テクノロジー
「NATO ACT」は米国ヴァージニア州ノーフォークの司令部がある組織で、 ・将来の統合作戦の遂行のために概念的な枠組の提供 ・将来に遂行されるであろう、あらゆる作戦と運用上の能力の定義 ・新しい運用上の概念を示し、或いは自然発生し、実行可能性と価値…
昨年までの、米中対立・ウクライナに代表されるNATOとロシアの闘い・中東紛争という世界の対立構造は、トランプ2.0政権の登場によって激変した。すでに「西側諸国」と言えるのは、欧州と日本くらいのもの。国際的なG7の地位の凋落に、それが如実に顕れている…
全国的にクマ被害が増えていて、亡くなる人も出てきた。市民が自らを守る権利と銃を持つ権利を持っている米国なら、自警団が結成されて大規模なクマ狩りが起きるかもしれない。しかし日本では市民は銃器を持っていないし、こん棒程度で渡り合える相手ではな…
昨日に引き続き、次世代の軍用機の話題をもう一つ。軍用機の用途は広範にわたるが、大量の弾薬やミサイル、燃料など積んで任務に使う場合、どうしても長い滑走路が必要になる。これは固定翼機の場合で、回転翼機(いわゆるヘリコプター)では垂直離着陸が可…
先日のインド・パキスタン紛争では、中国製戦闘機がフランス製のラファールを撃墜したとして注目を集めた(*1)。新世代とまでは行かないが、第4~4.5世代戦闘機が相まみえた例は多くなく、各国の軍事関係者は情報収集に必死だろう。黒海上空では、ロシアの…
脆弱性が見つかると、ソフトウェアベンダーはそのアナをふさいだ改訂版を送ってくれる。すでに僕らの日常使用のPCやスマホでも、20年前の最先端コンピュータシステムほどのプログラム量を抱えているから、脆弱性も半端ないほどあるだろう。見つかった先から…
今月初めのウクライナの<蜘蛛の巣作戦>の詳報が、徐々に入ってきている。コンテナに建築資材などと称して詰め込んだ自爆ドローンを、輸送車両に乗せて目標近くまで運び、遠隔操作により上面を開け飛び立たせたというもの。 総数150機ほどのドローンが、ロ…
ウクライナ側の発表では、前線での兵士の死傷の7割はドローン兵器によるものだという。塹壕の直上まで飛んできて兵士を顔認証(!)し、爆弾を落としたり溶融金属を吹きかけたりするドローンは、本当に厄介な相手だ。 例えば飛行型のドローンに対しては、 …
多くの観光地で、オーバーツーリズムによる負の影響が目立ってきている。例えば<富士山ローソン>の騒ぎを招いた迷惑系インフルエンサーの存在や、閉鎖日の境内に押し入る来訪客のようなケースでなくても、普段そこにいない人によって引き起こされるトラブ…
先月末、今年初めての京都旅行に出かけた。GWの少し前を狙ったので、日本人観光客は多くない。しかしホテルのロビーには外国人観光客の大きな荷物が一杯、私たち夫婦以外は修学旅行生と外国人ばかりだったのではと思わせるほどだ。言葉を漏れ聞いていると、…
難航が予想されるウクライナ・ロシアの停戦交渉だが、まずは両者が合意できることから一歩一歩進み始めた。もちろんウクライナは侵略者プーチンを信用していないし、ロシアも「ネオナチ」であるゼレンスキーに対し同様の考えを持っている。両者の折り合える…
サイバー空間での犯罪が増えているのは、インターネットやSNS等が犯罪にも便利だというだけでなく、リアル空間で犯罪者が棲みにくくなったことも一因だと思う。スピーディな展開が面白いCBSのドラマ<NCIS>では、事件が起きると、周囲の監視カメラを調べ、…
AIで作った本物そっくりの人物映像は、表情豊かでそれらしく話す。このところ世界中で起きた選挙にも、AIアバターが選挙運動をしたり、AI自身が立候補するケースもあった。サイバー空間では「なんでもあり」の様相を呈しているのだが、リアル空間でも興味深…
昨日自衛隊の「富士総合火力演習」が、ファンサービスから実践的な訓練の場に変わったことを紹介した。では、ファンサービスは無くなってしまうのか?他の業種同様、あるいはそれ以上に人で不足な業界ゆえ、若い人たちに理解し興味を持ってもらうことはとて…
かつて機器がメカ中心だった子供のころ、不具合が起きると「ツボを叩けばいい」と教えられた。しかしエレクトロニクス部品が多くなった学生時代には、叩く手段はあまり効果が無くなった。代わりに勧められたのが、コンセントの抜き差し。要するに、"Power on…
