Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

エネルギーコストの高騰リスク

 ずっとデフレだった日本、どうやら値上げの秋がやってきそうだ。大豆を中国が買い占めてしまっていて、小麦など穀類の不作も加わり、当家の食卓にも影響しそうだ。朝食の納豆、昼食のうどん、ワインのお供のパスタなど全部が値上がりしそうな気配だ。家内は困っているかと思うと、逆に嬉しそうで、「ドンキ」や「業務スーパー」で安いものを探すのだと張り切っている。

 

 「COVID-19」禍が落ち着いたら、世界経済はインフレに向かうのかデフレに向かうのか、1年以上前から悩んでいた。最悪「不況下のインフレ:スタグフレーション」になるかと気になっていた。まだ油断はできないのだが「K字」とはいえ世界経済は回復基調なので、最悪のケースはまぬかれるかもしれない。

 

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 ただ上記のように「値上げ=インフレ」の兆候は見られる。総裁選の高市候補の公約の一つが「2%インフレ」だが、これなどは直ぐに達成してしまうかもしれない。食糧だけではなくエネルギーの高騰も気になっていたのだが、日本と同じ島国英国でエネルギー危機が起きているとの記事があった。

 

英エネルギー危機の思わぬ波紋 天然ガス高騰で食肉やビール、発泡酒に打撃 やはりプーチン大統領は侮れず|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

 

 要は天然ガス先物市場が、1年3ヵ月ほどの間に3.55倍に高騰したということ。その結果、天然ガスの副産物としての二酸化炭素(あの悪役!)が不足し、ビールの泡・肥料・果ては食品保存用のものが確保できないとある。

 

 確かに思いもかけない余波だが、それよりもエネルギー不足という本丸の危機の方が気になる。日本でも「原発ゼロ議連」の会長の人が総理に座ったりすると、すぐに原発全廃にはならないとしても、どうしても原油天然ガスの輸入に頼らざるを得ない。そのコスト増があれば、各戸の電気料金・ガス料金にハネ返ってくるはずだ。

 

 当マンションは実は「All電化」、しばらく前に電力設備にトラブルがあって、各戸に電力は来ているのだが、共用部の電力が数時間停まってしまった。インターネットもTVも見られず、エレベータも水道も使えない。エネルギーの重要性が身に染みた事件だった。「計画停電」などは本当に困るのですが、価格高騰も嬉しくありません。どうやって備えますかね?