Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ソ連戦車の系譜(前編)

 第二次世界大戦のハイライト「独ソ戦」を戦ったソ連軍戦車を見てみたい。ヒトラーよりもスターリンの方が、戦車好きだったのかもしれない。スターリンとは「鉄の男」を意味する言葉で、本名はヨシフ・ジュガシビリといいグルジア(今のジョージア)で生まれた。自らを「アジア人」と言っていたことからも、中央アジアの草原を駆け回るDNAを持っていたもかもしれない。
 

    f:id:nicky-akira:20190421095254p:plain

 右から順に、

 
◆T-26戦車 1933年型
 兵装:主砲45mm砲、同軸(主砲のわきにあって同じ方向を向いている)
    機関銃(火力4)、対空(砲塔上にあって車長が身を乗り出して
    操作する)機関銃(火力2)
 装甲は極めて薄い(正面1・側面他1)
 移動速度:12ヘクス/ターン
 
  日本の95式軽戦車と比べると、装甲は同等、移動力は95式に軍配があがる。しかし、兵装はT-26の圧勝である。長砲身の45mm砲は、後年の97式中戦車改の47mm砲に匹敵する。95式の37mm短砲身では歯が立たない。ただ主砲の故障(B11)は多かったようだ。通常サイコロの目の合計が12だった場合に故障するが、この主砲はサイコロの目の合計が11以上だった時に故障するルールになっている。(故障率3倍)
 
◆BT-7戦車 1937年型
 兵装:主砲45mm、同軸機関銃(火力4)
 装甲は極めて薄い(正面2・側面他1)
 移動速度23ヘクス/ターン
 
  兵装や装甲はT-26からさほど進歩していないが、なんといっても速力が倍近くになったのが大きい。スターリンの「草原を駆け回る」イメージが反映された設計なのだろうか?ドイツ軍がⅡ号からⅣ号までほぼ同じ移動力を持たせて機動部隊としての統一を図っていたのとは対照的に、高速で敵の側面背面に回り込むことを意図したものだろう。ただ、故障は多かったようで(速度数値が赤字であるのがその表示)全移動力を使い切ると1/36の確率で移動不能になるとルールにある。キャタピラが外れやすいのかもしれない。
 
◆T-35戦車
 兵装:主砲短砲身76mm(榴弾のみ発射可)、小砲塔に45mm砲を前後に1基づつ、
   小砲塔に機関銃(火力2)を前後に1基づつ、同軸機関銃(火力2)、
   対空機関銃(火力2)
 装甲は大きさの割には薄い(正面3・側面他2)
 移動速度:10ヘクス/ターン
 
  まさに陸上戦艦ともいうべき、大型戦車。主砲はもっぱら陣地制圧用で、敵が戦車を繰り出して来たら副砲のような45mm砲で撃退する。歩兵の突撃は、4丁の機関銃が防ぐという発想。同様の設計はイギリス軍もしていて、大型戦車を数両の豆戦車が護衛する「陸上艦隊」を構成しようとしたこともある。T-35はスペイン内戦にも登場して威容を示したが、たちまちのうちに撃破されてしまった。図体がでかくて的になりやすく、装甲も十分ではなく動きも遅い。陣地制圧・対戦車戦闘・歩兵掃討となんでもできるはずのT-35だったが 結局なにもできないで終わった。
 
<続く>