Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

広島の世界経済人会議(前編)

広島空港に着いたのは、定刻通りの940。ただこの空港は、都市の中心部まで相当遠いことで有名な空港だ。リムジンバスを待つ長い列に並びしばらく待って乗り込んだが、満員で僕の隣には恐ろしく太った白人の男が乗り込んできた。スマホで見ていると JR芸備線…

戦争の功罪

先日参加したのは、「2019国際平和のための世界経済人会議」という名称の国際会議だった。改めて広島の人たちの平和意識の高さを感じたのだが、もちろん「平和」の重要性を否定する人などいないと思う。それなのに「戦争の功罪」とは何事だと叱られそうだが…

初めて乗った始発電車

この日、僕は朝3時過ぎに起きた。前日は即位の礼があって国民の休日、たっぷりお昼寝もしたので何とか起きられた。なぜそんなことになったかというと、この休日明けに僕は広島出張が入っているからだ。いつもの青い航空会社で広島空港へ向かうのだが、午後…

エアラインへの逆風

欧州中心に、環境問題に対する意識は高い。今回ノーベル賞の候補にもなった「怒れる少女」グレタ・トゥンベリーさんの国連でのある意味の「暴言」も、環境問題の深刻さを物語っているともいえる。 しばらく前から「鉄道を利用しましょう」というキャンペーン…

もう一極集中ではいられない(後編)

前編で述べたように「敵国」が核などの大量破壊兵器で東京を狙ってくるのであれば、まずやるべきことは皇族に京都へ御移りいただくことだろう。東京が壊滅した後の復興に、日本国民の精神の支えである皇族にはどうしてもいていただかなくてはならない。 次に…

もう一極集中ではいられない(前編)

長く「東京一極集中を緩和すべし、回避すべし」という議論は行われていた。東京が過密都市になっていて働く人も大変だし、そこにサプライ(都市は膨大な資源を使う)を供給し不要になったものを引き取るエネルギーも半端ではない。一方で都市と地方の主に経…

飛行艇ネットワークの可能性

昨年は小笠原返還50年ということで、急にこの島々の話題が多くなった。自然遺産でもあるし、魅力的な旅先とは思うのだが、なにしろ交通の便が悪い。1便/週で、船便だけ。丸一日の船旅が必要というのでは、旅行客の大半は尻込みするだろう。僕ら夫婦は、「…

FOIPへの楔

米国が提唱し始めた「Free Open Indian Pacific(FOIP)戦略」は、明らかに中国の「一帯一路」を意識したものだ。中東・アフリカから欧州までをうかがう中国の通商路確保戦略に対し、自由・資本主義・法の支配の原則を順守する陣営でインド洋と太平洋の通商…

デベロッパーの販促手法

台風19号による広範囲な水害で、自らの住んでいるところのリスクを見直そうという人が出てきた。古来、日本は自然災害が多い。東日本大震災の後のイベントで席を並べた時に、「脆弱な国土ゆえ、強靭化を計る」と国交省のOBの人は僕に言った。 江戸という街づ…

Gentlemen's Club

先月の英国・米国出張では、初めての経験がいくつかあったが、そのうちの一つが「Gentlemen's Club」なるものに足を踏み入れたこと。いわゆる「社交界」である。英国ではロンドン滞在初日のランチ会合が、そういう場所。英国政府庁舎に近い古式ゆかしいビル…

ソ連戦車の系譜(後編)

前編で紹介した3種の戦車は、日本軍相手ならともかくよく訓練され装備も整ったドイツ軍には通用しなかった。1941年8月に「バルバロッサ作戦」としてドイツ軍がソ連領に攻め込むと、ソ連軍は各地で敗退することになった。しかしごく少数の新型戦車が、ドイツ…

ソ連戦車の系譜(前編)

第二次世界大戦のハイライト「独ソ戦」を戦ったソ連軍戦車を見てみたい。ヒトラーよりもスターリンの方が、戦車好きだったのかもしれない。スターリンとは「鉄の男」を意味する言葉で、本名はヨシフ・ジュガシビリといいグルジア(今のジョージア)で生まれ…

ジュヴレ・シャンベルタン来たる

季節外れの暑さもある10月になったが、それでもさすがに「Chablisの季節」というわけにはいかない。青い日系航空会社のマイレージプログラムで、この夏合計15本の「Chablis」を貰った。残っているのは1本・・・暖かい日に大事に飲みたい。 https://nicky-akira…

平塚の骨董市

JR平塚駅も大きな駅だ。かつては、夜行列車の乗客が朝顔を洗うための水道設備もあったらしい。プラットフォームも長く、小田原寄りの小規模な西口からメインの改札口まで歩くと数分かかる。Book-offは西口の前、ロピアはメイン改札から行くので、どちらを先…

緊急時の個人データ活用(後編)

技術的には、多くのデータ発信主体がデータを標準化していないことや大量すぎるデータを扱える設備をどうするかなどの課題はあるが、これらの解決は上記ITS-Japanの例のようにやってやれないことはない。 困るのはデータが精密になっていくほど、プライバシ…

