Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

テクノロジー

橋梁点検業務への新技術導入

昨日「路面性状のスマホによる計測」をご紹介したが、同時にもうひとつ「インフラ維持管理における新技術導入の手引き」に記載されている橋梁点検の例も聞くことができた。「ドローンによる橋梁職員点検」というのがそれ。 山がちな地形で河川も多い日本列島…

路面計測業務への新技術導入

先日「インフラ維持管理における新技術導入の手引き」をご紹介したのだが、その中に事例として記載されていた「路面性状を簡易に把握可能な新技術」について、内容を聞くことができた。 道路の路面が痛んで、ひび割れができたり凹みができることはよくある。…

保護と活用のバランス(鉄道保安編)

「DATA Driven Economy」の時代だから、データ活用の優劣が個人、企業、業界果ては国のレベルまで、将来の明暗を分ける要素になることは明白である。しかし個人情報の活用となると、それはプライバシー保護とのバランスの上で活用する目的や範囲を論ずる必要…

インフラ管理、新技術導入の手引き

今月「防災の日」にあたり、せっかく積まれた公共事業費が毎年使いきれないとの記事を紹介した。昨年は「COVID-19」禍もあったのか、とうとう当初予算の8割が積み残されることになった。土木作業自体の人手不足、自治体の技術者不足などがネックとなってい…

Storage装置の変遷

コンピュータの構成要素のうち、演算装置(CPU)と同様に重要なのが、記憶装置(Memory, Storage)である。入出力装置(ディスプレイ、キーボード、プリンタ等)や通信装置も重要だが、演算装置と記憶装置なくしては何もできない。 僕がコンピュータなるもの…

ようこそ「簡単スマホ」

中国ではいまだに2Gが使えるそうだが、日本ではあと2年ちょっとで3Gサービスが終了する。1年程前から契約している通信会社から、 ・サービス終了前の○○セール ・いまだけ、ここだけ、あなただけ の郵便物攻勢が増えてきた。公用のスマホを通常は使って…

公共事業予算が使いきれない

この夏も、世界中で自然災害が多かった。地中海やカリフォルニアでは異常高温による山火事、トルコや中国では大洪水。日本でもお盆休み期間に「梅雨の長雨」を思わせる大量の雨が降った。佐賀県嬉野市では、1週間で例年の降水量の半分が降ったという。九州…

いまだに2Gが使えるって?

この夏の渇水・高温・洪水は、世界中でひどかった。ドイツからベルギーのなだらかな地形でライン川などが氾濫、長く冠水して水が退かなかった。日本の九州地方の洪水もひどかったが、中国のそれはひとケタ違う規模だったという。全体として中国大陸は水不足…

時給1,500円の代替手段

今年の最低賃金交渉(最低労働賃金審議会)は、非常にモメた。困窮者が増えていると大幅UPを要求する労働者側と、「COVID-19」の不況下では現状維持が精一杯とする事業者側の主張のGAPが大き過ぎたからだ。昨年は微増(0.1%)に留まっていたのから一転、3…

危険物としての酸素

「COVID-19」感染拡大で自宅療養の人が増え、自宅で容態が急変して亡くなる人も出始めた。軽症で自宅療養となると、 ・1回/日の保健所等からの電話 ・パルスオキシメーターで自己診断 ・酸素濃縮器等で対症療法 くらいが精一杯らしい。容態が悪くなって救…

オフィスエンドポイントの更新

今週は特に「In Person」で行う会議も、来客も無かった。しかし今日ぎらつく太陽の下、丸の内オフィスにやってきたのにはわけがある。数年(ひょっとすると10年近く)使っているPCの更新という作業があったから。え、そんなに古いPCを使っているのと驚かれる…

内閣府のSIPとセキュリティ(後編)

内閣府のSIP第二期には「IoT社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティ」という研究課題がある。Program Dirctorは情報セキュリティ大学院大学の後藤学長で、今回ある会合で直接お話を伺う機会があった。 昨年末の「Solarwinds事件」や石油パイプラ…

内閣府のSIPとセキュリティ(前編)

21世紀になって、特に自民党政権では省庁の縦割りを打破し、政策課題について省庁横断の取組ができるような「司令塔機能」が設けられるようになった。僕が最初にデジタル政策という分野に首を突っ込むことになったのは、「IT戦略本部:現IT総合戦略本部」で…

<eシール>がもたらす信頼

先日WEFのDFFTに関する白書を紹介したのだが、確かにいろいろな技術が続々出て来て、一般人には理解できないことも多い。そんな従来型の「Trust&Governance」が使えない時代には、新たしいフレームワークがいるというのは確かだ。今回そのひとつの候補になる…

警察への市民の信頼

先日警察庁の幹部と意見交換する機会があった。僕がいつものようにデータをデジタルにして、いかに新しい活用法を考えるかが民間のDXのポイントだというと、それは公共部門も同じだとの返事があった。警察という組織も多くのデータを持っている。例として、…

