緊急事態宣言の全国的な解除によって、自粛ムードも少し柔いできた。それが良くないという人もいて、なかなか判断は難しい。僕は「夜の街」だけ閉めていれば、大きな感染拡大はないと思っているのだが、もちろんその業界の人、その街を愛する人にとってはとんでもない意見であろう。
本当は「県境をまたぐ移動」はNGなのだが、神奈川県を飛び越して行こうと熱海駅から朝早い新幹線に乗った。以前は一両に数人しか乗っていなかったのだが、今日は小田原を発車するときには、A席とE席（窓際席）はぜんぶ埋まっていた。８時前に着いた東京駅でも、この1ヵ月見なかったほどの人出である。とりあえずはオフィスへ急いだ。
仕事の一区切りがついたので、ブランチを食べようと八重洲口に廻ってみた。八重洲の大丸百貨店は、２週間ほど前に来たときは全面閉店だったが、今日は食料品売り場だけでなく通常売り場も11時開店のようだ。待ち行列ができていて、少しは消費が進むかもしれないと思った。百貨店のアパレル売り上げの減少が引き金で、老舗のレナウンが倒産している。これ以上経済を止めていたら、もっともっと倒産企業が増えるだろう。
八重洲の地下街は半分くらいの開店状況、人通りは普通の時の1/10ほどだから開けても仕方ないと思っている店も多いようだ。そんな中、今日のブランチは「てんや」にしようと決めていた。
何故かというと「COVID-19」感染拡大でいろいろな業種で格差ができていて、外食産業では「吉野家」が勝ち組、「てんや」が負け組と言われている。このところ540円だった主力商品の「天丼」を500円に値下げして業績テコ入れを図っていると聞いた。僕はこのお店は大好きなので、東京に行く機会があったら食べようと思っていたのだ。
カウンターに一人置きに座るように、椅子の上にバツ印が書いてある。昼時には早いが数人のお客さんがいるから、まあ人気のようだ。空いている席を探して座り、「復活500円天丼」とあるメニューを指さして注文、２～３分で運ばれてきた。少し濃いめの天つゆだけでも、ご飯が進む。カボチャが少し大きくなったかのように感じ、エビやイカの歯ごたえに満足し、キスの旨味を味わった。
たった数ヵ月ぶりなのに、懐かしかったですね。これからもしばらくは１～２日／週の東京通いの予定、またワンコインランチ巡りを考えますよ。ごちそうさまでした。
