Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

消費者の視点では、どちらが安全?

 AppleiPhoneは、好む人も多いけど相対的に高い。だからというわけではないが、僕は公用携帯としてはiPhoneを使っていたが、私用では簡単スマホからGoogle-Pixelに替えたところ。だから、iPhoneのアプリはAppleストアからしかダウンロードできないことは知らなかった。公用携帯は、会社規則で勝手にアプリのダウンロードはできなかったのだ。

 

 ところが、先日iPhoneのヘビーユーザと話していて、

 

アップルに「アプリストア」開放義務づけへ、政府が新たな巨大IT規制…他社参入促す : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

 

 の件の問題点を教えてもらえた。要するに、

 

    

 

Appleストア以外の参入をさせず、アプリ企業に高額の手数料負担をさせている

・他のアプリストアからのダウンロードを認める法改正を検討する

 

 ことで、競争を促しアプリ企業の負担を減らして、Appleが排除してきた(国内)企業の新規参入を促し、結果として消費者に安全でより安価なサービスを提供したいというもの。「巨大IT叩き」の効果もあって、消費者(市民)の拍手を得られる政策と行政機関が考えたようだ。

 

 ただこの(行政機関OBでもある)ヘビーユーザーの意見は違う。Appleが厳密なアプリ開発企業やアプリ自身のチェックをしているので、iPhoneの環境が安全に保たれているという。手数料にはこのチェック料が含まれているので、Appleが優越的地位の乱用で不当な利益を得ているわけではない。もし他のアプリストアの参入を許せば、粗製乱造アプリが混じってきて、

 

・悪アプリが良アプリを駆逐する

iPhone環境全体が危機にさらされる

 

 との危惧だ。消費者がこの点を考えて選ぶ(*1)からいいとの考え方もあるが、セキュリティに関する知識が一般消費者は充分ではない。そこをAppleが替わって守っているのだから、消費者は気にせずに済む方がいいと彼は言う。

 

 本件、Appleからの正式な反論は寡聞にして知りません。この闘い、Appleを応援したいと思います。

 

*1:自己責任でテイクリスク