Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

政界・官界・産業界

サイバー犯罪捜査のためのガイド

この日は、しばらく前にもやってきた二重橋近くの東京商工会議所ビルでのイベントに足を運んだ。前回は日本商工会さんとの打ち合わせだったのだが、今回はそこの会議室が会場というだけ。主催は(一社)サイバー犯罪捜査・調査ナレッジフォーラム(CIKF)と…

ラグジュアリー観光議連

先月、せっかくの円安(皮肉です、黒田様)なので「インバウンド需要をもう一度狙いましょう。マーケティング的には、来日観光客数をKPIとせず、落としていったお金の量を最大化する施策が必要ですね」と述べた。 次のインバウンド狙い - Cyber NINJA、只今…

何をもって<国産クラウド>とする?

経済安全保障推進法は成立した。4つの基本項目(重要物資の供給・基幹インフラの安定・先端/重要技術の開発・特許の非公開)は挙げられている。今は、その具体的な影響範囲や運用法の細部の議論に論点が移っている。今月4日付けの<日経ビジネス>は正面…

デジタル自治体とデジタル公共サービス

デジタル庁が発足して10ヵ月が過ぎた。接待問題などの不祥事もあり、初代デジタル監の辞任もあり、難航しているのかもしれないが、岸田政権の安定の陰でいい意味でも悪い意味でも注目されていない。もちろん行政のDXを担当するデジタル庁としては、1年くら…

経営責任と補償

福島第一原子力発電所の事故について、東京電力の旧経営陣に対する株主代表訴訟の一審は、5人の被告中4人に有罪判決を下した。総額22兆円の補償を求めた訴訟だったが、判決は13兆円だった。これは被告が株主に払えとか、被災者に払えと言う命令ではなく、…

次のインバウンド狙い

日銀さんが頑固に「ゼロ金利政策」を続けてくれるものだから、円安が止まらない。各国の中央銀行がインフレ対策で政策金利を上げ、日本円との金利差が拡大するものだから「円売り」が加速する。日本も金利上げたらと聞くと、識者から「国債金利負担が増える…

本当なら嬉しい話だが・・・

先週産経新聞の「独自記事」として、日本政府にセキュリティ・クリアランス制度の導入の動きがあるとの報道があった。確かに他のソースには同様の記事はないので、スクープであることは間違いがない。 <独自>機密情報取り扱い資格を制度化へ 経済安保、改…

「デジ臨」の規制改革案

昨日まで「インフラメンテナンス業務の産業化」の議論をご紹介した。老朽化が進む日本の社会インフラをどう支えるか、やはり決め手はデジタル化(活用)だと思う。岸田政権の重要機関のひとつ「デジタル臨時行政調査会:デジ臨」が、先ごろアナログ規制撤廃…

インフラメンテナンス産業論(3/終)

菅内閣で成長戦略会議のメンバーを務めた小西美術工藝社のデービッド・アトキンソン社長は、中小企業を合併等で大きくしないと生産性が上がらないといい、大きくならなければ消えてもらうと発言して炎上している。しかし僕は、その主張は正しいと思っている…

インフラメンテナンス産業論(2)

国交省では、これまで述べてきた日本のインフラの老朽化対策を考え続けていて、指針となる文書をまとめようとしている。今回集まった委員たちは、それを監修する立場にある。霞ヶ関のこの種の会合は、ともすれば「予算獲得のための官僚の作文を追認する御用…

インフラメンテナンス産業論(1)

2週間ほど前、三重県鈴鹿市役所などを訪問してインフラメンテナンスの現場を見せてもらった体験を紹介した。霞ヶ関のビル内での議論はずいぶん聞いていたのだが、やっぱり現場を見ると実態が分かってくる。それなりの規模があり財政的にも比較的余裕のある…

インフラメンテナンスの現場(7/終)

翌朝、鈴鹿市内のビジネスホテルで、ちょっと遅めに目覚めた。あまりにもInput情報が多すぎて脳が刺激を受けたからだろう、寝付けなかったこともある。朝食は6時半からで、出発は8時前。慌てて着替えて朝食会場に降りて行った。 朝食はバイキング方式、一…

インフラメンテナンスの現場(6)

次に見せてもらったのは<鈴鹿フラワーパーク>の南側に広がる白鳥湖(加佐登調整池)の傍らにある橋。用水路を渡るだけの短い(5m位)の橋で、用水路が出来上がって後に掛けられている。用水路のコンクリート壁の上面に乗っける工法で作られたのだが、橋…

インフラメンテナンスの現場(5)

今回のツアー、市役所庁舎内だけの議論だけではなく、実際に現場を見せてもらうこともできた。資料で見せられた「包括委託」工事の結果や、橋梁の工事の現場、公園の整備状況などもマイクロバスで巡ってもらえた。<鈴鹿フラワーパーク>というのは、市の中…

インフラメンテナンスの現場(4)

自治体としての予算や要員については理解できた。次は、自治体からの発注を受ける事業者(簡単にいえば土建屋さん)との意見交換会である。昨日紹介したように鈴鹿市の「包括民間委託」では、複数社のジョイント・ベンチャー(JV)が受注して施工した例があ…

