Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

国内政治

ようやくわかった「ESTAの意味」

日本は他のOECD諸国に比べて、難民認定が出にくい国として知られている。その割には、難民申請を繰り返せばその間滞在が出来てしまうと言うので、今回の入管法改正は強制送還をやりやすくしたもの。それでも、強制送還したのに再度来日して、事件を起こして…

毒をもって毒を制した結果・・・

フランス総選挙は、東京都知事選挙などより、ずっとドラマティックな選挙だった。欧州議会選挙で右派(極右ともいう)がフランスで最大得票をおさめたことで、中道マクロン大統領がキレて議会を解散した結果である。第一回投票でやはり右派連合が首位、左派…

ちぐはぐな銃規制強化

目立たない法改正だが、今国会で銃刀法の改正が成立している。内容としては、 ・「発射罪」を、拳銃だけでなく猟銃・空気銃にも拡大 ・射程の長い散弾銃「ハーフライフル」規制を強化 である(*1)。一昨年安倍元総理が手製の銃で暗殺され、昨年警官2人が通…

電力料金大幅値上げに想う

6月というのに酷暑日(35度以上)もあって、暑い夏の予感がする。エアコン必須の時期なのだが、来月から電力料金大幅値上げと言われていて、余計に暑い。20余年前に尾張地方から引っ越してきた熱海の街は、静岡県なのになぜか東京電力管内である。料金は、…

文春砲が火を噴くタイミング

今日は木曜日、日経新聞の広告欄に<週刊文春><週刊新潮>の見出しが載る日だ。家内はかつての「吊り広告」が懐かしいようで、熟読している。世間が注目していることのエッセンスがあり、例え週刊誌を購入してもそれ以上の情報は手に入らないという。論理…

ようやく普通の「演習」になった

ウクライナ戦争、ガザ紛争、ミャンマーやスーダンの内戦、台湾海峡や南シナ海での緊張など、国際情勢は緊迫している。すでにWWⅢの入り口だという人もいて、各国が軍備を増強している。福祉国家として知られるデンマークが、女性にも徴兵制を敷いて「これから…

国籍というものの価値を知る

昨日に引き続いて、在留外国人のことを取り上げたい。日本国籍を持つ僕らには当然のことだが、 ・行動、移動の自由 ・健康保険による診療をうける自由 ・政治、信教、言動の自由 が日本にいるとある。特に海外に行って感じるのが、医療の問題。言葉の障害だ…

マフィア/結社化されてしまう前に

先週、改正出入国管理難民認定法(入管法)が施行された。これで、難民申請を繰り返すことで、不法に日本に滞在し続けている外国人を国外退去させることが可能になった。一部メディアは、難民の命に係わる決定を下しかねないと反発している(*1)し、そもそ…

ここにはここの事情が・・・

前の日曜日、日本でも注目の議会選挙があった。それは沖縄県議会議員選挙。ここでは玉城知事支持の与党<オール沖縄>に対し、野党が自民党・公明党という本土とは違った構造がある。両者が24議席ずつ持ち、野党が議長(*1)を出していたので、1票だけ与党…

政策金利と財政規律

昨日、2つの国の通貨が安くなっていることを紹介した。ドルの独歩高かもしれないが、日本円の下落もひどい。直接的には、日米間の政策金利の差がありすぎて、誰でも金利の付く米ドルを、日本円を売って買う傾向からだ。しかし総合的には、日本円&日本経済…

日本維新の会は変節したのか?

昨日に引き続き、政界の動きについてコメントしたい。政治資金規正法改正案については、自民党案を修正して公明党、日本維新の会が賛成に回った。これが、来るべき総選挙で自公連立政権が過半数割れしても、維新を連立に迎えて政権を維持するのではないかと…

政治資金規正法改正の茶番に想う

自民党裏金問題に端を発した政治資金規正法改正の動きは、ようやく収束に向かっている。企業献金の是非、違反時の連座制、パーティ券購入者公開の上限、政策活動費(セイカツヒ?)の公開などが議論された。自民党案が甘すぎ、連立している公明党が乗れず、…

一足お先の政権交代へ

どうにも岸田政権のやっていることには「チグハグ感」がぬぐい切れない。そもそも首相としてやりたいことが「人事」では、致し方ない(*1)ようにも思う。自民党総裁の次かもしれない茂木先生(幹事長)が、省庁再編や副業できる社会を目指すとしたが、少な…

期日前投票に行って来ました

静岡県知事選挙が公示されてから、10日ほどが経った。神奈川県境の街熱海は、さほどうるさくない。先日の東京15区の衆院補選とはえらい違い。オフィスのあるところで、耐えがたい騒音だった。主な騒音原である<つばさの党>には、強制捜査が入ったと聞く。 …

政権交代に期待するなら・・・

英国の与党保守党の苦境を昨日紹介したが、日本も与党は苦しい状況。新聞のスタンス(&読者層)によって差はあるが、政権交代を望む割合は、 ・産経新聞 52% ・毎日新聞 62% と過半数を超え、政権維持を望む人の倍ほどもいる。ただこの中には「政権交代の…