AI時代の子供たちへ

今日は「子供の日」だ。本来晴れやかな気分になるはずなのだが、緊急事態宣言やマンボウ下ではいまいち盛り上がらない。主として男の子の「節句」だから、武者人形や太刀・鎧兜・鯉のぼりなどが飾られる日だ。写真は先日ちょっとした会合をした青山の「アジ…

"Connected Train" のリスク

もう2年近く行っていないが、それまでは春夏秋冬、年間4回通っていた米国の首都ワシントンDC。慣れている旅先ゆえ、青い日系航空会社の成田からの直行便で着き、バスと地下鉄を乗り継いで中心部へ向かうのが常だった。その地下鉄の新しい車両を日本企業が…

6G/Beyond 5Gの意義

僕のプライベートな携帯電話はいわゆる「ガラケー」、家内と両親のところにも1台づつあって、家庭内通信料は無料だ。 ・こんなものが欲しいから、ついでの時に買ってきてくれ ・冷蔵庫に余った食材やお酒があるから取りにおいで というような「通信」にしか…

GUNDAM、大地に立つ

「Bayside Blue」に乗って、終点の山下ふ頭まで行った。「氷川丸」や大さん橋ふ頭がよく見える。横浜ポートサイドとの間を往復する「シーバス」も、「氷川丸」の側の桟橋に停泊していた。今度はバスだけじゃなく船にも乗ってみたいなと、乗り物好きの虫が僕…

高専生に期待すること

この日は千代田区外神田の廃校になった建物をリノベーションした施設にやってきた。案内された住所をスマホのMAPに入力すると「あれ、これって湯島のハナマサ+の隣じゃない」。これでオフィスを出る時、ずいぶん気分が楽になった。特に下町の複雑な地図とい…

大学での研究の安全性

先日米国議会に所属している研究機関「ソラリウム委員会」がサイバーセキュリティに関する白書「Building a Trusted ICT Supply Chain」を昨年10月に発表し、議会がその対策法案を次々と成立させていることを紹介した。議会直下ではないにしても、そのような…

AIとセキュリティ

サイバーセキュリティのR&D系を担当している政府関係者によると、重視している分野が2つあって、AIと自動車だという。自動車というのは、よく分かる。Appleが次世代自動車事業に乗り出し、その製造委託をされる企業はどこだと話題になっている。通常のPCや…

手遅れだよ!福音なのに

20年前はほんの狭い世界だったデジタル政策の場で、割合長く経験を積んできた。変化の速い業界で技術先行なので、政策と言っても「官僚の世界の常識」は通用しにくい。自然と霞ヶ関内の闘争も、民間を巻き込んだものにならざるを得ない。 そうはいっても、こ…

AI兵器がいよいよ登場

先週「世界軍事力ランキング」を紹介して、改めてロシアの「国力」を感じた。先日START(戦略核削減条約)を更新したことで、1,500発を超える戦略核兵器を持っていることも分かった。政敵ナワリヌイ氏を逮捕したり、豪華なプーチン宮殿がネット上で暴露され…

第四世代原子力発電所に期待

菅政権のキャッチフレーズは「Green & Digital」だったはず。それがこのところの「COVID-19」騒ぎ、ワクチン狂騒曲、オリ・パラ会長、総務省接待問題等で話題に上らなくなったのが寂しい。それでもDigitalの方は、僕の専門分野でもあるので、政府関係者から…

ゼロ・トラストって何?(後編)

「ゼロ・トラスト」の考え方が、同じビルにいて社員証を付けているからといって、信用しきっちゃだめよ、から始まったことは分かった。ビルの入り口という境界が守れないなら、個々のシステムや人の密結合を無くし(Micro Segmentation)て、一部が侵略され…

ゼロ・トラストって何?(前編)

この1年ほど徐々に聞く機会が増えてきた言葉に「ゼロ・トラスト」がある。サイバーセキュリティの業界用語だが、「え、信頼性ゼロなの?」と聞き返してしまった。一応の説明はその時聞いたのだが、以降特にテレワークの議論が増えて来るにつれ、言葉だけが…

欧州委「AI白書」を巡る議論(3/終)

「AI白書」の前段に、AIはデータ経済の最も重要な適用事例との記述があり、AIの活用発展にデータが重要なことには理解を示している。彼らも「DATA Driven Economy」が来ることには気付いているのだ。ただ、じゃあAIって何というと、その次の段落には、 単純…

欧州委「AI白書」を巡る議論(2)

「AI白書」は、AIが不透明・複雑・予測困難・自動行動な性格をもつ技術ゆえ、それが社会システムに組み込まれたとき、基本的人権を守るように動いた(動かなかった)ことを関係機関が後にでも知ることが出来ないことを懸念している。 また欧州各国の規定では…

欧州委「AI白書」を巡る議論(1)

本当はコスモポリタンなのだが、ルーツが米国にあるために「プラットフォーマー」と呼ばれる巨大IT産業は、欧州委員会からは目の敵にされている。先日もアイルランドの欧州本社機能を置くアップルに対し、追徴課税しようとした欧州側の措置は裁判で差し止め…