Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

デジタル人民元・・・の前に

先日、日本のマネーロンダリング対策が不十分との指摘を受け、企業の実質的支配者をあぶりだすように、法務省が動き出したということを知った。おカネに色は付いていないし、デジタル化されたキャッシュのやりとりなら膨大で迅速なので、そう簡単には追跡で…

新総裁(総理)へのお願い

ある意味予想された結果だったが、別の意味では驚かされた自民党総裁選の流れだった。最初の開票結果では首位になると思われていた河野候補が、わずか1票差とはいえ2位に甘んじたのだ。 1位 岸田候補 議員146、党員110 合計256票 2位 河野候補 議員86、…

原子力潜水艦の意味

先週、退任間際の菅総理が訪米し、コーンウォールのG7サミットに続く対面での首脳会談に臨んだ。舞台は「QUAD」、米豪日印4カ国の「Free Open Indo Pacific」を護る会合である。先日英米豪の三ヵ国からなる「AUKUS」が結成され、より軍事色の強い「対中包囲…

中国のデジタル基本3法施行

中国のTPP加盟申請には驚かされた。以前から「Great Fire Wall」のある国で、データの国境を越えた自由な流通ができない。TPP電子商取引章に、データ関連3原則、 ・国境を越えるデータ流通の確保 ・サーバーローカライゼーションの禁止 ・ソースコード強制…

「実質的支配者」をあぶりだせ

先月末から「マネーロンダリング対策強化」の記事がいくつも目についた。「マネーロンダリング」とは、犯罪等で得た不当な資金を金融機関間での取引に紛れ込ませるなどして「クリーンアップ」すること。犯罪組織やテロ組織の資金源にもなるなど、世界中で規…

公明党の組織力、その行方

2週間の自民党総裁選もいよいよ大詰め。10/4の臨時国会開催は決まっているので、そこで首班指名を受けるのはだれか、多くの人が見守っている。野党は、総裁選などという内輪の話ではなく「コロナ対策国会」を開けとか「9時-5時は国会、5時以降に選挙や…

英語離れになるかも

新しいインド太平洋の安全保障スキーム「AUKUS」、英米豪の三国によるもので、あからさまな「対中包囲網」である。先日紹介した空母「Queen Elizabeth」の極東遠征も、その一環。オーストラリアはこのところ中国との軋轢を深めていて、中国が買わなくなった…

エネルギーコストの高騰リスク

ずっとデフレだった日本、どうやら値上げの秋がやってきそうだ。大豆を中国が買い占めてしまっていて、小麦など穀類の不作も加わり、当家の食卓にも影響しそうだ。朝食の納豆、昼食のうどん、ワインのお供のパスタなど全部が値上がりしそうな気配だ。家内は…

秋の夜長のためのワイン

「簡単スマホ」を使い始め、家内と一緒にスマホ入門実習中である。公用のiPhoneはもう10年以上使っているのだが、初体験なのは個人用アプリ。今日は「PayPay」の実証実験である。購入時、僕は「後でする」というってインストールしなかったのだが、家内は「…

三浦半島の黒毛和牛

週末のステーキディナーといえば、アンガス牛やメキシコ産、オーストラリア産などが当たり前だったが、「タワマン研修」で和牛の味を知ってしまって、ちょっと調達先が変わってきた。「ハナマサ」は銀座9の本店になら和牛がある。「ロピア」は大船の対面販…

南マグロの中トロ

9月にはなったものの、まだ残暑は相当厳しい。週末の赤ワイン+ステーキのディナーも、ちょっと胃に負担がかかってきたかもしれない。初老の夫婦には、暑さ共に思い食事も良くなさそうだ。加えて「COVID-19」感染拡大で、お肉の調達先である「ハナマサ」や…

ボリュームランチ「かつ進」

まだ「緊急事態宣言中」なので、今週も東京行きは1日だけ。空いている新幹線で丸の内オフィスまで来て、午前中に種々の整理。昼前に湯島までやってきた。用事そのものは2時間もかからないし、あとはさっさと帰るだけ・・・なのだが、やはり湯島といえば「ハナ…

中国都市部の今の状況

先々週「対中投資促進」を訴える専門家2人の話、先週ソロス氏ら大物投資家の「対中投資への警告」をご紹介した。リスクは顕在化しつつあるが、他よりは投資対象として魅力はあるという説もあるし、デジタル産業いじめなどして「金の卵を産むガチョウを殺し…

保護と活用のバランス(鉄道保安編)

「DATA Driven Economy」の時代だから、データ活用の優劣が個人、企業、業界果ては国のレベルまで、将来の明暗を分ける要素になることは明白である。しかし個人情報の活用となると、それはプライバシー保護とのバランスの上で活用する目的や範囲を論ずる必要…

居酒屋・蕎麦屋、コインの裏表

「COVID-19」緊急事態宣言中ではあるが、今日は「赤坂ガーデンシティ」で某誌の対談収録である。午前11時30分開始という不思議な時間帯、以前なら昼食を摂りながら対談することもあったのだが、この状況ではそれはないだろう。それならブランチを食べてから…

