昨年末、自民党安倍派・二階派の裏金パーティ&キックバック疑惑が政界を揺るがせた。国民の負担増を強いておきながら、自分たちは裏金作りに精を出していたと多くのメディアや国民が怒った。ただ、その裏金が何に使われたかがより大きな問題で、選挙の買収・饗応に使われたとするならば、カネは一部市民のもとに還流(*1)していたかもしれない。
ここでひとつ、不思議な話があった。元NHKで安倍総理に近いとされるジャーナリスト岩田明子氏が「安倍氏が派閥の長に戻って、裏金作りを止めさせようとした」と語ったこと。最初は「亡くなった安倍元総理を神格化するための嘘ではないか」と疑った。しかし、この記事で、別のジャーナリストもその事実を確認できたと言っている。
【政治資金パーティー事件】安倍派“事務総長”経験者の聴取に永田町がざわつく理由(歳川 隆雄) | 現代ビジネス | 講談社(1/3) (gendai.media)
しかし安倍氏は派閥の長に戻ってから2ヵ月後に暗殺され、裏金作り中止の指示は徹底されなかった。
**** ここからは「初夢」のような ****
僕は陰謀論者ではないが、もし本件を題材にしたミステリーを書くなら、安倍氏暗殺には派内の「抵抗勢力」が関わっていたとするだろう。厳しく叱責された派閥幹部が恨みを持ち、あるいは裏金作りを継続するため安倍氏暗殺に手を貸したというもの。
手を下したのは山上容疑者であることは間違いないのだが、山上容疑者の単独犯行とするには、あまりに運が良かったような気がする。
・前日に急遽予定が変わり、安倍氏の応援演説が奈良で行われることになった
・急遽のせいか、SPも含めて警護体制に大きな欠陥があった
山上容疑者の動向を知っていた誰かが、党内(派閥内)の誰かと共謀し、演説予定地をかえたのだとしたら・・・。まあ、ミステリーマニアの妄想と思っていただければいいのですが、捜査陣は少しでもこんなことは疑っておられませんか?