Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

テクノロジー

廃炉にするにも技術者は必要

旧統一教会問題への対応や大臣の辞任ドミノ、聞くだけで実行力がないなどの評価で、追い詰められたとも言われる岸田政権。しかし、やることはやっていて、 ・防衛費増への道筋と、防衛力強化ポイントの議論 ・財政再建の意思を示した増税プラン ・GXに必要だ…

ようやく闘える体制に、でもその次は

財源の話は宙に浮いたままだが、防衛費GDP2%議論が進んでいる。またぞろ利権が動き出しているとの批判もあるが、かねて問題だった継戦能力や自衛隊員の待遇についても、予算が廻りそうになったのは歓迎したい。 予算不足、弾薬・隊舎にしわ寄せ 正面装備偏…

16,000人のプラスセキュリティ人材

「プラスセキュリティ人材」という言葉は、あるシンクタンクの研究者が言い出したもの。5年余り前、経産省が「19万人のサイーバーセキュリティ人材が不足する」という調査報告を出した。でも<NCIS>のマクギー捜査官のように、高度なクラッキング能力を持…

ワイヤレスペンのメーカー「ワコム」

少なくとも30年くらいは、この会社の名前を聞いていなかった。社会人になった初期の頃、グラフィック・ワークステーションの開発に関わっていたことがある。今から思えば高価な機器で、入力用デバイスはマウスではなくタブレット&ペンだった。その機器の競…

金正恩の焦りを生んだもの

このところ、半島の付け根の国の「活動」が激しい。今年になってから、異例の頻度でミサイル発射を繰り返していたが、今月10日の創立記念日に向けてさらに頻度が増している。米韓軍事演習にあてつけたという人もいるが、ただ単純にミサイルを捨てているとい…

ミラーレスへの必然

僕が子供だった頃、<一眼レフ>という35mmカメラが成長期だった。まあ、社会全体が成長期(僕も含めて)だったのだろう。それ以前はブローニー版、6×6~9版フィルムを使うものが主流だった。当時の報道写真は、2ツのレンズを縦に並べた<二眼レフ>とい…

映像が溢れる時代

先週の「安倍元総理暗殺事件」、選挙前の一日は事件の映像が繰り返し放映される日になった。最初はTV局が演説会の様子を撮影していたビデオくらいだったが、視聴者が撮影したものを含めて生々しい映像や、事件の前に容疑者が演説会が開かれる予定の場疎を徘…

専用システムと汎用システムの狭間

「生体認証」という技術は、僕が社会人になった1980年代にはすでに研究が進んでいた。一番簡単(ポピュラー?)なものは指紋認証、犯罪捜査など適用例が確立されているもので、従来の写真による判定を入り口(指紋スキャナ)からデジタル化すれば良かった。…

「AIの判断です、以上」は困る(後編)

いわゆるデジタルプラットフォーマーの中には、伸び悩みに苦しんでいる企業もある。労働争議に悩んだり、サブスクの会員減に見舞われたり、ビジネスモデルが揺らいで株価が低迷したりしている。 「メルカリ」の場合は、僕から見るとセキュリティ面の課題が大…

「AIの判断です、以上」は困る(前編)

以前からAI(人工知能)には無限の可能性を感じる一方、不安を覚える人たちもいることは紹介してきた。特に、欧州各国政府の反応は厳しい。「デジタルナチスが、AIを使って市民の生死を判断するようになったらどうするんだ!」との声も理解できなくはない。…

象牙の塔の不正行為

僕が学生のころ、大学の研究室は「年功序列」社会。情報工学科は新しい学科だったのだが、それでも教授~助教授~講師という序列ははっきりしていた。他大学から移ってきた2人の講師が、各々の研究室の助教授職は「僕らに約束されている」と言っていたのを…

払うべきか、払わぬべきか

それが問題なのである。いわゆるランサムウェア攻撃が激増していて「え、なんでウチみたいな会社も狙ってくるの」と驚いている経営者も多いと聞く。不意を突かれて、心構えもできていないと、ハムレットさながらに悩むことになる。この種の案件は記事になる…

アシが付かない・・・はずがない

昨日も取り上げたランサムウェア攻撃、特に昨年は顕著に増えたが、今年だって増えこそすれ減るとは思えない。なぜこんなに蔓延するかというと、いくつか理由がある。 ・(昨日も述べたように)特別のスキルが必要なく、闇Webでツールが手に入る ・単純な暗号…

「DX with Cybersecurity」をお忘れなく

アクション映画でよく見るのが、窮地に陥ったヒーローが、次々に出てくる敵を倒しながら武器を奪って徐々に強くなって行くシーン。素手でナイフを奪い、ナイフを投げて倒した相手から拳銃を奪い、ライフルを持った敵を撃って弾倉ごと奪う・・・。 そんなにうま…

「フェイク」の線引き

ある外資系企業さんと話をしていたら、コンテンツの改変防止の技術を普及させたいという思いを聞いた。デジタルコンテンツは、極めて容易に転々流通する。それはいいのだが、流通先を把握することは不可能なので、勝手に改変され(いかにも本物のように)流…

