Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

親衛赤軍の反撃(後編)

 先行はソ連軍。このゲームはまず攻撃側が準備射撃をして、次に移動、防御側が防御射撃をして、攻撃側が前進射撃をする。最後に攻撃測は1ヘクスだけ前進できる。これは実際の戦闘と同じで、前進前に部隊の半分で相手を射すくめ、のこり半分が前進、防御側は接近してきた敵を撃ち、生き残った攻撃測が接近して射撃するというもの。

 

 ベルキ大佐の部隊は火力(6)が強く、士気(8)も高い。射程(2)が短いのはサブマシンガン装備だから。このような接近戦では、非常に強力な部隊だ。しかし不用意に舗装道路を渡ればケルソー軍曹の部隊はもちろん、ポラック伍長の部隊からも撃たれてしまう。そこで親衛赤軍の半分6個分隊で準備射撃をし、ケルソー軍曹を潰走させた。残り6個分隊は1ヘクスだけ前進する。

 

 左翼は守り切れないと見たヴィッツベルゲ大尉は、左翼に撤退命令を出した。この建物を取られても、もうひとつ(自分のいる建物)を渡さなければいいのだ。撤退を援護するポラック伍長の部隊からの射撃で、親衛赤軍2個分隊が潰走して元の建物に逃げ帰ってしまった。ベルキ大佐は残りの兵力で突入するか、自分も戻ってその2個分隊を回復させるか迷った。回復には指揮官が同じヘクスにいる必要がある。

 

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 ベルキ大佐は戻ることにし、残った部隊でまずひとつの建物を確保するよう命令した。親衛赤軍はその命令を守って、ヴィッツベルゲ大尉の建物を射程に収めた。しかしドイツ軍の射撃は的確で、次々に潰走する分隊が出る。ベルキ大佐は元居た建物で、逃げてくる分隊を回復させることに忙殺されてしまった。

 

 左翼の戦いはドイツ軍も犠牲を出すのだが、ぎりぎり踏みとどまった。そしてヴィッツベルゲ大尉の指揮する射撃が親衛赤軍の中央を捉えた・・・ところが、赤軍2個分隊が狂暴化(サイコロで2の目が2回出た)して統制が利かなくなり、無謀な突撃をして全滅してしまった。現実通り、狂暴化したソ連歩兵は決して潰走しない。近くの敵軍に突撃し白兵戦で全滅させることしかしないのだ。

 

 写真は第4ターン終了間際のシーンだが、ゲームは第5ターンで終わるのでベルキ大佐が2つ目の建物を奪う機会はなかった。ドイツ軍は右翼でも優勢で、逆に反撃してきたかもしれない。こんな戦いがスターリングラードでは毎日行われたのだろう。それを1時間くらいで体験できるのが、このゲームのいいところです。疲れましたけれどね・・・。