Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

平塚の骨董市

 JR平塚駅も大きな駅だ。かつては、夜行列車の乗客が朝顔を洗うための水道設備もあったらしい。プラットフォームも長く、小田原寄りの小規模な西口からメインの改札口まで歩くと数分かかる。Book-offは西口の前、ロピアはメイン改札から行くので、どちらを先に行ってもずいぶん歩くことになる。まあ健康にいいと思うしかあるまい。

 

          f:id:nicky-akira:20190415063016p:plain

 
 今日はBook-offで結構出物があったので、カバン一杯買ってしまった。最近見かけなくなったW・L・デアンドリアの諸作など、僕好みのものが並んでいた。ところがその棚の前に2人の男が居座っていて近寄れない。2人はグループではないようだが、2人とも同じようにカゴを前に置き細かく書き込んだメモを見ながらやや乱暴に本を漁っている。多分古書店か、それに売り込むためのものを買い入れようとしている「事業者」だろう。Book-offは本の内容よりは見た目で取引値を決める。内容は多岐にわたっているから、視点によって雲泥の差がついてしまい考慮しはじめたらキリがないのだ。
 
 大量購入・大量販売で古書のマーケットに大きな衝撃を与えたBook-offだが、今やある種の流通プラットフォームとなっていて、古書店はそのプラットフォームを利用することも考えているのだろう。背中が「寄らば斬るぞ」と言っていた2人が去った後も、僕の好きな本は残っていた。嬉々として購入して外に出たが、ふと思い立って目の前の西口ではなくメイン改札の方に回ってみた。すると商店街の雰囲気が違う。露店が並び、骨董市をやっていた。
 
 古いおもちゃや、刀剣、陶器、グラスなどが並んでいた。三脚に乗った一眼レフ「キャノンFTb」のブラックタイプもあった。50年近く前の機種だが、とても美しい。巨大なラッパで周りを圧するスピーカーも含め電気製品もあったのだが、まだ使えるのだろうか?こういうのパリのアリーグルの市場でも見たな、とゆっくり歩いて商店街を抜けた。
 
 江戸切子など綺麗なものもあったのだが、気になったのは人通りの少なさ。ましてや買っている人は見かけなかった。骨董市と言うかフリマというか、こういうビジネスは規模として大きくなりにくいとあるところで聞いたのだが、それは事実のようだ。
 
 リアル経済ではやるものはデジタル「経済でもはやる、リアル経済のおおきなところをデジタル化するのがコツと言う。最近メルカリの苦境が伝えられるが、フリマというのはリアル経済でも大きくない。「いつまでもフリマだけだと成長が止まるよ」と識者が言っていたが、メルカリはその壁を破れるのでしょうか?