緊急時の個人データ活用(前編)

時間が経てばたつほど、今回の台風19号の被害は大きかったのだなと感じる。福島県の死者が一番多かったのは、阿武隈川と安達太良川の合流点付近での氾濫などによるもの。この地点では、犠牲者の多くが1階で亡くなった。雨風が収まった、その後に洪水はやっ…

暗黒面に堕ちないように

先週の「CYDEF2019」、横須賀リサーチパークでのセッションで、面白い話がひとつあった。セッションは人材育成をテーマにそいたものだったが、Q&Aコーナーでメディアの人が、質問に立った。 「人材を育成することの重要性はわかる。サイバー分野でのスキルを…

Resiliencyを考慮した設計

1942年6月、ハワイ西北の環礁ミッドウェイを攻略する作戦に出た帝国海軍は、ここで最初のかつ大きな挫折を味わう。有名な「ミッドウェイ海戦」である。ここで主力である正規空母4隻を失った後は、攻勢を取ることは難しくなった。この海戦については、 ・ミ…

食料品の供給源(Max-Value東海)

熱海という街の市政区分は広く、北は湯河原温泉郷の中央を流れる千歳川の南側から、南は網代町にいたるまでで、多くは山がちの土地である。人は海岸線に沿って住んでいて、中心は少しだけ平地のある清水町周辺ということになる。ここにはかつて大正天皇の別…

熱海のイタリアン「MON」(後編)

決して高くはないハウスワイン(白)だが、冷えていれば海の幸主体の前菜によく合う。カラフェの残りが少なくなってきたところで、本命の「ガッティナーラ」を注文する。さてそれに合わせるメインだが、次の2つを選んでみた。 ひとつは、牛の煮込みのスパゲ…

熱海のイタリアン「MON」(前編)

熱海には、名のある店が多い。「文豪が愛した・・・」などという宣伝文句をよく目にするが、なかなかお高い。銀座並みのお値段のこともある。そんな中で、カジュアルなイタリアンとして評判が高いのが、海岸近くの「MON」。秋の名月の日にここでディナーをと思…

とりあえずビール・・・じゃなく

めっきり涼しくなってきて、そろそろ「シャブリの季節」も終わりのようだ。そうなると、僕は米焼酎、家内は芋焼酎という定番メニューがおおむね毎回(毎日ではないですよ)テーブルに上る。そんな中で、少し別の変化が起きている。 焼酎に行く前に、真夏は35…

熱海市、災厄の日

本来なら丸の内オフィスに戻るべき時間に横須賀リサーチ・パークを出たのだが、横浜まで戻ってきてその考えは無くなった。首都圏を襲う台風としては記録にないような規模だし、どうも伊豆半島直撃コースらしい。まっすぐ帰宅することにした。 夕方、まだ明る…

丸の内KITTE、過門香

業界の忙しい人たちで一度集まろうという話が持ち上がって3日、世話役の人が素早く日取りを決めてくれて、この日夕食を共にすることになった。ICT政策の分野では、昨今どうしてもサイバーセキュリティの話題が多い。僕もそれに一枚かんでいて、セキュリティ…

一年間で一番憂鬱な日

1~2日前から、お酒はどうしようか、食べ物で注意することは何か、などなど気にしなくてはいけないし、前夜は20時までに食事は済ませて、その後は飲食できないし、とかく憂鬱になる日がやってきた。そう恒例の「半日人間ドック」である。60歳を越えても、…

禁酒日のディナー(箱根そば)

今年もまた憂鬱な日がやってきた。年に一度の「半日ドック」、翌日は病院に行って、番号で呼ばれ(囚人じゃないぞ!)、血を抜かれ、あちこち弄り回され、(バリウム検査の台の上で)アクロバットを演じ、最後は眉根を寄せたセンセイに健康指導を受けること…

カフェレストラン「ローズテリア」

「CYDEF2019」はNATO軍の支援で行われたのだが、運営そのものは手作り感が強かった。現職自衛官やOBの人たちが主体だったようで、イベントのプロを雇うくらいなら内容を充実させるとの方針だったのだろう。それでもスピーカーへのケアは十分だった。政策大学…

横須賀リサーチ・パーク

通称「YRP」の名で知られるこの施設、総務省(旧郵政省)の息がかかった施設で、三浦半島の先端近くの丘陵地を切り開いて造られたものだ。過去何回か訪問の機会はあったのだが、どういうわけか縁遠かったところである。そこに今回初めてやってきたのは、「CY…

失敗はいいけど利用したの?

サイバーセキュリティという言葉が一般に知られるようになったのは、2014年のソニーピクチャーエンターティンメントへの北朝鮮とおぼしきハッカーの攻撃と2015年の日本年金機構への標的型メールによる情報漏えい事件だろう。特に後者は、日本国内でかつ多く…

国際会議のハシゴ

前夜のパーティでもうすでに多くの外国人と会話することになり、脳が腐り始めている。欧州から来ている人の多くは英語が母国語ではないから、まだわかりやすいと思っていたのだが、例外はあるようだ。紹介されたフランス人の英語がさっぱりわからない。ズル…