Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

Gentlemen's Club

 先月の英国・米国出張では、初めての経験がいくつかあったが、そのうちの一つが「Gentlemen's Club」なるものに足を踏み入れたこと。いわゆる「社交界」である。英国ではロンドン滞在初日のランチ会合が、そういう場所。英国政府庁舎に近い古式ゆかしいビルの前でバスを降り、らせん階段を上がった1階が昼食会場だった。

 

 丸テーブルの部屋の前にカクテルレセプション用の部屋があって、そこで思い思いの飲み物を貰う。まずは立ち話である。その部屋も薄暗くて、いかにもそれらしい。壁には偉そうな人の肖像画がかかっていて、書棚やいろいろな調度が置いてある。部屋の隅の椅子には、マイクロフト・ホームズが座っていてもおかしくない雰囲気だ。

 

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 ワイン片手にこの建物の由来、この部屋の意味など聞いたような気がするのだが、さっぱり思い出せない。丸テーブルに着いて、昼食の前に聞いた挨拶も同様に覚えていない。古い英国ミステリー調の雰囲気を味わうのに瀬一杯だったように思う。

 

 さてその10日後、今度はワシントンDCで同じような「社交界」を訪れることになった。全米商工会の建物からわずか1ブロック西に行った「Metropolitan's Club」というのがその会場。日米財界人会議も重要なのだが、僕自身からいうとこの会合の方がメインイベントといえる。日米の産業界から数社づつ集まって、サイバーセキュリティ協力について話し合う会合だ。

 

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 少し早めに行くと、待合室のようなところに案内された。壁一面に天井まで、多くの肖像画が飾られている。ほとんどは軍人のようだ。先に椅子に座っていた中国人とアラブ人が声をかけてくれた。米国の有名な航空機メーカーのセキュリティ担当者たちだった。英国のケースと違い、専門性が近いのでなんとか会話になる。それに英語が母国語でない彼らの言葉の方が、僕にはずっと聞き取りやすい。

 

 しばらくして、米国側のとりまとめの人がやってきた。上階に会議室の用意ができているという。やはり荘重な雰囲気の階段を上って、僕の名札があるイスに腰かけた。さあ、これからガチンコの3時間勝負です。雰囲気に負けないように、精一杯頑張ります・・・。