Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

テクノロジー

内閣府のSIPとセキュリティ(後編)

内閣府のSIP第二期には「IoT社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティ」という研究課題がある。Program Dirctorは情報セキュリティ大学院大学の後藤学長で、今回ある会合で直接お話を伺う機会があった。 昨年末の「Solarwinds事件」や石油パイプラ…

内閣府のSIPとセキュリティ(前編)

21世紀になって、特に自民党政権では省庁の縦割りを打破し、政策課題について省庁横断の取組ができるような「司令塔機能」が設けられるようになった。僕が最初にデジタル政策という分野に首を突っ込むことになったのは、「IT戦略本部:現IT総合戦略本部」で…

<eシール>がもたらす信頼

先日WEFのDFFTに関する白書を紹介したのだが、確かにいろいろな技術が続々出て来て、一般人には理解できないことも多い。そんな従来型の「Trust&Governance」が使えない時代には、新たしいフレームワークがいるというのは確かだ。今回そのひとつの候補になる…

警察への市民の信頼

先日警察庁の幹部と意見交換する機会があった。僕がいつものようにデータをデジタルにして、いかに新しい活用法を考えるかが民間のDXのポイントだというと、それは公共部門も同じだとの返事があった。警察という組織も多くのデータを持っている。例として、…

AI時代の子供たちへ

今日は「子供の日」だ。本来晴れやかな気分になるはずなのだが、緊急事態宣言やマンボウ下ではいまいち盛り上がらない。主として男の子の「節句」だから、武者人形や太刀・鎧兜・鯉のぼりなどが飾られる日だ。写真は先日ちょっとした会合をした青山の「アジ…

"Connected Train" のリスク

もう2年近く行っていないが、それまでは春夏秋冬、年間4回通っていた米国の首都ワシントンDC。慣れている旅先ゆえ、青い日系航空会社の成田からの直行便で着き、バスと地下鉄を乗り継いで中心部へ向かうのが常だった。その地下鉄の新しい車両を日本企業が…

6G/Beyond 5Gの意義

僕のプライベートな携帯電話はいわゆる「ガラケー」、家内と両親のところにも1台づつあって、家庭内通信料は無料だ。 ・こんなものが欲しいから、ついでの時に買ってきてくれ ・冷蔵庫に余った食材やお酒があるから取りにおいで というような「通信」にしか…

GUNDAM、大地に立つ

「Bayside Blue」に乗って、終点の山下ふ頭まで行った。「氷川丸」や大さん橋ふ頭がよく見える。横浜ポートサイドとの間を往復する「シーバス」も、「氷川丸」の側の桟橋に停泊していた。今度はバスだけじゃなく船にも乗ってみたいなと、乗り物好きの虫が僕…

高専生に期待すること

この日は千代田区外神田の廃校になった建物をリノベーションした施設にやってきた。案内された住所をスマホのMAPに入力すると「あれ、これって湯島のハナマサ+の隣じゃない」。これでオフィスを出る時、ずいぶん気分が楽になった。特に下町の複雑な地図とい…

大学での研究の安全性

先日米国議会に所属している研究機関「ソラリウム委員会」がサイバーセキュリティに関する白書「Building a Trusted ICT Supply Chain」を昨年10月に発表し、議会がその対策法案を次々と成立させていることを紹介した。議会直下ではないにしても、そのような…

AIとセキュリティ

サイバーセキュリティのR&D系を担当している政府関係者によると、重視している分野が2つあって、AIと自動車だという。自動車というのは、よく分かる。Appleが次世代自動車事業に乗り出し、その製造委託をされる企業はどこだと話題になっている。通常のPCや…

手遅れだよ!福音なのに

20年前はほんの狭い世界だったデジタル政策の場で、割合長く経験を積んできた。変化の速い業界で技術先行なので、政策と言っても「官僚の世界の常識」は通用しにくい。自然と霞ヶ関内の闘争も、民間を巻き込んだものにならざるを得ない。 そうはいっても、こ…

AI兵器がいよいよ登場

先週「世界軍事力ランキング」を紹介して、改めてロシアの「国力」を感じた。先日START(戦略核削減条約)を更新したことで、1,500発を超える戦略核兵器を持っていることも分かった。政敵ナワリヌイ氏を逮捕したり、豪華なプーチン宮殿がネット上で暴露され…

第四世代原子力発電所に期待

菅政権のキャッチフレーズは「Green & Digital」だったはず。それがこのところの「COVID-19」騒ぎ、ワクチン狂騒曲、オリ・パラ会長、総務省接待問題等で話題に上らなくなったのが寂しい。それでもDigitalの方は、僕の専門分野でもあるので、政府関係者から…

ゼロ・トラストって何?(後編)

「ゼロ・トラスト」の考え方が、同じビルにいて社員証を付けているからといって、信用しきっちゃだめよ、から始まったことは分かった。ビルの入り口という境界が守れないなら、個々のシステムや人の密結合を無くし(Micro Segmentation)て、一部が侵略され…

ゼロ・トラストって何?(前編)

