Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

国内政治

Engineeringは国の礎(後編)

社会資本という分野のうち、橋梁や舗装道路の約70%、トンネルの20%強、下水道や公園の約80%が市町村の担当になっている。それを維持管理する土木部門の費用としては、ピーク時12兆円近くあったものが現在は6兆5,000億円ほど、半分近くに減ってしまった。…

Engineeringは国の礎(前編)

この言葉を「工学」と訳すこともできるが、その語源は「土木工学」である。エジプト文明が栄えたのは巨大な河川であるナイル川を制御できたからだし、ローマ軍が強かったのは堅固な築城術や人力を超える攻城兵器を運用できたからだ。そうそう、ヒトラーの陸…

コロナ不況対策の20万円(後編)

提案のポイントは下記である。 ◆背景 消費増税や米中摩擦に加えて新型コロナによって日本経済が急激に落ち込むリスクがある。 ◆提案 2009年に有志議員が提案した「政府紙幣を発行し、全国民に20万円分を配布」をいまこそ実施。 ◆効果 GDPを名目2.3%、実質2.…

コロナ不況対策の20万円(前編)

とうとうWHOが「パンデミック」という言葉を使い始めて、世界中の危機感が高まっている。震源地の中国では習大人が武漢入りして「制圧しつつある」としているが、本当のところはよくわかっていない。複雑に絡み合ったグローバル・サプライチェーンが寸断され…

サイバーセキュリティ関係法令Q&A(後編)

各々のQには、概要・解説・参考資料・裁判例の項目が平均4ページほどでまとめられている。重要なのは「解説」の部分で、例えば「Q50 企業が保有する情報が漏洩した場合の対応」でいうと、 ・一般情報 被害状況や再発防止策などを外部に公表、関係機関に報告…

サイバーセキュリティ関係法令Q&A(前編)

何度かデジタル関連の法整備が不十分だという話は紹介している。日本に限らず主要先進国でも、いや先進国ゆえに長いリアル世界の法制度整備の歴史があり、改正に改正を重ねた法規などは「増改築を繰り返した温泉旅館」より始末が悪く、少しの変更も長い検討…

Fake Newsへのリテラシー

先日「情報」によって濃厚接触者の可能性ある人が僕らの会合を欠席してくれて、胸をなでおろしたことをご紹介した。同時に自治体や企業などから情報開示を進めることも増えてきて、ある意味安心している。ただ次の問題は、誤情報やデマ。トランプ大統領誕生…

情報公開で助かりました

今日はある業界団体の会合で、20社ほどの人たちが集まってきていた。この種の会議はゲストスピーカを呼んで話をしてもらいQ&Aもして、各企業に情報共有をしてもらうことと、会議で何らかの議論をしたり対外公表文書などを決議することもある。良くあるのは、…

政局にしないで欲しい

この2~3日、新型コロナウィルスの日本における感染が、ひとつステージを上がって広がり始めた。「ダイアモンド・プリンセス」では毎日感染者が増えていたのだが、武漢からのチャーター便の帰国者のほとんども「陰性」とわかって帰宅が始まるなど、ある意…

野球賭博と「くじ」

故星野監督(プロ野球、楽天・阪神・中日)の最後の願いは、プロ野球振興のための「野球くじ」の導入だったという。もちろん願いは「振興」で、くじは手段にすぎない。そろそろ頭打ちのようだが、米国の大リーグ選手の年俸高騰は日本のそれとはケタが違う。…

大学の授業料、今昔

最後のセンター試験が終わった。多くの受験生には、もうひとつ試験が控えているだろうと思う。健闘を祈りたい。僕自身は、センター試験の前の「共通一次」すら経験していない。個別の大学を受験し、運よく1校に合格して学生生活に入った。 決して裕福ではな…

故人情報保護の制度

古い話だが、1977年に発表された中編小説「事故のてんまつ」を巡って訴訟が起きている。1972年に自殺した文学者川端康成氏の死の前後の模様を、仮名の家政婦が語る形で綴られたものである。ある種の「川端康成論」のようなものだが、これに川端氏の遺族が名…

「イーブン」ってどういうこと?

日本郵政のゴタゴタは、年末はおろか年始まで続いている。昨年のことで恐縮だが、1月初頭に辞任した日本郵政グループの幹部の最後の会見には申し上げたいことがある。長門社長の人物/人品については敬意をはらうものの、会見映像の最後に、 「総務省も事務…

日本郵政の闇が広がり・・・

かんぽ生命保険の不適切販売について、外部弁護士らからなる特別調査委員会は、「不適正募集が黙認される風潮が形成されていた」と断じて、日本郵政全体の責任を追及している。高齢者に高額の契約を結ばせたり、解約したいという人を「出来ない」と突っぱね…

アイコン「ごみ箱」の効能

「桜を見る会」の参加者名簿の件そのものは、僕にとっては「どーでもいい話」である。昨今参加者の人数が膨らんできて「焼き鳥1本食べられなかった」という話も聞く。だからこの件で国会が空転しているのは、困ったことだと思っているだけだ。 しかし野党議…

