まだ「緊急事態宣言中」なので、今週も東京行きは１日だけ。空いている新幹線で丸の内オフィスまで来て、午前中に種々の整理。昼前に湯島までやってきた。用事そのものは２時間もかからないし、あとはさっさと帰るだけ･･･なのだが、やはり湯島といえば「ハナマサ＋」には寄らないといけない。
ところが昼時をかなり回っていたことから、お腹が空いてきた。「ハナマサ＋」の前に何か食べようと交差点に立って考えていると、「ハナマサ＋」の隣に老舗のトンカツ屋があったことを思い出した。何度も前を通っているのに、一度も入ったことのないお店。今日はその機会だと、のれんをくぐってみた。
木のカウンターがキッチンをぐるりと囲む、昔風の居酒屋のような雰囲気。座れるのは15人くらいだろうか。一番奥の席に案内されて、ランチメニューを見ると、
・とんかつ定食 950円
・かつ重 950円
・フライ盛り合わせ定食 950円
・コロッケ定食 930円
・海老フライ定食 970円
とまずまずのお値段。ひとりだけの先客はトンカツ定食を食べているようだ。ちょっと迷った末「ハンバーグ定食」を注文した。950円なり。僕の後から来た客は「トンカツ定食（ご飯大盛り）」を注文、さらに３人連れが来てトンカツ定が２人、かつ重がひとりという具合。
しまった、やっぱり「初めての店では基本メニュー」のセオリーにすべきだったかと後悔したが、後の祭り。いわくありげな書付けなど見て待っていた。目の前では、だしをユキヒラに入れて火にかけ、卵を割り入れるかつ煮を作っているような風情。手際をみているうちに、ご飯と味噌汁、続いて大きなお皿がやってきた。
大盛りの千切りキャベツのボリューム感がすごい。もちろんハンバーグも大振りだし、ご飯も普通盛りにしては多い。お店の人は僕より高齢だと思うが、客はみんな若くひとり40歳代らしき人がいるくらい。若い人が集まる理由は、このボリュームにあるのだろう。
コロッケは熱々で、ちょっと後回し。分厚いハンバーグは肉汁たっぷりで、デミグラスソースが滋味深い味。まだ続々新しい客が入ってきて、注文は揚げ物ばかり。その分を取り返そうと、コロッケにトンカツソースと辛子を付けて食べてみた。これもなかなかいける。
いや、下町の老舗ってこんな風なのでしょうね。実はチェーン店で数店あるとあとで知りました。他のお店も含めて、また来ますよ。ごちそうさま。