こういう政権交代もある・・・かも

来週末、お騒がせ(通せんぼ)知事だった川勝平太氏の辞職に伴う、静岡県知事選挙が行われる。候補者は6名もいるが、自民党推薦の元官僚、両民主党推薦の元政令指定市市長の戦いと思われる。幸いなことに2人とも「リニア容認」と伝えられる(*1)のが、僕…

ポピュリズム台頭の懸念

衆議院議員補選3連敗で、自民党(&自公政権)が揺らいでいる。メディアが注目し種々の情報を流しているのが、次期総選挙の時期。任期満了ならあと1.5年あるのだが、今年秋の自民党総裁選までに解散しないと、岸田総理は総裁選にも出してもらえないとも伝え…

戦い済んで日が暮れた東京15区

1年余り前に引っ越した、僕らの新しいオフィスは江東区にある(*1)。先週末まで激しい衆議院補欠選挙が行われた東京15区が、まさにそこ。街宣車がぶつかり合うような激しさで、応援に来た小池知事が「恐怖を感じる」と言ったほど。確かに、オフィスにいて…

いつまで「学歴詐称」を言い立てる?

米国から意気揚々帰国した岸田総理だが、最初の関門である衆議院補選が今週末に迫っている。自民党は、東京15区と長崎3区には公認候補を立てず、保守王国島根1区の防衛に全力を尽くす構えだ。島根1区で敗れれば「岸田おろし」の風が吹く可能性が高い。 と…

揺れに揺れる静岡選挙区

自民党旧安倍派5人衆の一人、塩谷立議員(衆院静岡比例区)は離党勧告の処分を拒否しているが、離党は避けられない見通しだ。静岡8区の小選挙区では立憲民主党の源馬議員に敗れているだけに、比例復活の難しい無所属での次の選挙は厳しいものになるだろう…

これは「処分」ではなく「人事」

先週、裏金問題に関する自民党内の「処分」が発表された。事前にメディアが予想したのとほぼ同じ結果だったし、弁明が許される時間が非常に短いこともあり、既定路線と思われる。中には「厳しすぎる」との意見もあるが、おおむね「甘い」との評価が下される…

正常化・健全化への長い道のり

先月、日銀がマイナス金利政策を改め、17年振りの利上げ(というか金利のある経済環境)に踏み切った。金利は資本主義の鼓動であり、これまでの10余年間日本経済は仮死状態にあったともいえる。ようやく金融正常化のだ一歩が記されたわけだが、当面する課題…

なし崩し的な「歯止め」

次期戦闘機の第三国輸出についての、うんざりするような自公協議が一応の決着を見た。 1)第三国輸出は、次期戦闘機に限る 2)紛争当事国には輸出しない 3)実施にあたっては、あらたな閣議決定を行う との「歯止め」を岸田総理が表明し、これを公明党が…

外からだと分からないこと

トランプ前大統領が事実上の<共和党党首>のようにふるまい、全国委員長を挿げ替えるなど「政治」を始めつつある。一杯訴追されて、賠償金も多額(選挙資金で埋めているらしい)、有罪~収監されるかもしれないのに人気を集めるのは、バイデン政権が弱いか…

この人道援助だけはしてはいけない

昨年秋から、北朝鮮との関係で何かが起きるという噂はあった。外交が得意とされる岸田首相は、秋の政局を、 ・内閣改造 ・旧統一教会解散命令 に加え、電撃訪朝や拉致被害者の何人かの帰国というイベントで乗り切ろうとしていたフシ(*1)はある。現実には今…

セキュリティ・クリアランス制度活用を

自民党柿沢議員が辞職して、4月に補欠選挙が行われる予定の東京15区について、種々のさざなみが立っている。自民・公明の連携が難しそうで、与党候補者の公募が出来ていない。一方の野党も、国民民主党の候補がラウンジ勤めをしたとかしないとかでもめ、党…

国会議員と周辺の適格性審査

不思議なことに<週刊新潮>だけが2年ほど前から報じているのが、中国秘密警察の秋葉原拠点のこと。中国が国外に秘密警察拠点を多く持っているのは「公然の秘密」だが、もちろん日本にもある。そのひとつ秋葉原拠点では、ビジネスホテルを隠れ蓑にマッサー…

「日本のための選択肢」になるの?

米国はもちろん、欧州各国で移民問題が「爆発」している。これに対して各国の極右政党が支持を集め、イタリアでは政権を獲ってしまったし、ドイツでは公然とナチス礼賛をしている。 欧米各国よりずっと少ない比率とはいえ、日本でも外国人労働者は増えていて…

「平和の党」が抵抗している

「防衛装備品の移転」という言葉は、官僚得意のレトリック。僕はどうしても好きになれない。ストレートに「武器輸出」と言って欲しいものだ。現状を整理すると、安倍内閣の時に少しだけ規制が緩和され、 ・救難、輸送、警戒、監視、掃海の5類型に関するもの…

確定申告に行って来ました

誰が言い出したのか知らないが「市民は納税、自民は脱税」とは・・・思わずヒザを叩く名句である。自民党の裏金問題は、3,000万円あたりでセンが引かれ、ほんの数人の関係者(主に秘書・事務方)の起訴で、検察の追及は終わってしまった。これでは野党だけでな…