Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

国内政治

政局の匂い?小泉劇場第二幕

江藤農水大臣の辞任から、事態は急展開している。江藤大臣の暴言は(与党議員からしても)許されるべきものではないが、後任が小泉議員ということで単なる「コメ騒動」では無くなるような気がする。そう、政局の匂いがしてきたのだ。 先週までは、参議院議員…

減税せずに参議院選挙を迎える

面白い試算をした記事があった。テーマは「日本の寿命」、増え続ける社会保障費を削らずに、各党が主張しているような減税をした場合・・・である。 社会保障を削減しないで消費税減税した時の日本の寿命 | アゴラ 言論プラットフォーム 長文なので要約すると、…

日本人・日本国籍・外国人(後編)

フランスでの議論の推移を見守りたい理由は、米国は別格としても英独仏3国は日本にとって見倣うべき「移民先進国」だからだ。 移民先進国フランスに学ぶ - 新城彰の本棚 にあるように、日本でも古い団地の外国人比率が高まって、文化の違いなどで問題視され…

日本人・日本国籍・外国人(前編)

社会全体が寛容性を失いつつある。米国がUSAIDを廃止、WHO脱退をし、不法移民の強制排除に乗り出しているのがその顕著な例。その結果、援助を受けていた国が貧困化して混乱し、また難民となって押し寄せるのも目に見えている。 地球という乗り物で未来へ - …

財務省より先に「農水省解体!」

米の高騰が止まらない。当家の最寄りのスーパーでも、4,000円/5kgは当たり前。場所によっては、5,000円の声を聴くこともあるらしい。期待されていた備蓄米の放出だが、ほとんど小売り業者のところに届いていない。放出量の約1%(*1)、全体流通量の0.3%…

政界再編、2025秋の陣

「トランプ関税砲」の影響が大きいとして、石破政権は「国難」だと野党も含めた政策協議を始めている。要するに「国難をいいわけにしたバラ撒き、人気取りによる参議院議員選挙対策」である。自民党内では、財政規律派と積極財政派の対立が深まっているし、…

給付?減税?でもその前に

「トランプ関税砲」が、日本に国難をもたらしていると石破政権が主張している。もちろんトランプ先生の気まぐれは困ったものだが、一方で「なんでも悪いことはトランプのせい」に出来てしまうような風潮もある。 ・支援を必要としている人たちが飢えるのも …

正常化した市場の警告機能

なんとか25年度予算を3月までに成立させた石破政権だが、少数与党であり夏に参議院議員選挙を控えていて、不安定な政権運営が続いている。トランプ関税砲も怖いが、台湾付近で演習する中国軍も気になる。もっと困ったのは「財務省解体!」を叫ぶ有権者であ…

「関税砲」が直撃した東アジアで

のんびり羽を伸ばした年度始まりだったが、帰宅してみると世の中は大変なことになっていた。主原因は「トランプ関税砲」だが、韓国ユン大統領の罷免や、独立指向が顕著の台湾頼総統への中国軍の嫌がらせ演習など、東アジアも騒然としてきた。 どう転ぶかわか…

森信先生の勇気に感謝!

「財務省解体!」を叫ぶデモが激しいとの報道がある。最近あのあたり(よく行く経産省は財務省の向かい)に行っていないので実感がないのだが、この記事を読むと相当凄いらしい。 財務省解体デモ…記者が現場で見たのは、玉石混交の主張が入り乱れる“カオス”…

いい加減に目を覚ましてよ!

久しぶりに受け取った封書の切手をみて「あ、110円になったんだ」と実感した。受け取る封書の大半は料金別納郵便だったので、値上げに気付かなかったのである。そう、値上げをしたにもかかわらず、郵便事業は来年度もう赤字見込み。経営視点でいうなら、まる…

増え続ける医療費をどうする

厚労省が仕掛けた「高額療養費制度の改定」は、野党・メディア・患者団体らからの厳しい批判にさらされて頓挫した。いかにも拙速だったと思うし「カネがないと命も守れない」との印象を与えたのはまずかった。 しかし問題は、なぜこのような一見して非難され…

備蓄米より輸入米で価格引き下げを!

コメ高騰が続いていて、政府(農水省)も重い腰を上げて備蓄米放出に踏み切った。しかし、本来消費者が求めていた価格引き下げにつながるかは微妙だ。備蓄米を原価で卸すのかと思ったら「入札」だという。最高値を付けた業者に売るので、結局市場価格より高…

日韓台、皆国難に向かい合うとき

トランプ2.0政権が無茶な外交政策を推し進めていて、世界中の国が不安に囚われている。こういう時に何かの火花が散ると、取り返しのつかない事態(例えばWWⅢ)が起きかねない。東南アジアをめぐっていた間にも、ひょっとしたらと思わせるリスクはあった。 台…

役職停止中のポピュリズム宣言

<Yahoo!ニュース>を見ていると、見出しの下にコメント数が表示されている。一定数以上のコメントが付くと、数の表示字が青から赤に替わる。海外ネタは大きな事件でも、あまりコメントは増えない。やはり「外交は票にならない」のかと思って、赤文字記事を…

