Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

熱海のパチンコ店

 緊急事態宣言は、ここ静岡県では解除になった。もちろん西村大臣の言うように「すべてが元通りになるわけではない」であることは、僕にもわかる。熱海市の斎藤市長は連休中に政府が緊急事態宣言を延長したとき、県内で初めて「自粛要請を5月20日まで延長」と宣言している。その20日が迫っているが、

 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/shizuoka/list/202005/CK2020051502000177.html

 

 という報道があるように、まだおもてなしのできる状況ではないので、来訪は控えてくれということだ。ただこの街のすぐ北には県境があって、湯河原町から先は「特別警戒」中の神奈川県である。県境は越えないでくれと言われていても、熱海市民にとっては湯河原や真鶴などは生活圏だ。日常の往来を止められるはずもない。

 

        f:id:nicky-akira:20200517132211j:plain

 

 休日シャッターの目立つ熱海銀座を歩いていたら、例のうるさい音楽が聞こえてきた。当然自粛要請対象のパチンコ・スロット店だ。国道沿いのパチンコ店は閉めているのだが、ここは市長の要請には応じていない。偶然高齢の女性が入店するところだったので中を見ると、さほど混んではいないようだ。でも感染リスクのありそうなところだなと思う。店の入り口には、申し訳程度に「県外からのお客様のご来店をお断りしております」と大書してあった。

 

 この街では聞いたことがないが、各所で「県外ナンバー狩り」が横行しているともいう。いかにも静岡県は無菌だけれど、神奈川県は感染者が(一杯)いると言っているように聞こえて不愉快である。ちょっと暗い気持ちになって人影の少ない銀座街を抜けて散歩を続けた。

 

        f:id:nicky-akira:20200517133324j:plain

 

 川沿いの今は休業中のある店の前に、あざやかな紫色の花が咲き誇っていた。つる性で、ずいぶん上の方までつぼみをつけている。家内に聞くとブーゲンビリアだという。今はパプア・ニューギニアの一部となっているブーゲンビル島の名前のように、熱帯の植物である。アロエもそうだが、こういう熱帯・亜熱帯の植物が自生するのがこの街のいいところ。

 

 一時期ひどく景気が落ち込んで、大手の温泉旅館もバタバタ倒れた。それが回復の兆しを見せているところでの「コロナ禍」である。はやく多くの人が訪れてくれればと思います。え、パチンコ客はどうかって?うーん、難しいですけれど「必要悪」ですかね。