橋梁点検業務への新技術導入

昨日「路面性状のスマホによる計測」をご紹介したが、同時にもうひとつ「インフラ維持管理における新技術導入の手引き」に記載されている橋梁点検の例も聞くことができた。「ドローンによる橋梁職員点検」というのがそれ。 山がちな地形で河川も多い日本列島…

路面計測業務への新技術導入

先日「インフラ維持管理における新技術導入の手引き」をご紹介したのだが、その中に事例として記載されていた「路面性状を簡易に把握可能な新技術」について、内容を聞くことができた。 道路の路面が痛んで、ひび割れができたり凹みができることはよくある。…

保護と活用のバランス(鉄道保安編)

「DATA Driven Economy」の時代だから、データ活用の優劣が個人、企業、業界果ては国のレベルまで、将来の明暗を分ける要素になることは明白である。しかし個人情報の活用となると、それはプライバシー保護とのバランスの上で活用する目的や範囲を論ずる必要…

インフラ管理、新技術導入の手引き

今月「防災の日」にあたり、せっかく積まれた公共事業費が毎年使いきれないとの記事を紹介した。昨年は「COVID-19」禍もあったのか、とうとう当初予算の8割が積み残されることになった。土木作業自体の人手不足、自治体の技術者不足などがネックとなってい…

Storage装置の変遷

コンピュータの構成要素のうち、演算装置(CPU)と同様に重要なのが、記憶装置(Memory, Storage)である。入出力装置(ディスプレイ、キーボード、プリンタ等)や通信装置も重要だが、演算装置と記憶装置なくしては何もできない。 僕がコンピュータなるもの…

ようこそ「簡単スマホ」

中国ではいまだに2Gが使えるそうだが、日本ではあと2年ちょっとで3Gサービスが終了する。1年程前から契約している通信会社から、 ・サービス終了前の○○セール ・いまだけ、ここだけ、あなただけ の郵便物攻勢が増えてきた。公用のスマホを通常は使って…

公共事業予算が使いきれない

この夏も、世界中で自然災害が多かった。地中海やカリフォルニアでは異常高温による山火事、トルコや中国では大洪水。日本でもお盆休み期間に「梅雨の長雨」を思わせる大量の雨が降った。佐賀県嬉野市では、1週間で例年の降水量の半分が降ったという。九州…

いまだに2Gが使えるって?

この夏の渇水・高温・洪水は、世界中でひどかった。ドイツからベルギーのなだらかな地形でライン川などが氾濫、長く冠水して水が退かなかった。日本の九州地方の洪水もひどかったが、中国のそれはひとケタ違う規模だったという。全体として中国大陸は水不足…

時給1,500円の代替手段

今年の最低賃金交渉(最低労働賃金審議会)は、非常にモメた。困窮者が増えていると大幅UPを要求する労働者側と、「COVID-19」の不況下では現状維持が精一杯とする事業者側の主張のGAPが大き過ぎたからだ。昨年は微増(0.1%)に留まっていたのから一転、3…

危険物としての酸素

「COVID-19」感染拡大で自宅療養の人が増え、自宅で容態が急変して亡くなる人も出始めた。軽症で自宅療養となると、 ・1回/日の保健所等からの電話 ・パルスオキシメーターで自己診断 ・酸素濃縮器等で対症療法 くらいが精一杯らしい。容態が悪くなって救…

オフィスエンドポイントの更新

今週は特に「In Person」で行う会議も、来客も無かった。しかし今日ぎらつく太陽の下、丸の内オフィスにやってきたのにはわけがある。数年(ひょっとすると10年近く)使っているPCの更新という作業があったから。え、そんなに古いPCを使っているのと驚かれる…

内閣府のSIPとセキュリティ(後編)

内閣府のSIP第二期には「IoT社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティ」という研究課題がある。Program Dirctorは情報セキュリティ大学院大学の後藤学長で、今回ある会合で直接お話を伺う機会があった。 昨年末の「Solarwinds事件」や石油パイプラ…

内閣府のSIPとセキュリティ(前編)

21世紀になって、特に自民党政権では省庁の縦割りを打破し、政策課題について省庁横断の取組ができるような「司令塔機能」が設けられるようになった。僕が最初にデジタル政策という分野に首を突っ込むことになったのは、「IT戦略本部:現IT総合戦略本部」で…

<eシール>がもたらす信頼

先日WEFのDFFTに関する白書を紹介したのだが、確かにいろいろな技術が続々出て来て、一般人には理解できないことも多い。そんな従来型の「Trust&Governance」が使えない時代には、新たしいフレームワークがいるというのは確かだ。今回そのひとつの候補になる…

警察への市民の信頼

先日警察庁の幹部と意見交換する機会があった。僕がいつものようにデータをデジタルにして、いかに新しい活用法を考えるかが民間のDXのポイントだというと、それは公共部門も同じだとの返事があった。警察という組織も多くのデータを持っている。例として、…