Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

政界・官界・産業界

医師法第20条(後編)

なぜ初診だけは「遠隔診療」ではいけないのか、医師の側からは「まず全体的な症状を見なくては、判断を下せない。遠隔で顔色はわかっても息の匂いや皮膚の触感はわからない」と突っぱねられてきた。推進派の人たちからは「初診料が目当てなのではないか」と…

医師法第20条(前編)

「コロナ禍」の中、初診を含めたオンライン診療が解禁されるという。「COVID-19」の感染を疑われる患者が、通常通院の患者に混ざって外来にやってきては院内感染を起こしかねないので、初診をオンラインでというのは妥当な判断だ。 しかしそこから一歩進んで…

ダーリントンホール・総務省店

この日は国土交通省の会合があって午後、霞が関に出掛けた。もともとデジタル政策からみでは「早慶戦」ならぬ「総経戦」の総務省・経産省が主体。21世紀になったばかりの頃、通ったのは内閣官房IT戦略室(現IT総合戦略室)だったが、要員の出向元の多くはこ…

五輪延期の余波

あるアスリートが言っていたが「オリンピックはその時期だけのものではない。数カ月前から予選・代表選考含めて準備期間を含めてオリンピックだ」。この夏に体力のピークを持っていくための努力は年単位で行われ、翌年は「もう動けなくてもいいや」という選…

メディアは閉店できない

「新城彰の本棚」という別のブログでだが、キース・ピータースンの「夏の稲妻」を読んでの感想を書いた。<ニューヨーク・スター紙>のベテラン記者ジョン・ウェルズを主人公にした社会派ミステリーだが、8月の黙っていても汗の滴るマンハッタンでの彼の苦…

INIがやってきた

僕のオフィスに、INIという組織からアポが入ったのはしばらく前。一度海外で会ったことがあるという同僚に任せておいたので、どんな組織か全く知らないままオフィスに向かった。前の用事が長引いて、到着はギリギリの時間になった。エレベーターの前で長身の…

公共交通機関無償化の意義

人口60万人余り、第二次欧州大戦のシミュレーションゲーム「Third Reich」では、わずか1ヘクスの国土、年間5生産ポイント、国防軍コマなしという無視されそうな小国がルクセンブルグ。実際このゲームでは一国への宣戦布告は15生産ポイントを支払うので、宣…

在日英国大使館のイベント

このところ大分温かくなってきて、コートから卒業できそうだ。こうなると、桜の開花が待ち遠しい。全国にソメイヨシノの見所は多いが、江戸城/皇居周辺といえば「千鳥が淵」が一押しだろう。半蔵門から北に延びる広大なお堀が、サクラ色に染まるまでもう少…

NISSAN「レパード」

昨年の海外出張の帰りのフライトで、映画「さらばあぶない刑事」を見た。神奈川県警横浜港署の刑事コンビ「タカ&ユージ」が、定年退職を目前にしながら広域暴力団や海外マフィア組織と戦う話である。もともとは、1986年秋から日本テレビ系列で放送が始まっ…

20世紀の残り物(春闘)

竹中平蔵という人も、僕が勉強させてもらった識者の一人である。小泉内閣で改革の先頭に立ち総務大臣なども務めたし、今も「未来投資会議」の重要メンバの一人だ。かつては慶応大学教授、今は慶応の方は名誉教授で東洋大学教授というのが一番よく聞く肩書で…

かんぽの宿「熱海本館」

かんぽ生命などの不祥事があり、TOP全てと監督官庁である総務省の事務次官までが交代してしまった日本郵政。火中の栗を拾ったのは、元総務大臣の増田寛也氏。早速全社員に綱紀粛正を求め、地方の郵便局員に至るまで新年会などの宴会はご法度、個人でも呑みに…

日独ICT政策対話(後編)

今日の「日独ICT政策対話」の議題は3項目、 ・Data Economy & Internet Governance ・Emerging Technologies ・IoT Security で、僕の期待する「GAIA-X」の話は最初の項目の中にある。説明に立った経済エネルギー省の担当官は、欧州全体のゴールとして、 ・…

日独ICT政策対話(前編)

何度か日米・日欧の官民(正確には官官民民)会合のことを紹介しているが、今回は日独ICT政策対話である。一昨年に次いで二度目の開催で、この新型コロナ騒ぎの中、潔癖なドイツ人がよく「世界第二のコロナ大国日本」にきてくれたものと思う。会合は1400から…

東京オリ/パラ、風前の灯火?