この1年ほど徐々に聞く機会が増えてきた言葉に「ゼロ・トラスト」がある。サイバーセキュリティの業界用語だが、「え、信頼性ゼロなの?」と聞き返してしまった。一応の説明はその時聞いたのだが、以降特にテレワークの議論が増えて来るにつれ、言葉だけが…

欧州委「AI白書」を巡る議論(3/終)

「AI白書」の前段に、AIはデータ経済の最も重要な適用事例との記述があり、AIの活用発展にデータが重要なことには理解を示している。彼らも「DATA Driven Economy」が来ることには気付いているのだ。ただ、じゃあAIって何というと、その次の段落には、 単純…

欧州委「AI白書」を巡る議論(2)

「AI白書」は、AIが不透明・複雑・予測困難・自動行動な性格をもつ技術ゆえ、それが社会システムに組み込まれたとき、基本的人権を守るように動いた(動かなかった)ことを関係機関が後にでも知ることが出来ないことを懸念している。 また欧州各国の規定では…

欧州委「AI白書」を巡る議論(1)

本当はコスモポリタンなのだが、ルーツが米国にあるために「プラットフォーマー」と呼ばれる巨大IT産業は、欧州委員会からは目の敵にされている。先日もアイルランドの欧州本社機能を置くアップルに対し、追徴課税しようとした欧州側の措置は裁判で差し止め…

戦場への配備が間に合うか?

来年度の防衛省の概算要求が、過去最大の規模になるという記事があった。米国高官が「GDP2%は必要だ」などと発言しているが、米国の予算削減に寄与するというよりは急激に緊張度を増している日本の防衛事情が影響しているのだろう。その中でもいくつか、新…

軍事技術としてのAI

いまや尾張瀬戸の英雄となった将棋の新星藤井二冠は、AIを活用した新機軸を繰り出してベテラン棋士を圧倒しているという。囲碁の世界でも、「AI以後」という言葉があって、星にカカリを打たないで直接三々に打ち込む「ダイレクト三々」など新定跡が誕生して…

5Gを巡る日の丸連合(後編)

言葉を変えていえば「5Gならではのアプリケーション」が見つからないと、技術開発企業も本腰を入れることは難しいのだ。僕自身、優れた技術だからと入れ込んで開発投資回収できずに消えた技術・組織・個人をたくさん見てきた。だれしも、そうはなりたくない…

5Gを巡る日の丸連合(前編)

ある意味米中対立の最初の発火点となったのが、次世代通信規格(5G)を巡る覇権争いだ。世界のあちこちにHuaweiやZTEの製品が浸透してきて、通信内容をこれらの企業に「盗聴」されるリスクを米国政府・米軍は抱いた。中国には「国家情報法」という法律があり…

IoT家電がやってきた

今のマンションに引っ越してきたのは13年ほど前、それ以前から使っているものを含めて当家には購入後15年ほどたつ家電品が多い。その代表格が40インチのプラズマTVと大型のエアコン。いずれも使い込んだもので、少しヘタレが見えてきている。そしてマーフィ…

一眼レフの王者「Nikon-F」

高校のころカメラ(写真ではない)の魅力に取りつかれ、両親に無理を言って「Nikomat-FTn」を買ってもらった。当時は「Nikon」と「Canon」が、世界のカメラ市場の覇を競っていた。最高級機種の「Nikon-F2」はとても高かったので、普及機の「Nikomat-FTn」に…

日中ハイテク交流20年

あるところで、中国でも指折りのAI技術企業の日本法人社長の話を聞く機会があった。彼は中国の大学を出た後京都大学に留学、日本のカメラ関連企業に就職した。恐らく大学時代の研究テーマだろう、画像認識技術の研究を続けたという。年代でいうと僕より5歳…

AIのリスクコントロールモデル(後編)

無人コンビニというのは、僕もJR山手線の高輪ゲートウェイ駅で見たことがある。店内カメラで買い物客を見ていて、客が商品を手持ちのバッグなどに入れて出口まで来たとき商品名と金額を表示する。スイカなどで支払ってもらえば、それで売買完了。 基本的には…

AIのリスクコントロールモデル(前編)

AI:人工知能の能力はまだまだ発展するだろうし、適用分野もどんどんひろがっていくことが期待されよう。そうなるには技術的な問題よりも、社会がそれを容認できるかという要素の方が大きく影響する。一般に新技術が出てくると、その普及の障害になるのは市…

人工知能の定義論

人工知能については過去に何度もブームがあり、多くの研究者がその高度化と実用化に向け努力した。しかし10年ほど前までは、「ちょっと変わったプログラミング技法」の領域を超えることはなかった。それは技術的な問題もあったし、何に使うかという応用分野…

軽~い「VAIO」がやってきた

テレワーク、ビデオ会議、オンラインxx・・・と自宅PCの出番は圧倒的に増えた。使っているPCは、5年以上前に買った「VAIO」のラップトップ。ストレージは十分間に合っているのだが、一度HDDクラッシュを起こして以降セカンド機の必要性は感じてた。一方CPU性能…