Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

熱海のレストラン「宝亭」

静岡県の「緊急事態宣言」は解除されていたのだが、熱海市では5月20日までレストラン等の自粛が続いていた。直近で隣の伊東市で新しい感染者が出たのだが、21日には「自粛」も終了した。ただ店内改装や従業員の安全確保などを理由に、月末まで休むという店も…

親衛赤軍の反撃(後編)

先行はソ連軍。このゲームはまず攻撃側が準備射撃をして、次に移動、防御側が防御射撃をして、攻撃側が前進射撃をする。最後に攻撃測は1ヘクスだけ前進できる。これは実際の戦闘と同じで、前進前に部隊の半分で相手を射すくめ、のこり半分が前進、防御側は…

親衛赤軍の反撃(前編)

先日、アバロンヒルの「TITAN」をソロプレイしたことを紹介した。ファンタジーの世界の怪物たちが跋扈するのも楽しいものだが、今回はもう少しリアルなものを経験したい。引っ張り出してきたのは、第二次世界大戦の陸戦戦術級「Squad Leader」。 https://nic…

「夜の街」の未来

都会に「夜の街」はつきもの、程度の差こそあれちょっといかがわしい、人目をはばかるようなものの巣である。タバコの煙が充満していて、隅の方では「白い粉」さえ取引されるような話が、100年ほど前なら一杯あった。 今や「COVID-19」の犠牲者数が、米国に…

金融機関の融資と出資

「COVID-19」対策追加に伴う日本政府の第二次補正予算案が、閣議決定されている。通常国会の残りは3週間ほどだが、野党も「徹底抗戦」はしないだろうから国会通過にも時間はかかるまい。 https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2020/05/2-238.php …

ここは大森、地獄谷

大森も、僕が比較的長く勤務した街だ。最初にやってきたのはまだ30歳前、鹿島田にある会社の独身寮に入り、JR南武線と京浜東北線を乗り継いで通っていた。地方の「町工場」みたいな事業所と違い、ある種の本社機構なので時間に追われて仕事をすることは少な…

東京駅に人が戻り始め・・・

緊急事態宣言の全国的な解除によって、自粛ムードも少し柔いできた。それが良くないという人もいて、なかなか判断は難しい。僕は「夜の街」だけ閉めていれば、大きな感染拡大はないと思っているのだが、もちろんその業界の人、その街を愛する人にとってはと…

早すぎた?「IoT税制」

先日「真のDXは新しいデータ活用にあり」と持論を申し上げたが、デジタル経済や政策に関わっている人は「データ活用」の重要性を理解して、各種の促進施策を考えてくれている。一つには当該データが個人情報として厳重に扱うべきものかどうかという点で、例…

ロシアの譲歩は本物?

今日は、かつての海軍記念日である。海外では「TSUSHIMA」と呼ぶ、日本海海戦が行われた日で、大国ロシアに発展途上国日本が艦隊決戦で完勝し、戦争自体もなんとか優勢勝ちをおさめることができた記念日である。 その後日本海軍は「艦隊決戦思想」に取りつか…

「御側用人」の危機

テレワーク主体の働き方になって、おおむね3週間が過ぎた。隠居同然の僕は、「コロナ禍」の前からメインのはずのオフィスにいるのは業務時間の1/3もなかったろう。業界団体・霞ヶ関・青山のもう一つのオフィスを回っているし、月2回の海外出張ということも…

オンライン裁判・・・でもその前に(後編)

聞くところによると刑事事件もいろいろなレベルがあって、交通違反程度の科料・罰金くらいなら「争い」はなく、規定があるので即決できる。このあたりは多少工夫するにしてもオンライン化はすぐできそうな気がする。 問題はもう少し重い罪、懲役/禁固何年で…

オンライン裁判・・・でもその前に(前編)

「COVID-19」感染予防の意味で、いろいろな分野でオンライン化・リモート化の検討や実践が進んでいる。それ自体はいいことなのだが陥りやすい罠があることを、30余年のデジタル化(今でいうDX)トライアルの経験からアドバイスさせていただこう。 リアル世界…

5Gサプライヤの信頼性評価

次世代通信規格(5G)を巡る米中対立は、ますますヒートアップしている。Huaweiに代表される中国企業は、現時点で技術力に加え圧倒的な価格競争力を持っている。これらを自国から排除すべきだとする米国、重要インフラ以外では使ってもいいだろうとする英国…

軽~い「VAIO」がやってきた

テレワーク、ビデオ会議、オンラインxx・・・と自宅PCの出番は圧倒的に増えた。使っているPCは、5年以上前に買った「VAIO」のラップトップ。ストレージは十分間に合っているのだが、一度HDDクラッシュを起こして以降セカンド機の必要性は感じてた。一方CPU性能…

これが本当の「司法制度改革」

法廷ものミステリーの影響ではあるが、高校生の時一度は考えた法学部から刑事弁護士への道。大学生になってみると「刑事弁護士、特に国選弁護士で食えるはずがない」と法学部の学生が言うなど、少しずつその実態が分かってきた。 一方人数の多い工学部の学生…

