Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

4月までもたないかも

 まだ霞ヶ関に通い始めたばかりのころ、課長級に会いに行くと、机の脇にTVがあって国会中継がかかっていた。その課長は特にTVを見ているわけではないのだが、音声は聞いていて時々反応していた。自分に関係ある議論だけは聞き逃すまいと思っていたようだ。

 

 別にそれを真似ているわけではないが、最近はPC作業のバックグラウンドで、国会中継をかけておくことも増えた。というのは、今国会は何が起きるかわからないからだ。自民党裏金問題、派閥解消か否か、政策活動費・旧文書通信費どうする、少子化対策の財源論、トリガー条項問題、企業献金禁止せよ、連座制導入せよ等々で岸田政権は追い詰められている。加えて旧統一教会問題で、担当大臣と教会との関係が暴露されたのが大きい。

 

    

 

 ついに国民民主党が連立ふくみの議論から抜け、公明党も厳しい意見を述べ始めた。もちろん支持率は向上せず、このままでは年度内に次年度予算の成立も難しい。4月末の衆議院議員補欠選挙の後に来ると言われた政局が、もっと早く来そうな気がする。

 

 ポイントは、自民党衆議院議員で都市圏の選挙区を持っている議員がどう動くかだ。彼らは地方議員ほど濃密な人間関係で当選してきているわけではない。冠婚葬祭用の秘書も少なく、選挙区が小さいので複数事務所も必要ない。選挙(準備)に比較的カネがかからないのだ。

 

 彼らが「自民党金権体質を打破する」と声を挙げ、離党するなどすれば政局になる。そんな度胸のある議員がどれだけ出てくるかに、令和の政治状況はかかっているように思う。自民党を飛び出してどうするんだとおっしゃるかもしれないが、受け皿としては立憲民主党は無理にしても、前原新党や日本保守党もあるかもしれないし。そのあたりは選挙区事情で変わるだろう。

 

 いざ政局となると、東京都知事さんも黙っていないかもしれませんしね。