大規模修繕計画の説明会

僕ら夫婦(&両親)の住んでいるこのマンションも築16年が過ぎ、そろそろ大規模修繕の時期がやってきた。15年が一つの区切りということで、僕が理事長をしていた4年前から具体的な時期や方策の検討は始まっていた。ただその頃は「東京オリ/パラの前までは…

やっぱり見張ってたのね

民法の報道番組である弁護士が「日本共産党は暴力革命の方針に変更はない」と発言し、後に謝罪するものの一部の人達から強い反発を産んだ。加えて加藤官房長官が「政府としては、日本共産党のいわゆる敵の出方論に立った暴力革命の方針に変更はないと認識し…

EBPM推進委員会(後編)

この4つの論点を順番に見ていこう。 1)データガバナンスの確保 民間が提供するしないの問題ではなく、データがしかるべく整理され、正しい目的のために使われているという状態を維持しないといけない。各府省で事務次官級が管掌するという体制もそうだが…

EBPM推進委員会(前編)

日本政府は「COVID-19」感染拡大対策として、早期に「お酒を提供する店」を狙い撃って営業時間短縮や、酒類提供禁止、果ては「営業自粛」まで求めてきた。初期の頃には「夜の街」での感染リスクが高いと思われ、それなりの効果はあったのだが、これだけ市中…

覚悟が問われるエネルギー政策

先ごろ亡くなった財界のある重鎮は、数年前から「デジタル政策とエネルギー政策、政治家の覚悟が問われる課題だ」と仰っていた。エネルギー政策の方は僕の専門外なので、もっぱら聞くだけだったが、 ・政治的に緊張関係にあるロシアとドイツも、石油パイプラ…

酒税の税率、シンプル化

この夏も、結局「巣ごもり」でお酒のお世話になることが多かったNINJA家である。「COVID-19」禍で呑むお酒の種類が変ってきて、ワインがずいぶん増えた。きっかけは、2つの日系航空会社に溜まっていたマイレージの始末。特典航空券にもアップグレードにも使…

小田原の「お肉どころ」

人口が4万人にも届かない熱海の街では、やはり手に入らないものも多い。かろうじて「成城石井」の小さな店舗が熱海駅ビルに入ってくれて、ワインやチーズの補充はできている。それでもワインの銘柄には偏りがあるので、足を延ばして小田原の「KALDI」にはよ…

歓迎、木箱入りボルドー6本

さすがに青い日系航空会社のマイレージも、残りヒトケタ万マイルとなった。それでも秋の風が吹いてきそうなころになると、いい赤ワインが呑みたくなる。そのサイトをふらふらと開き、1.5万マイルをはたいて新しいワインセットを注文した。今回がある意味特別…

航空母艦「Queen Elizabeth」

英国大使館から招待された「オンライン・レセプションパーティ」に参加した。半蔵門の英国大使館の映像が、すぐに横須賀港に停泊している空母「クイーン・エリザベス」の滑走路上のものに替わった。ロングボトム大使は、流ちょうな日本語で丁寧な挨拶をして…

食欲の秋・・・でも個人差が

今日もテレワークの日、しかも夕方欧州とつないだビデオ会議があるので、ちょっとした残業気分。午後遅くに駅前までやってきて、ヤボ用を済ませたついでにランチとすることにした。通訳はついてくれるのだが、夕方に2時間以上の会合をすることを考えると、…

関羽将軍、二度目の斬首

「三国志」を扱ったシミュレーションゲームで、EPOC社が出していた「三国志演義」はあまたの武将・軍師がコマになって、そこにはいくつもの能力値が記されていた。本当は統治能力や采配力が重要なのだが、そこは戦争好きのゲーマーたち。最初に見るのは戦闘…

誰も取り残さない電子政府

「デジタル庁」が発足して半月が経った。当たり前だが、現時点では大きな動きはない。概算要求を見ても、霞ヶ関の各府省のIT予算を束ねたので、それが約5,000億円。それ以外にいくつかデジタル庁ならではの新規予算も見られるが、精々数億円規模でケタが違い…

北朝鮮ミサイルと敵基地攻撃能力

しばらく鳴りを潜めて、ダイエットに励んでいたらしい「北の首領さま」が、突然ミサイルのアピールを始めた。最初は6時間飛んだという巡航ミサイル、続いて変則的な飛び方をする弾道ミサイルである。 8月の米韓合同軍事演習の時に撃つのではなく、日米間の…

改めて、対中国投資への警報

2ヵ月ほど前、付き合いのある証券会社から「中国ファンドのいいのが出ました」と勧められた。「国進民退」の動きが顕著だし最初は渋っていたのだが、デジタル産業ではないファンドで、1年くらいで売り抜けるならいいかと考えて、ある生活分野のファンドを…

インフラ管理、新技術導入の手引き

今月「防災の日」にあたり、せっかく積まれた公共事業費が毎年使いきれないとの記事を紹介した。昨年は「COVID-19」禍もあったのか、とうとう当初予算の8割が積み残されることになった。土木作業自体の人手不足、自治体の技術者不足などがネックとなってい…