家庭花壇/菜園

今のマンションに引っ越してきてほぼ15年になる。熱海駅までゆっくり歩いて15分、大手スーパーにも10分程度、ちょっと坂道であることを除けばまあ便利なところだ。設備としても気の利いたものがあって、気楽に暮らしている。部屋には、ちょっとしたルーフバ…

麻雀という賭博

あきれた結末である。「コロナ禍」の最中に国会を揺るがせた検察庁法改正案、芸能人まで「参戦」して反対を表明しついに今国会での成立を政府があきらめた。本当は黒川検事長の定年延長はすでに閣議決定されていたのだが、盛り上がってしまった世論は、公務…

紅白のライオンズランド

まだ「自粛」状態が続く街、僕もテレワークの日々である。ビデオ会議もいいところがあって、場の雰囲気を読むことができないので埋もれてしまう可能性のあった発言が飛び出すこと。主催者側の思惑とは外れるかもしれないが、そもそも何故この会議やってるん…

欧州委員会AI政策白書

AI(人工知能)については、無限に広がるとも思える適用分野や人間では及びもつかない処理能力に対する期待が膨らむ一方、悪用されはしないか、人間がないがしろにされないか、自分自身が不当な扱いを受けないかという危惧も大きい。 初期のAIシステムは、生…

ドイツの駆逐戦車(後編)

車高が低く長砲身75mm砲を積んだ駆逐戦車は待ち伏せ攻撃には最適だったが、より重装甲のAFVに対処したり敵の射程外から撃てるようにするためには、さらに大口径の砲を積む必要があった。ドイツ軍は有名な高射砲88mm(アハトアハト)を積んだ重戦車「ティ…

ドイツ軍の駆逐戦車(前編)

前回戦車大国ソ連が第二次大戦後半に投入した、対戦車自走砲や突撃砲を紹介した。今回は、ドイツ軍の対戦車自走砲を見てみよう。もともと突撃砲なるものを生み出したのは、ドイツ軍である。当初は低初速・短砲身の榴弾砲を装備していて、相手取るのは機関銃…

米中対立がもたらすWxOの限界

WHOの総会は、とても無事に済んだという状況ではあるまい。トランプ先生が資金拠出を一時的に停止した状態で始まったし、台湾の参加を巡って激しい対立もあったからだ。次世代通信規格(5G)を巡る米中対立は、台湾の半導体大手TSMCがHuaweiへの部品提供をや…

企業の労務管理5段階(後編)

それでも僕が社会人になるころにはイデオロギー対立も下火になり、最初に参加したメーデーも「馴れ合い」の雰囲気だった。 (3)遵法はするが時間管理が頼りの段階 組合員に課せられたのは「定時に出社、何時間残業」、管理職はというと「定時に出社、残業…

企業の労務管理5段階(前編)

「COVID-19」余波の経済縮小・雇用危機などに対して、政府の対応は正直迷走している。「雇用調整助成金」があまり機能していないからと、今度は休業者個人の新しい給付金を出すといい始めた。事業者への助成金との二重取りのチェックをどうするのかなど悩ま…

「住み方改革」の始まり?

都市圏、特に東京圏を中心にテレワークがそれなりに進んできて、いろいろな現象が起きている。困ったこととしては、DVが顕著になってきたり「コロナ離婚」に追い込まれたりする家庭があることだ。僕のマンションには引退したご夫婦が多い。そんなご夫妻に話…

真のDXを求めて(後編)

DXの意味は「新しいデータ活用」にあり、と前編で申し上げた。僕が社会人になったころより何桁もデータ活用の可能性は増えているから、続々出てくるだろうと期待していたが実はそれほどでもない。良く聞こえてくるのは、SNSなどソーシャルメディアのデータ活…

真のDXを求めて(前編)

DX(デジタルトランスフォーメーション)によって企業の構造改革を計り、生産性を向上させ、国際競争に生き残れるようにする・・・このスローガンは間違っていない。日本の労働力は量的には減少するし、質的向上も人間だけでは限界がある。米国企業を中心にDXを…

熱海のパチンコ店

緊急事態宣言は、ここ静岡県では解除になった。もちろん西村大臣の言うように「すべてが元通りになるわけではない」であることは、僕にもわかる。熱海市の斎藤市長は連休中に政府が緊急事態宣言を延長したとき、県内で初めて「自粛要請を5月20日まで延長」…

「TITAN」の世界の闘い(3/終)

中盤から、強大な勢力を示し始めたのは黄軍団。サーペントなど強力なジャングル系生物を含む軍団を複数持って、他の軍団を脅かし続けている。赤軍団は砂漠・沼系の最強生物ヒドラを何頭か手に入れ、この軍団でTITAN軍団を守りながら中間地帯を慎重に進んでい…

「TITAN」の世界の闘い(2)

戦略ボード上は外縁部が時計回り、中間部が反時計回りに動くよう設計されている。山岳やツンドラのような中央部には、その真下の地形にちょうど止まらないと進めない仕掛けだ。コツとしては、なるべく外縁部に貼り付けられないように軍団を導くこと。 軍団は…