Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

中国を去る外国人

 明日から中国で「反スパイ法」が施行される。これまでも習政権に都合の悪いことをしている人には、何らかの罪を着せて投獄するというのは常態化していた。そのようなことが、より広範囲にできるようになりそうだ。

 

 もちろん日本と違いスパイ防止の法律はあって「外国機関と共謀して国家機密を窃取」すれば処罰の対象となっていた。スパイ行為とされる対象が今回は広がる。

 

・国家の安全と利益にかかわる文書・データ・資料等

 

 が国家機密に加わった。国家の安全と利益については定義がなく、拡大解釈される恐れは充分にある。ある記事は、地図などをWebサイトで検索しただけで罪になりかねないと警告する。サイバー空間そのものが「中国国防法」では主権エリアと定義されているから、そこで些細ないたずらでもしようものなら即逮捕もあり得る。

 

        

 

 こうなっては「もう中国はいられないよね」と思う人も増えているようで、富裕層や外国人の逃散がとまらないとも聞く。

 

「さよなら中国...」中国人学者が言えなかった、外国人が大量出国する「本当の理由」とは?(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース

 

 特に外国人については、この記事に言うようにこの10年間で半減している。とはいえ、総人口に占める外国人比率は0.05%というから、数の上では問題にはならない。それよりも、外国人がもたらすイノベーションの機会(*1)が減るのが、中長期的に経済に効いてくる。

 

 その逃散が「反スパイ法」で加速すると予想される。そういえば僕ももう十数年かの地を踏んでいない。香港旅行でさえ、10年は遠ざかっている。でも中国のWebサイトを全く見ないかというとそんなことはないので、同法の域外適用で日本にいても逮捕される・・・などというのは困る。そういえばかの国は世界中に「秘密警察」を持っているとも噂されます。うーん、困りましたね。

 

*1:技術等を持つヒト、外国人にしか扱えない設備(モノ)、投資などのカネ