インフラメンテナンスの現場(3)

苦しい自治体のインフラ(特に議論したのは道路)メンテナンス、費用については国が補助したり、発注形態を変えるなど現場の工夫で乗り切ろうとしている。残念ながらDXによる抜本合理化には手が付いていないようだが・・・。 次の論点は、技術とそれを支える人…

インフラメンテナンスの現場(2)

まず鈴鹿市さんから、概況の説明を受けた。三重県東北部に位置する市で、人口は約20万人。高速道路として、新名神自動車道・伊勢自動車道があり、国道1号および23号が市街地を走っている。市の管轄としての道路は総延長242kmほどある。 路面の状態を計る指…

インフラメンテナンスの現場(1)

今回僕が参加させてもらった「インフラメンテナンスの現場を見るツアー」、国交省でこの種の議論をしている、大学教授・建設コンサルタント・経済学者など8名の専門家と、国交省の担当官、サポート役の民間コンサル企業が東京からやってきた。迎えてくれた…

朝食会で聞く経団連のデジタル政策

翌朝、早く目覚めて向かったのは<キャピトル東急>。ある団体が企画しているクローズドな朝食会である。昨年末は大臣経験のある国会議員だった。今回は経団連の幹部で、テーマは前回同様デジタル政策。昨年<デジタル庁>が発足し、ようやく何かが動きそう…

価格転嫁できる?できない?

岸田内閣の目玉政策「新しい資本主義」、当面の目標は苦しんでいる企業が価格転嫁しやすいようにすることらしい。公正取引委員会がその意を受けて「独禁法など厳密に適用しますよ」と脅していることは、以前紹介した。そのこと自身には異論もあるが、適正な…

「吉野家HD」ちょっと変調?

「COVID-19」禍やロシアのウクライナ侵攻など、大きな衝撃がありながらも日経平均株価は「COVID-19」禍前の水準まで戻している。しかし外食産業などでは、苦境が続いていて株価が戻り切っていない。例えば「吉野家HD」だが、2019年末の株価と比べると18%近…

「Economic Statecraft」って?(後編)

この言葉、やはり日本国内では安全保障の専門家くらいしか使わないものらしい。適切な日本語訳もないので、原語のまま語られるという。トランプ先生が「Huawei叩き」をしたころから、米国で使われるようになったもの。「あえて日本語にすれば、経済による国…

「Economic Statecraft」って?(前編)

中国を念頭に、一昨年くらいから始まった「経済安全保障」の議論。自民党の政策調査会が「経済安全保障戦略策定に向けて」の中で、資源・エネルギーの確保から経済インテルジェンス能力強化まで16項目を挙げて提言していた。中には「インフラ輸出」という項…

スタートアップ躍進ビジョン

経団連というと、会長の会見などはTVニュースにもなりそこばかりが目立つのだが、18人も副会長がいる。この18人、40ほどもある委員会をそれぞれ管掌しているほか、自らの信念に基づいた政策提言活動も可能だ。 会長の活動については経団連事務局スタッフが万…

中国アプリへの警戒

疑惑の判定などいろいろな話題のあった北京冬季オリンピックも、終わろうとしている。雪と氷の祭典のはずだが、氷はともかく雪はほとんど積もらないのが北京周辺の気象条件。人工雪の準備が大変だったろうと、他人事ながら思う。 冬季に限らず商業化したオリ…

「セキュリティ」の見える化(後編)

企業の見える化とは、その企業がどのくらいサイバーセキュリティ対策をしていて、耐久性を持っているかを、外部から判断できるということ。 ・経営者のリスク管理の姿勢 ・セキュリティ予算 ・CISOはじめ体制整備 ・広報等他部門との連携、訓練 などを総合的…

「セキュリティ」の見える化(前編)

サイバーセキュリティ業界は、とかく隔絶した世界だと言われる。専門性が高く、素人には分かりにくい業界であることも確かだ。それゆえに「孤高」で、外部との人材交流も少ない。 僕自身は、セキュリティの専門家ではない。僕のテーマは「Global & Digital」…

勝ち組銀行のリテール施策

ゼロ金利が続く中、日本の銀行の「優勝劣敗」も顕著になってきた。いわゆるメガバンク3行(りそなも入れて4行かもしれないが)の中で、「みずほ銀行」の衰亡はひどい。度重なるシステム障害とそれを克服できない統率力のなさから、とうとうTOP3名のクビが…

オリパラ狙いのサイバー攻撃(後編)

東京オリパラの関係者がサイバー攻撃対策として注目したのは、直前に行われた冬季の平昌五輪だった。この時もサイバー事案は発生していて、その代表的なものがロシアからの攻撃。 2020年の10月に米国司法省がこのような発表をしている。「ロシアの情報機関GR…

オリパラ狙いのサイバー攻撃(前編)

先月、NTTとオリパラ組織委員会が、大会期間中のサイバー攻撃は4.5億回を数えたと発表している。オリンピックのような大きなイベントは、いろいろな意味で狙われやすい。ミュンヘン五輪では、イスラエル選手を狙ったテロ事案もあった。そこにサイバー攻撃が…