Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

テクノロジー

欧州委「AI白書」を巡る議論(3/終)

「AI白書」の前段に、AIはデータ経済の最も重要な適用事例との記述があり、AIの活用発展にデータが重要なことには理解を示している。彼らも「DATA Driven Economy」が来ることには気付いているのだ。ただ、じゃあAIって何というと、その次の段落には、 単純…

欧州委「AI白書」を巡る議論(2)

「AI白書」は、AIが不透明・複雑・予測困難・自動行動な性格をもつ技術ゆえ、それが社会システムに組み込まれたとき、基本的人権を守るように動いた(動かなかった)ことを関係機関が後にでも知ることが出来ないことを懸念している。 また欧州各国の規定では…

欧州委「AI白書」を巡る議論(1)

本当はコスモポリタンなのだが、ルーツが米国にあるために「プラットフォーマー」と呼ばれる巨大IT産業は、欧州委員会からは目の敵にされている。先日もアイルランドの欧州本社機能を置くアップルに対し、追徴課税しようとした欧州側の措置は裁判で差し止め…

戦場への配備が間に合うか?

来年度の防衛省の概算要求が、過去最大の規模になるという記事があった。米国高官が「GDP2%は必要だ」などと発言しているが、米国の予算削減に寄与するというよりは急激に緊張度を増している日本の防衛事情が影響しているのだろう。その中でもいくつか、新…

軍事技術としてのAI

いまや尾張瀬戸の英雄となった将棋の新星藤井二冠は、AIを活用した新機軸を繰り出してベテラン棋士を圧倒しているという。囲碁の世界でも、「AI以後」という言葉があって、星にカカリを打たないで直接三々に打ち込む「ダイレクト三々」など新定跡が誕生して…

5Gを巡る日の丸連合(後編)

言葉を変えていえば「5Gならではのアプリケーション」が見つからないと、技術開発企業も本腰を入れることは難しいのだ。僕自身、優れた技術だからと入れ込んで開発投資回収できずに消えた技術・組織・個人をたくさん見てきた。だれしも、そうはなりたくない…

5Gを巡る日の丸連合(前編)

ある意味米中対立の最初の発火点となったのが、次世代通信規格(5G)を巡る覇権争いだ。世界のあちこちにHuaweiやZTEの製品が浸透してきて、通信内容をこれらの企業に「盗聴」されるリスクを米国政府・米軍は抱いた。中国には「国家情報法」という法律があり…

IoT家電がやってきた

今のマンションに引っ越してきたのは13年ほど前、それ以前から使っているものを含めて当家には購入後15年ほどたつ家電品が多い。その代表格が40インチのプラズマTVと大型のエアコン。いずれも使い込んだもので、少しヘタレが見えてきている。そしてマーフィ…

一眼レフの王者「Nikon-F」

高校のころカメラ(写真ではない)の魅力に取りつかれ、両親に無理を言って「Nikomat-FTn」を買ってもらった。当時は「Nikon」と「Canon」が、世界のカメラ市場の覇を競っていた。最高級機種の「Nikon-F2」はとても高かったので、普及機の「Nikomat-FTn」に…

日中ハイテク交流20年

あるところで、中国でも指折りのAI技術企業の日本法人社長の話を聞く機会があった。彼は中国の大学を出た後京都大学に留学、日本のカメラ関連企業に就職した。恐らく大学時代の研究テーマだろう、画像認識技術の研究を続けたという。年代でいうと僕より5歳…

AIのリスクコントロールモデル(後編)

無人コンビニというのは、僕もJR山手線の高輪ゲートウェイ駅で見たことがある。店内カメラで買い物客を見ていて、客が商品を手持ちのバッグなどに入れて出口まで来たとき商品名と金額を表示する。スイカなどで支払ってもらえば、それで売買完了。 基本的には…

AIのリスクコントロールモデル(前編)

AI:人工知能の能力はまだまだ発展するだろうし、適用分野もどんどんひろがっていくことが期待されよう。そうなるには技術的な問題よりも、社会がそれを容認できるかという要素の方が大きく影響する。一般に新技術が出てくると、その普及の障害になるのは市…

人工知能の定義論

人工知能については過去に何度もブームがあり、多くの研究者がその高度化と実用化に向け努力した。しかし10年ほど前までは、「ちょっと変わったプログラミング技法」の領域を超えることはなかった。それは技術的な問題もあったし、何に使うかという応用分野…

軽~い「VAIO」がやってきた

テレワーク、ビデオ会議、オンラインxx・・・と自宅PCの出番は圧倒的に増えた。使っているPCは、5年以上前に買った「VAIO」のラップトップ。ストレージは十分間に合っているのだが、一度HDDクラッシュを起こして以降セカンド機の必要性は感じてた。一方CPU性能…

ビデオ会議の時の服装

「緊急事態宣言」が継続になり、2カ月目に入った。元々の連休もあったので、4月に入ってから今日まで、東京のオフィスに行ったのは3日だけ。それでも毎日のように連絡やビデオ会合はあるので、それなりに忙しくやっている。多い日は4回/日のビデオ会合が…

コンタクト・トレーシング

日本では相変わらず「COVID-19」の跳梁は治まっていないのだが、世界全体を見てみると温度差が出てきている。中国・韓国では終息しつつあり、ニュージーランド・台湾では「克服した」とする報道もある。 このウイルスは、主に「ヒト・ヒト感染」で広がってい…

全翼機のフライト、乗ってみたい!

