータを触れなくても、ネットワーク経由での侵入が出来れば悪事が出来た。だから閉じた社内システムでも、セキュリティはまずネットワーク経由を警戒することになる。

 

    

 

 今、大手SIerの関連でサイバーセキュリティをビジネスにしている部署も、社内システムのネットワーク管理者が立ち上げた例が多い。その時代のセキュリティ担当者/部署は、今よりずっと日陰者。24時間/365日、うまく行っていて当たり前。目立つことはないが、何かあると怒られる。その時だけ経営者の目に留まる、因果な商売である。だから業界経験が長ければ長いほど、いじめられた経験も多い。おおむね年齢と鬱屈度は比例するようだ。パーティでは多くの人に会えて、若い人の明るさが印象に残った。

 

 うん、これなら日本のサイバーセキュリティ業界の未来はわるくないかな?そう思わせてくれたパーティでした。