凶銃「XM-177」

神戸山口組の幹部が銃撃され死亡した件、日本では非常に珍しい「自動小銃」を使った銃撃事件だった。メディアは盛んに山口組と神戸山口組の抗争を書き立てているが、一般市民生活に大きな影響はないと僕はタカをくくっている。「暴力団」に類する組織は世界…

シンクライアントとサーバー

「桜を見る会」の泥仕合はいい加減にしてほしいと思う。先だっては野党のセンセイたちが大型シュレッダーを見学、裁断所要時間を計測するさまが何度もTVニュースで流れた。名簿のハードコピー(紙のこと)の追求が行き詰ったののか、今度はソフトコピー(デ…

失敗はいいけど利用したの?

サイバーセキュリティという言葉が一般に知られるようになったのは、2014年のソニーピクチャーエンターティンメントへの北朝鮮とおぼしきハッカーの攻撃と2015年の日本年金機構への標的型メールによる情報漏えい事件だろう。特に後者は、日本国内でかつ多く…

ホームドアの普及に向けて

この1年ほど前から、東京メトロ銀座線に乗ることが増えた。丸ノ内線と並んで古い路線で、プラットフォームも短く車両は6両編成である。この両路線を簡単に乗り換えることのできる赤坂見附の駅は、なかなか趣があっていい。それでも古い路線ゆえだろう、狭…

透明・簡素・公平に程遠く

税制の専門家は、通常世間受けしない消費税の税率UPを2度にわたって実現した安倍内閣を評価している。ただ、前回の増税時に景気の落ち込みが大きかったトラウマから、今回はさまざまな緩和措置が採られている。これについては、上記専門家も賛同するとは思…

デジタルと印鑑の共栄?

安倍第四次改造内閣のメンバーが、副大臣から政務官まで出そろった。知った名前もいくつかあって、橋本岳さん厚労副大臣か・・・平将明さん内閣府副大臣って何するんだろうと眺めている。僕たちデジタル屋さんとのかかわりがは、総務省・経産省・内閣官房(IT総…

令和元年「警察白書」(後編)

サイバー攻撃への対処としては、過去においてどのような攻撃があったか、どう対処してどうなったかという事例を集めて分析するのが第一歩となる。その役目を担うのが、警察組織の中では「サイバー攻撃対策室/サイバーフォースセンター」である。この機関で…

令和元年「警察白書」(前編)

サイバーセキュリティなどという陰気なテーマに関わっていると、これまでとは違う人たちとお付き合いすることになる。過去数年で、いずれも元が付くのだが、CIA長官・FBI長官・米海軍司令長官・海上自衛隊艦隊司令長官などにお目にかかっている。先日はオフ…

石狩データセンター

今のようなデジタル社会、インターネット経済の時代にとってはデータセンターは最重要インフラのひとつである。8年前の東日本大震災の時も、主要なデータセンターの停止は無く、被災者への情報提供なども含め立派に役割を果たした。昨年の北海道地震で、北…

ワンコインランチ(霞ヶ関食堂)

お盆休みのこの週、民間企業は一斉にお休みをしている。祝日である「山の日」が日曜日と重なったので12日が振替休日となった。普通なら12日から16日までを特別に休日にするところ、9日の金曜日から休みにしたり19日の月曜日まで休みにする会社があるようだ。…

放送と通信の融合(公共放送編)

どういう事情なのか分からないが、「情報通信法学研究会」の案内がやってきた。こういう会合があることも知らなかったのだが、れっきとした総務省の外郭団体「情報通信政策研究所(NICT)」主催の研究会なのだそうだ。情報通信政策に関わる内外の動向を調査…

殺人より重い罪

日本の刑法では、殺人罪は「死刑、無期懲役、3年以上の懲役」と法定刑を定めて(刑法199条)いる。これより重い罪って何だろうと高校生の時に思った。学校の図書館に行き、「六法全書」を開くと、 刑法200条 尊属殺人、法定刑は死刑、無期懲役 というのが見…

なんとか「日曜討論」に・・・

今回の参議院議員選挙で1議席を得た「NHKから国民を守る党」であるが、政党要件である直近選挙での2%も得ている。だたそれでは満足できなくて、党勢拡大に積極的だ。背景には、「れいわ新選組」についで得た国政選挙での「勢い」がある。ただ僕自身は「On…

「憲法論議」という甘い罠

国民民主党玉木代表が、「私は生まれ変わりました。憲法改正論議を進める」と発言してひと騒動起きている。今回の盛り上がらなかった参議院議員選挙では、明確な勝ち負けはつかなかったが、日本維新の会が伸びる反面国民民主党は議席を減らした。ある意味「…

多目的ダムという矛盾

昨年の西日本豪雨では、いろいろな問題提起がされた。想定を超えた雨量が、これまでの治水の常識を覆したのである。その中で、僕が気付いたのが「ダムの放流問題」。愛媛県の2つのダムで容量を越えそうになったダムから緊急放流がされて、それが下流の水害…