新型コロナウィルス感染の拡大が止まらない。世界中での感染者が40,000人を越え、死者は900人を突破、武漢で治療中だった日本人男性も亡くなった。横浜港のクルーズ船「ダイアモンド・プリンセス」では、感染者が130人近い。他にも受け入れ港が見つからない…

被害企業名発表にこだわった理由

三菱電機、NECに続いて、防衛関連企業へのサイバー攻撃があったとされる事件。河野大臣はこの2社のほかにもサイバー攻撃を受けていた企業が2社あり、その社名を公表する調整をしていると言っていた。それが先週末に明らかになった。その4社だが、 三菱電機 …

ACCJの新年会

付き合いのある外資系の人から、新年会の案内を貰った。名義はACCJ(The American Chamber of Commerce in Japan)である。デジタル政策に口を挟んでいると、どうしても国内企業だけでは決着しない。欧州の企業もいるのだが、どうしても付き合う相手は米国企…

アトム肉のしゃぶしゃぶ

元将棋棋士の桐谷先生の「株主優待生活」に触発されたわけではないが、僕もいくつかの優待物件は買ってある。株式投資の目的には3つあって、配当狙い、優待狙い、値上がり期待のうち僕のメインは優待狙いである。だから、身近で使うスーパーマーケットの株…

相手の立場に立って考える

三菱電機にサイバー攻撃があった事件の後、重要インフラ企業やそれを直接支える立場の企業の人から、「どうすべきでしょうか」という質問を何度かもらった。 ・FireWallはxx社のものだが、問題ないか? ・訓練はしているが、海外の子会社に徹底できない。…

ビジネスランチ(経団連会館)

今の経団連会館が建って、10年を越えた。開業間近なころ日本経済をリーマンショックが襲い、企業業績が急速に悪化「派遣切り」という言葉が流行した。「年越し派遣村」のような救済策が行われたが、メディアの中には「新経団連会館を派遣労働者に開放せよ!…

三菱電機へのサイバー攻撃

しばらく日本での大きな被害が公表されなかった「サイバー攻撃」だが、三菱電機が中国の複数の集団から攻撃されたのとの報道があった。現時点ではまだわからないことだらけだが、状況を整理してみよう。 ・2019年6月に同社は、システムの不振な動きを検知し…

日本の「Real Cyber Inspection」

先週茨城県警がサイバー犯罪をしていたと思われる人物を検挙し、そのアジトからサーバーなどのデジタル機器を押収した。約6,500万件のID・パスワードのセットのほか、新しい「リスト攻撃」のためのツールが当該サーバーから見つかったという。 https://headl…

顕著になった人手不足

3カ月前に避暑に来た時も、いくつかのホテルが建設中で「活況」を呈していた函館の中心街である。その駅前ホテルも、2つがいよいよ12月初頭にOpenする。さらに大型のホテルが2つ建設中、また空港バスの終点が知らないホテルの名前になっていて、ある記事…

第四の空間の戦争

久しぶりに、グローバルビジネスをしている人たちの会合に参加した。昨今僕の出る会合は政策がらみのものが多く、実ビジネスをしている人たちとはどうしても疎遠になってしまう。今日は、そのGAPを埋めるいい機会だと思っての参加である。 集まった人たちの…

追悼、大勲位

元内閣総理大臣、中曽根康弘氏が亡くなった。なんと議員生活56年という経歴を経ての、享年101歳。報道によれば議員を辞職してからも政治への想い、日本への想いは衰えることなく著作・講演を含めた政治活動を続けてこられたそうだ。 この方が総理大臣となっ…

民間活用による行財政改革

電子行政というのも長い間関わって来て、なかなか成果の見えない分野だと思っている。電子化/ICT導入というのには段階があって、例えば、 (1)人手でやっていたものを電子化によって合理化、省力化する。 (2)各部署で得られたデータを活用して、経営改…

憲法の中の「Privacy」

先日の「AI政策ラウンドテーブル」で、憲法学の教授と知り合った。昨今、僕の周りの物騒な人たちの「憲法論議」といえば、 ・国家レベルのサイバー攻撃者が、電力などの重要インフラを攻撃したら「戦争行為」か? ・憲法9条があっても、攻撃者を特定してそ…

AI政策ラウンドテーブル(後編)

それにしてもAIは一定のアルゴリズムではなく、もっと広い知識や刻々変わる状況を鑑みて最適解を出すものだ。その結論にいたったプロセスは、僕から見れば「ブラックボックス」。果たして再現性があるかどうかも保証できない。 それについて「Accountability…

AI政策ラウンドテーブル(前編)

米国Microsoft社の副社長が来日したので、彼女を囲んで「AI(人工知能)政策ラウンドテーブル」が開催された。場所は経団連会館の一室で、仮設の同時通訳ブースが設けられて、25名ほどの「有識者」が顔を合わせた。 このところ、米国を中心にMicrosoftの政策…

NACDのハンドブック

サイバーセキュリティ強化のためには、ある程度の投資が必要なのだがこのお金(人員・設備・運用資金)は、回収できない損金と考えられることがままある。セキュリティ強化を怠って、情報が摂取されたり、お取引先に損害を与えたり、欧州人の個人情報が洩れ…

平和教育と紛争報道

1997年11月、エジプトの有名な観光地ルクソールで大規模なテロがあり、死者60余名の被害が出た。その中にはツアーでそこを訪れていた日本人添乗員・観光客が10名含まれていた。当時僕は名古屋の事業所でR&D部門の課長職、課員には若い技術者も多くその中には…