この日、僕は朝３時過ぎに起きた。前日は即位の礼があって国民の休日、たっぷりお昼寝もしたので何とか起きられた。なぜそんなことになったかというと、この休日明けに僕は広島出張が入っているからだ。いつもの青い航空会社で広島空港へ向かうのだが、午後一番には着いていないといけないので羽田発は815である。
熱海からの新幹線の始発に乗って羽田空港国内線ターミナル駅に行くつもりだったが、＜駅探＞で検索すると目的地に着くのが751。多分もう１本早い京浜急行の「エアポート急行」に乗れるだろうから、741には着くだろうとタカをくくっていた。ところが前々日、航空会社からはメールで、
「即位の礼に伴い、外国の要人が多く入出国するので空港は大混雑します。公共交通機関を使い、時間に余裕をもっておいで下さい」
といってきた。出発・到着便の遅延もあり得ますと脅された。上記の列車では乗り遅れるリスクがあるし、それなら空港近くで前泊というのも嫌だ。そこで最後の手段、東海道線の始発（熱海発435）に乗ることにしたのだ。
寝ぼけマナコで出張準備をし、４時過ぎには家を出た。当然まだ真っ暗である。熱海駅の改札口は明るいが、人の気配はほとんどない。15両の長い列車（籠原行き）は、数人の乗客を乗せて発車した。当然各駅停車なので、駅に停まるたびに人が乗って来る。降りる人はあまりいない。茅ケ崎あたりで空が白み始め、座席が埋まってきた。
横浜で京浜急行に乗り換え、羽田空港国際線ターミナル駅には630ころに着いた。これなら１時間以上の余裕がある。そう思ったらお腹が空いてきた。空港の１階を見渡すと、マクドナルドが開いていた。本当に久しぶりだなと思いながら、「ソーセージエッグマフィンセット」（490円）を注文した。ちゃんと「店内でお召し上がりですか」と聞いてくれた。
空港ラウンジでクロワッサンとトマトジュース･･･とも思ったのだが、広島空港からはまた１時間ほどのリムジンバスが待っているし、ここでしっかり食べたかった。そうなると他に選択肢は（この時間では）ほとんどなかった。
まあ10年以上ご無沙汰したマクドナルドの朝食を食べられて良かった･･･としておきましょう。ちょっと眠いけど。
