Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

大規模修繕計画の説明会

 僕ら夫婦(&両親)の住んでいるこのマンションも築16年が過ぎ、そろそろ大規模修繕の時期がやってきた。15年が一つの区切りということで、僕が理事長をしていた4年前から具体的な時期や方策の検討は始まっていた。ただその頃は「東京オリ/パラの前までは人件費も高いだろうから、施工時期はオリ/パラ後にしよう」と理事会でも申し合わせていた。

 

 1年遅れのオリ/パラも終わったので、今の理事会は「修繕委員会」を組織し検討を進めてくれていた。修繕委員長は、僕らと同じ最初に入居した定住者の人。某ゼネコンのOBで、修繕計画を考えたり施工業者の見積もりをチェックするだけではなく、小規模な修繕は自前でやってくれる。

 

 今日はその人が、来秋に計画した修繕工事の内容や今後のプロセスを住民に説明してくれる日。マンションの総会などをする部屋に、30名くらいの人が集まった。ほとんどは定住者で、高齢者が多い。僕など「鼻たれ小僧」なので、説明用スライドを投影する係を仰せつかった。参加者の平均年齢は75歳くらいだろうか?修繕委員長の説明によれば、

 

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・外壁や露出している管など足場を組まないとできない点検、補修作業を重点的に実施

・8年目に実施した屋上シーリングの補修なども同時に実施

・管理会社や専門コンサル会社は(高いので)使わない。委員長らが出来るところは自前で行い、施工業者を3社ほどに絞り込んで最終的には理事会で業者選択

 

 ということ。委員長がボランタリー(時給1,000円だそうだ)で専門的な知識と3,000件建てたという経験を提供してくれるのは有難い話。しかし、一部の住民からは、

 

・専門コンサルが高いと言っても、第三者の目で見てくれる。委員長は当事者だ。

・いや専門コンサルは施工業者との癒着が多いから、結局ボラれる。

・委員長の責任が集中するのは良くないし、住民仲間では言いたいことが言えない。

 

 などと賛否両論の議論になった。当面修繕積立金の拠出(or負担増)を迫られることはないと理解した後も、クレームに近い意見が飛び出した。いかにも委員長が、業者と癒着していないかと聞こえる意見もあった。中には修繕とは関係ない「カラオケ設備を作れ」というトンデモ話も・・・。

 

 総会でもその傾向はあるのですが、「なんとか意見を言わないと!」という意思が透けてみる人が目立ちます。会社時代の会議が懐かしいのかもしれませんがね。