Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

タッチパネル注文の「吉野家」

 しばらく前に株主ではなくなり、優待券が財布から消えている「吉野家」だが、意外なことに1回/月程度では利用している。結構都内をうろつくこともあり、遅めのランチを手早く食べる機会が少なくないのだ。冷たい蕎麦のこともあるが、時にはもう少し重いものをと思うことがある。そんな時、牛丼屋さんは便利である。中でも、食べなれているのは「吉野家」だから・・・。

 

    

 

 定番は牛丼だが、時には刺激を求めてキムチを付けてもらうこともある。何軒かめぐるうち、ほとんどの店舗でタッチパネル注文になっていることに気づいた。「COVID-19」対策で客と従業員の接点を減らしたのか、あるいは純粋に人手不足なのか、他のチェーンでやっていることを、遅まきながら導入したようだ。

 

 客と従業員のふれあいを大事にし、食券ではなく直接注文、それでも「早い、安い、美味い」で、ニコニコ後払い・・・がコンセプトのチェーンだったが、合理化の流れに吞み込まれてしまったのかもしれない。「吉野家愛」の人の中には、それを寂しがるむきもあるようで、こんな記事が目についた。

 

“牛丼並”と“生卵”を頼むのに1分かかる…「吉野家」の“タッチパネル式タブレット”はなぜ不評を買っているのか(全文) | デイリー新潮 (dailyshincho.jp)

 

 百歩譲ってタッチパネル方式にしてもいいけれど「牛丼屋なんだからせめてトップページに牛丼メニュー載せろよ」との主張。店側としてはより高額なメニューを前面に出し、売り上げ増をめざしたいのだろう。どうしても牛丼にこだわる客は、この記事の筆者のように苦労しても牛丼を探し当てるだろうから。

 

    

 

 僕のようにこだわりのない客は、トップページにあった新メニューの「鯖牛定食」をふらふらと頼んでしまう。でもやはり顧客の利便性を考えたら、よく出るメニューをわかりやすいところに置くのは当然。

 

 もちろん、デジタルデータとして販売実績はあるのですから。あ、そうそう。店舗ごとに、気象条件なども踏まえてAIでタブレットメニューを組み替えてもいいですよ。座った客の顔認証で、リアルタイムに変更するのは・・・ちとやりすぎでしょうがね。