日本(はじめ先進国では)人口減少が問題となっているが、世界全体で見ると人類は増え続けている。推定では80億人のオーダーに達しているともいう。ある研究によると、体重60kgの雑食哺乳類が生き延びるには、1.5㎢/人の地表面積が必要らしい。地表面積は全…
先週、日本の安全保障/防衛にあたり、RMAが必要だ(*1)と申し上げた。「Pax Americana」の時代は終わり、米国は意欲的にも能力的にも世界の治安を守ることができなくなっている。これは「もしトラ」かどうかとは別の問題で、欧州も日韓(台)も、自前で相…
SNSなどでコンテンツ配信をすると、視聴の具合によっては収入が得られる・・・このことは知識として知ってはいた。昨年になって、僕が使っている<はてなブログ>では、グループやランキング、さらには有料コンテンツの設定が可能になった。このアクセス数では…
ウクライナ戦線は膠着状態、最大の支援国米国の国内問題で、武器や資金の支援が枯渇しようとしている。欧州各国も移民問題などで揺れ、ウクライナへの関心は薄れつつある。来年は米国大統領選挙もあるし、6月には欧州議会選挙もある。各国共、内政がより重…
防衛費をGDP比2%まで引き上げるとの方針が決まって、これまでなおざりにされてきた自衛隊員の待遇改善や継戦能力向上が期待される。もちろん、サイバー戦能力の向上もである。これまで(見かけの)正面装備ばかりが目立ったのだが、基礎体力である人材育成…
東欧だけでなく中東にも戦禍が広がっていて、世界最大の兵器供給国米国では、ある種の「二正面作戦」を強いられるようになった。この上極東で第三戦線でも勃発したりすると・・・というようなことが無いよう祈るばかりである。 是非はともかく、有事になると兵…
今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」では、岡崎城/浜松城のセットの奥に巨大なスクリーンがあり、映像の背景を変えることができるという。山の映像なら山城、海の映像なら海辺の城に変身させることができるのだ。このような技術を「バーチャルプロダクショ…
常々、特に経営層のサイバーセキュリティへの関心を高めてもらうため「DX with Security」と主張している。デジタル化による企業体の構造改革は、これからの経営の必須条件とも言えるが、だたデジタル化をすればいいのではなくサイバーセキュリティにも配慮…
グラビアアイドルというものには、僕は全く縁がなかった。30歳を過ぎてからは、TVに登場する若い女性タレントの認識すら出来なくなっている。みんな似た顔をしていて、背が高くスタイルがいい。僕は、顔認識技術にいう「学習モデルが少ないので識別能力が低…
ウクライナ紛争は、後年「ドローンの戦争」と呼ばれるかもしれない。主力戦車が揃ってきて、ウクライナ軍の反転攻勢が近いと言われるが、それに先立ってウクライナ軍のロシア軍後方での工作が激化している。 先月、クリミアの石油施設を攻撃し、ドネツクでも…
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ紛争は西側から仕掛けられたものだと言い続けている。表立っているのは確かにウクライナ兵(ネオナチ?)だが、実際は西側、特に米国と交戦している祖国防衛戦だとして、市民を鼓舞している。 当然西側各国の主張は違う…
「Chat-GPT」のインパクトは、方々の分野に強く響いている。最高学府の論文作成でも中程度の出来になるから、学生の懸賞論文などで校正以外の使用を禁止するという。まあ、個人の能力を測るものだから、仕方ないだろう。マラソン競技に電動自転車を使っては…
昨年末ころ、総理官邸に米国の有力な軍事・インテリジェンス関係者が大勢出入りしているとの噂はあった。ウクライナ紛争や米中対立で、国内にも「戦争が起きるかも」との危惧があり、米国としても日本を経済だけでなく軍事でもパートナー化したい思惑が出て…
トルコ・シリアで起きた連続大地震。発生後10日ほどで救出活動は終了し、あとはがれきの撤去、遺体発掘、住宅の建設や支援物資の確保と輸送が主たる業務になっている。死者は5万人を越えてしまった。シリア北部はアサド政権のガバナンスが及ばない地域であ…
妖館で起きた連続殺人事件、官憲の捜査は手詰まりとなり、有名な探偵がやってくる。探偵は証拠品や関係者の証言を調べるのだが、また新たな犠牲者が出る。そしてついに探偵が暴いた真犯人は、最初の犠牲者として死んだはずの男だった・・・。 いくつこの類のミ…