全世界で航空路線の一時停止や便数減が続いている。それでも欧州の空港などでは「予算の80%分を飛ばせないと、来年の発着枠が貰えなくなる」という制約があるようで、乗客ゼロの「幽霊フライト」も飛んでいるらしい。そういえば知り合いの人が成田・ニュー…

噴き出した「Zoom」非難

テレワークに切り替えろ、人に会うのを8割減らせと号令がかかり、TVニュースでもオンライン授業やテレビ会議の例が続々紹介され、「ならやってみようか」という人も多いのではないだろうか?家電量販店ではWebカメラが売り切れになるなど、実際には多くの人…

5Gリスクに対する技術的仮説(後編)

Microsoftは、IBMがAppleの台頭を受けて「ガレージメーカにはガレージメーカで対抗」するとして、Entry Systems Divisionで「IBM/PC」を作り始めた時、世に出た会社。これまで厳格な自前主義だったIBMが、チップをIntelからOS(Operating System)を同社から…

5Gリスクに対する技術的仮説(前編)

先週、笹川USAの5Gリスクに関するレポートを紹介した。Huaweiの経営者は立派な人だと言うし、人民解放軍出身だからどうのということは僕は気にしないが、中国政府の援助を得て急激に企業を成長させたことは間違いがない。その結果5G分野では追随するものが…

ウィルス情報に乗ってきたウィルス

「コロナ禍」によって僕も含めて多くの人がテレワークに移行しつつあるが、根本的に面と向かってしかできないことだけではなく、いくつか困ったことが出てきた。 ・デジタルデバイド(特に管理職に多い)が露呈した。 ・アクセスが集中して社内ITリソースが…

Webex & Zoom

新幹線に乗ると車内アナウンスで「現在新型コロナウイルス感染症が、国内で確認されています。時差通勤、在宅勤務などを活用ください」と言うようになった。そのせいだけではなく、確かに列車には空席が目立つ。少し遅めの列車で出勤すると、両端のA席とE…

献血しても本当に大丈夫?

新型コロナウィルス騒ぎは、一向に収まる気配を見せない。中国当局は武漢エリア以外の中国各都市では蔓延は抑えられていると言っているが、いくら数字を並べられても頭から信じるわけにはいかない。 サンフランシスコ沖で「ダイアモンド・プリンセス」と同じ…

新型コロナの突然変異説

僕らの住むマンションには、いろいろな人が住居かリゾートかは別にして所有している。中には珍しいお仕事をされていたり、その経験がおありの方も少なくない。先日マンション管理組合の運営について、長期修繕や設備管理にプロの眼は必要だけれど、決して任…

中国科学院「武漢病毒研究所」

いずれ出てくるとは思ったが、やはり「新型コロナウィルスは、中国の生物兵器が漏れ出したもの」説が聞こえてきた。このウィルスはアジア・アメリカ・欧州に広がり、日本に続いて米国も「緊急事態」を宣言するに至った。すでに感染者は12,000人に迫り、死者…

ロボットとの共生に向けて

人工知能(AI)が囲碁のチャンピオンに勝つような進歩を遂げ、自動車の自動運転(これで本当の自動車?)が実用に近づいている今、ロボットが市民生活に普通に関わる日も遠くないように思われる。どの分野の技術革新でも起こることだが、法整備はあとから…

エキスパートシステム

現在のAI(人工知能)ブームというのは何度目なのだろうか。僕が学生のころから、何度かこの言葉が流行した時期がある。最初に出会ったのは「Thunderbird」流の人形アニメで、「Joe90」とかいった。専門家にヘッドギアをつけて知識を吸い取り、それを訓練…

5Gのデモンストレーション

あるキャリア系の研究センターで、昨今話題の「5G:第五世代通信システム」のデモンストレーションを見る機会があった。今、スマートフォンなどで僕らが使っている4Gを超える性能を持っているのだが、キャリアのビジネス的にはこれまでのものとは異なる…

量子コンピュータのインパクト

Googleが量子コンピュータの試作に成功したとの記事があった。0と1で成り立っている「ノイマン型コンピュータ」と異なり、00、01、10、11の組み合わせで計算をすると聞いている。特徴はそのスピードで、従来型のスーパーコンピュータで1万年かかる計算を3…

恩納村の山を切開き(後編)

講義室やデータセンターをひとわたり見せてもらった後、ある教授の部屋に案内され打ち合わせに入った。まずその教授に、OISTの現状やビジョンについて聞いた。 ・目標は200人の一線級の教授を集めることだが、現時点では70人ほど。 ・バイオ、生化学などの研…