Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

親衛赤軍の反撃(前編)

 先日、アバロンヒルの「TITAN」をソロプレイしたことを紹介した。ファンタジーの世界の怪物たちが跋扈するのも楽しいものだが、今回はもう少しリアルなものを経験したい。引っ張り出してきたのは、第二次世界大戦の陸戦戦術級「Squad Leader」。

 

https://nicky-akira.hateblo.jp/entry/2019/04/27/120000

 

 スタートキットだけでも12のシナリオがあり、米独ソの3つの軍隊が用意されている。1コマがAFV(戦車やハーフトラック)、大砲や機関銃、歩兵1個分隊、指揮官などを表している。これまでにこのゲームの発展版「Advanced Squad Leader」のコマを使って各国のAFVを紹介しているが、スタートキットの時代にはこれほど精密なAFVの性能はルール化されていない。

 

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 今回選んだのは東部戦線、スターリングラードの一角で行われたであろう独ソ両軍歩兵の激突シナリオである。ボードは市街地を表現したものの左半分だけを使う、入門シナリオだ。AFVも大砲も登場しない。市街地で指揮官・歩兵・機関銃だけで雌雄を決する。ボードを中心に、追加のコマなどを上に、左にシナリオカードを置く。右側にサイコロ2個を振るための容器、準備はこれでOKだ。

 

 シナリオカードの指示に従い、指揮官・歩兵・機関銃ノコマを指定のへクスに配置する。その順番もシナリオカードに指定されている。

 

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 ボード上の灰色のヘクスが石造建物、赤茶色が木造建物、緑が森や茂みで、うすい灰色が舗装道路である。ボードの上部に配置された茶色のコマがソ連軍。右側の建物にいる2人の指揮官と4-4-7歩兵たちは、さして強力ではないが、左上の建物にいるベルキ大佐(10-2指揮官)率いる親衛赤軍(6-2-8)部隊は非常に強力。

 

 一方のドイツ軍、中央のヴィッツベルゲ大尉(9-2)と3個(4-6-7)分隊軽機関銃3丁を持っている。左翼にケルソー軍曹(9-1)と3個分隊、正面にポラック伍長(8-0)と3個分隊、右翼にハンブレン軍曹(8-1)が3個分隊と中機関銃、予備としてヘンケン軍曹(8-1)が1個分隊重機関銃を持っている。

 

 ソ連軍の勝利条件はドイツ軍の籠る4つの石造建物のうち2つを奪い自分の建物を奪われないことである。ベルキ大佐は2人の指揮官に持久させ、自分は主力を率いてドイツ軍を蹴散らすつもりだ。

 

<続く>