欧州では、移民・難民の流入が収まらない。シリア内戦は続いているし、パレスチナ紛争も起きた。アフリカ諸国(*1)の動静も不安材料だ。リビアやチュニジアに近いイタリアの島では、島の人口を上回る数の難民が、数日間で到着する異常事態。ロシアの策謀のようだが、ベラルーシなどからやってくる難民はすでに「兵器」と化している。
早くから欧州各国は、人口減少に備えて移民を受け入れてきた。同化してくれるとの希望もあったが、移民たちは民族ごとにコロニーをつくって生活を変えなかった。スラム街ができ、治安の悪化も懸念されるようになった。ただ(あくまで数字の上でだが)人口減少に歯止めはかかった。移民たちは子だくさんだからだ。
日本も少子高齢化が進み、人手不足も顕著だ。しかし、移民問題が顕著になるほどの事態には至っていない。少子化対策には移民が即効性のある解なのだが、政府はそこまでは踏み込めないでいる。
ただ、事実上の移民は増えていて、いくつかの街は外国人比率が3~5割に達していることをこの書で知った。
移民問題の地道な解決策 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)
著者の岡崎広樹氏は川口市在住、彼の団地では主に中国人だが外国人比率が6割に達するが、それなりに平穏だとある。ある意味、安心材料だったのだが、その川口市でトラブルが多発しているとの報道があった。どの民族が問題かというと、クルド人。
「移民」と日本人 埼玉・川口のクルド人問題、トルコ大使に衆院外務委員長が懸念伝達 ビザ見直しにも言及|au Webポータル国内ニュース (auone.jp)
もともと、トルコ・イラク・シリアの国境地帯に広く居住(というか遊牧)していた民族で、現状の国の概念に囚われない人たちだが、それゆえに国の庇護も受けられない。日本政府がトルコに申し入れしても、ガバナンス出来るわけもない。
移民先進地区と思っていた川口市の状況、今後の移民政策を議論する材料になるでしょうから、メディアには公正中立な報道をお願いしたいですね。