今日もテレワークの日、しかも夕方欧州とつないだビデオ会議があるので、ちょっとした残業気分。午後遅くに駅前までやってきて、ヤボ用を済ませたついでにランチとすることにした。通訳はついてくれるのだが、夕方に２時間以上の会合をすることを考えると、少々多めにお腹に入れておこうといつもの「五味八珍」にやってきた。隣接している「伊豆太郎」も「ばんばん食堂」にも、ほとんど客は入っていない。
「五味八珍」も空いていて、窓際の席に案内された。天井近くに並べられた店名を描いた提灯が綺麗だ。２人卓に座ってふとみると隣の４人卓に一人の中年男性が座り、盛んにラーメンをすすっている。気になったのはテーブルの上の皿の数。ラーメン丼、エビチリ皿、餃子12個、炒飯に付属のスープ椀などもある。男女２人で来て、お相手が洗面所なのかなと思ったが、一向に帰ってくる気配はない。
僕の方は炭水化物MAXということで「餃子＆つけ麺セット」を頼んだ。ここの餃子12個のセットは、醤油・味噌・とんこつ・つけ麺が選べる上に、小ぶりのご飯まで付いてくる。初老の僕としては、気合を入れた時くらいしか頼めないセットである。
出来上がりを待っている間にも、となりの男性は黙食に励み、ラーメンを空け、餃子を平らげ、今は炒飯に取り掛かっている。味付け替わりに、時々エビチリにレンゲを入れているようだ。
すると反対側の４人卓に、老夫婦がやってきた。店の人にいろいろ聞きながら選んだのは「餃子＆醤油ラーメンのセット」。なかなか健啖だなと思ったら、２人で食べるという。若い客が多い「田中屋」には、休日のみのラーメン＆炒飯セットがあるが「２人でシェアしないでね」と注意書きがある。この店は客に優しく、それもOKだとのこと。
僕のところにつけ麺セットが運ばれてきたので、それに取り掛かっていると、先客の方はエビチリも平らげて席を立った。僕が餃子とつけ麺を半分食べたころ、老夫婦に注文の品が届いた。ご主人がラーメン丼を、奥様がご飯の椀をとり、真ん中に餃子皿を置いた。仲睦まじいご夫婦である。
食欲の秋だから、先客のようにたくさん食べられればいいなとも思ったのだが、やはりこのご夫婦のように２人で分け合って食べられるようになりたいなと考え直しました。「COVID-19」が収まったら、どこか旅先で家内を誘ってシェアご飯としてみましょう。
