Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

多党連立政権への道

 米国や中露は別として、欧州各国は多党連立政権になっている。独ショルツ政権は、環境原理主義の<緑の党>を連立に入れたばかりに、政策の選択肢が限定されてしまっている。伊メローニ政権は首相自身が極右政党、極端な政策と連立各党の穏健な政策の調整に苦労している。

 

 日本も「政権交代可能な二大政党制」を目指した選挙制度改革の結果、一度民主党政権はできたものの、3年ほどで下野。自公連立政権が10年以上続いているが、今岸田政権の評判がすこぶる悪く、支持率が低落している。

 

内閣支持率、ついに政党支持率を下回る…自民党“岩盤支持層”もついに岸田政権を見放した!(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

 

 ヤフコメなど見ていると「支持率が20%もあることが信じられない。誰が支持しているのだ出てこい」という意見が、市民感覚を代表しているように思える。

 

        

 

 減税を打ち出して支持率がさがるという珍現象が起きているが、その不人気政策を含めて17兆円もの補正予算を組むとは・・・何をかいわんやである。また自らを含む閣僚が賃上げの対象となるというのも、市民の怒りを買っている。

 

 こうなると「身を切る改革」を掲げる維新の会あたりが有利になるはずだが、何故か大人しいし支持率も下落して立憲民主党並みになってしまった。多分大阪万博の予算膨張を抱えて、大声が出せないのだろう。こうなると(政府負債1,000兆円をカブる可能性の高い)若い人たちが投票したい既存政党がない。

 

 既存政党がダメなら、新興勢力の日本保守党や参政党はどうだろうか?また元明石市長泉氏の動静も気になる。もし総選挙があれば、自民党の支持基盤からこれらの政党に流れる票が相当ありそうだ。いや自民党からこれらの政党に鞍替えする候補者もいるかもしれない。

 

 こう考えると、岸田おろしの風が吹かないのは「誰もが政局の動きを見守っているから」だと考えられる。日本もいよいよ、本格的な多党乱立&連立の時代になるのでしょうか?

 

PS:福島県議会選挙では、自民・立憲・共産がベテラン議員の落選で議席を減らし、維新が初議席、伸びたのは無所属と若手だった。