民法の報道番組である弁護士が「日本共産党は暴力革命の方針に変更はない」と発言し、後に謝罪するものの一部の人達から強い反発を産んだ。加えて加藤官房長官が「政府としては、日本共産党のいわゆる敵の出方論に立った暴力革命の方針に変更はないと認識している」と記者会見で述べ、火に油を注いだかもしれない。
現実に日本共産党はオウム真理教の後継団体などと同様、公安警察の監視対象である。ただ「暴力革命」を日本共産党は(捨てたのではないかもしれないが)封印しているというのは事実のようだ。先代の不破委員長が悩みぬいて封印したというのを、田原総一朗氏が書いている。
この国をどうするのか! - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)
不破委員長の後を継いで20年委員長を務めている志位委員長も、暴力革命を目指しているとも思えない。これを振りかざせば立憲民主党との連立はもちろん、連携も難しいだろう。総選挙も近づく今こういう話題が出ること自体、日本共産党への警戒感があるからだろう。
そんな中、気になる記事があった。共産党の若手ホープ山添代議士が、鉄道営業法違反容疑で書類送検されていたというもの。
「撮り鉄」共産・山添拓議員、線路立ち入りで書類送検…「道と勘違い」 : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
山添議員は「朝までナマTV」にも出演する論客、司会の田原氏も「共産党独自の調査能力はかっている」という組織の「顔」でもある。個人の趣味が「撮り鉄」だそうで、1年程前秩父鉄道の線路内に入り込んでしまったらしい。地方の鉄道には、警報機などもない踏切が多く残っている。あるいは地元の人たちが踏み固めてしまった「勝手踏切」もある。山添議員は、そういうところに踏み込んでしまったようだ。
「撮り鉄」の行動は目に余るともいうが、上記の「違反」ならままあること。事故があったのならともかく、送検されるようなことは普通考えられない。公安警察の監視対象団体の「顔」だけに、やっぱり見張りが付いていたのかもしれない。
ただ、Yahoo!のコメント欄を見ると「自民党議員が送検されたら騒ぐ野党が、この件には沈黙か」とか「身内には甘く、触れないようにしているのね」というのが目立つ。これも総選挙前という、時期によるものでしょうかね。