政党交付金廃止、いい案ですね

通常国会での山場である予算審議だが、予算委員会での「政治とカネ」問題追及と政治資金規正法改正に注目が集まっている。 ・カネによって政治がゆがめられた ・経団連(ここでは悪者扱い)など企業の大口献金がよくない ・30年前の合意に基づき、企業献金を…

"Party"と"Movement"の違い

大混乱する世界の政治事情に比べれば、日本は平穏そのものである。トランプ2.0はもちろんのこと、韓国では大統領が拘束され弾劾間近、ドイツは総選挙が近く、カナダでもトルドー首相が辞任に追い込まれた。 職務停止中の尹大統領の支持率がほぼ石破政権と同…

日本でやるとしたら、やはり「維新」

一昨日、米国政府に新設される「政府効率化省:DOGE」の話をした。賛否両論あろうが、日本にもこんなものが欲しいと思っていた。言い出すとしたら現政党では唯一「小さな政府」指向の日本維新の会だとも思っていた。 予想は当たり、前原共同代表から<政府効…

「Deep State論」の国際的拡散

トランプ次期大統領がよく言うのが「Deep State」による陰謀。彼らに米国社会は支配されていて、それゆえ市民は苦しめられている。結束して奴らを倒そう!奴らから米国を取り戻そう!そうしたら再び米国は偉大になれる・・・というわけ。 僕らには結束じゃなく…

日本の国会は「戒厳令」に対処可か?

今年の国会議員選挙では、多くの国で「少数与党化」が起きた。以前からそうだったドイツでも、今年そうなったフランスでも内閣は崩壊している。アジアの三ヵ国(日韓台)も少数与党、その中でも韓国に今回激震が走った。 ユン大統領が戒厳令を発布して国会の…

企業団体献金・・・って効果あるの?

「政治とカネ」は何度も出てくるテーマで、これが噴き出すと与党が苦戦するのが常である。昨年から続く自民党の裏金問題は、与党多数の前国会で政治改革関連法が改正されたものの「これでは不十分」との審判が下った。少数与党となった石破内閣では、頑なに…

れいわ新選組と中国の関係

先の総選挙で、国民民主党は4倍に、れいわ新選組は3倍に議席を伸ばした。共産党の衰退が目立ち立憲民主党が中道傾向を強めているので、左派の主導権はれいわ新選組に移ったような感がある。 ただ気になる話が出てきた。選挙中に在大阪の中国総領事が<X>…

沖縄県の決算に議会が不認定

国民民主党の「103万円のカベ」問題提起で、各県知事らが反対意見を述べている。県や基礎自治体の税収減になり、教育や福祉の予算が確保できない(つまり行政サービス低減)というのだ(*1)。国がどうしても断行するなら、地方には真水で補填しろとの要求も…

「脱石炭火力」は実現できるか

今年の夏は暑かった。すでに6月で真夏のようだったし、9月の首都圏でも35度越えが何日かあった。平年の最高気温平均は28度だというのに。函館港にはカツオが揚がり、イカは不漁続き。台風は予測できないコースをとっている。間違いなく、地球温暖化は進ん…

移民の強制送還、日本人の意識

欧州だけではないが選挙で右派勢力が伸びていて、各国の政策に影響し始めている。右派が掲げる最も大きな課題は、移民問題。 ・8月、英国で大規模な反移民暴動 ・8月、ドイツで切りつけ事件がありショルツ政権も強制送還を開始 ・10月、フランスのマクロン…

外交問題かに見える内政問題

先週「拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会*1」が開催され、石破総理や林官房長官も出席した。総理からは「主権問題として取り組み」との言葉があり、官房長官からは「日朝両国の明るい未来のため主体的に行動する」との発言があった。 少なくとも12…

「リントナー・ペーパー」に学ぶべし

日本をGDPで抜いて3位に躍り出たドイツだが、経済も政治も大混乱の真っ最中。再び「欧州の病人」と呼ばれそうな気配だ。政治的な混乱の原因は、やはり与党連立政権が上手くいっていないこと。何事も原理主義的なドイツ人の中で、極左とも言うべき<緑の党>…

安住予算委員長への期待と責任

今週、石破総理の帰国を待って、臨時国会が始まる。この10年ほどとは、全く違った国会の姿が見られるだろう。少数与党ゆえ、委員長ポストを野党に割り振る数が増え、議院運営委員長を自民党が獲った代わりに、予算委員長を立憲民主党に渡すことになった。予…

社会保障制度改革の行方

国民民主党の「手取りを増やす」政策に乗るため、与党との政策協議が続いている。最大の争点となっているのは所得税の「103万円のカベ」で、税収減となる一方「働く時間が増える」効果もあると言われる。ただ人手不足対策の「労働時間増」には、もうひとつの…

「手取りを増やす」に地方が待った!

なんとか首班指名を乗り切ったものの、与党の不安定な政権運営が続く。自社さ政権の時のように、社会党から総理を出すという奇策もありえたが、国民民主党玉木代表はあくまで距離を置こうとしていた。もう一つの連立候補である維新の会は、来月にならないと…