Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

軍事史への招待

John Maxwellの戦歴(4)

負傷兵を後送したり弾薬などの補充を受けたF中隊は、しばしの休息のあと例の村を迂回してカーンの市街地へ向かった。中隊の半分を例の村から独軍が押し出してくることに備えて残したので、手持ちの兵は8個分隊しかいない。ただ、重砲として105mm砲装備のM-…

John Maxwellの戦歴(3)

F中隊は補給のためにしばし進撃を停止、丘の合間にある小さな村の攻略目指して偵察を続けていた。斥候から戻った兵士の報告や航空偵察結果を総合すると、独軍は村に相当の戦力を保持しているらしい。少なくともⅢ号突撃砲が1両、迫撃砲や対戦車砲もあるよう…

John Maxwellの戦歴(2)

ほぼ戦力互角の闘いを制し、F中隊は勢いに乗って隣町まで進撃した。戦車戦を生き残ったPriestに加え、2両のM-4戦車と1両のM-16重機関砲車が追い付いてくれた。M-16はハーフトラックの車体に機関砲を満載したもので、4個分隊に匹敵する火力(24)を持つ。…

John Maxwellの戦歴(1)

以前「Squad Leader My DYO Way」で紹介した、アバロンヒル社の「Squad Leader」の自作シナリオキャンペーンを、この休日は試してみようと思う。設定した舞台は1944年6月のフランス戦線、主人公はJohn Maxwellという青年。彼は短い訓練の後、D-Day直後の北…

空からの脅威への対応

移動力がほぼ同じ(13~16ヘクス/ターン程度)車両で編成されたドイツの機甲師団は、戦車・ハーフトラックと乗車歩兵・自走砲等が連携して進撃する。これは事実上、地上では無敵である。さらに、空からは「Ju-87シュツーカ」らの支援も得られた。ただ連合国…

マダ沈マヌヤ、定遠ハ?

先週ノルウェー沖の海底で、ドイツ海軍の軽巡洋艦「カールスルーエ」が発見されたことを紹介したが、今度は極東である。日清戦争当時の沈船、戦艦「定遠」の装甲板が引き上げられたという記事があった。 https://www.afpbb.com/articles/-/3306245 「定遠」…

ノルウェー侵攻作戦

以前、故ポール・アレン氏のチームが太平洋戦争で沈んだ大物艦を探して、「赤城」「加賀」「比叡」「霧島」「ホーネット」「レキシントン」などを発見したというニュースを見て記事を書いたことがある。今回はアレン氏のチームように意図的にではないにせよ…

機動力のある「戦場の神」

伝説のウォーゲーム・デザイナー、ジェイムズ・ダニガンはその著書「戦争のテクノロジー」の中で、砲兵は戦場の神だと述べている。第二次世界大戦の陸上戦における死傷者の大半が、砲撃によるものだったとのデータを示してこれを主張した。 歩兵のライフルで…

Squad Leader, My DYO Way(7/終)

◆第一ターン Wilson軍曹と3個分隊は村の外縁を廻るように目標に近づいて行った。その後ろをハーフトラックが進む。8-0指揮官のチームは村の2階建て石造建物の上階に機関銃2丁を据えようとしている。M-10とPreistは621高地を迂回して反対側から目標に迫り…

Squad Leader, My DYO Way(6)

戦力の選択が終わったら、ようやくセットアップである。セットアップは防御側が最初に、次の攻撃側が行う。まず防御側の独軍が、勝利条件たる「拠点」を決める。今回は、山岳地(#2)の一番奥にある木造建物(C4)を独軍が選択した。木造建物は+2の防御効果…

Squad Leader, My DYO Way(5)

これまで「Squad Leader」を使って、ソリテア用自作シナリオを作るやり方をご紹介してきた。ここからは、その実例をプレイしてみたい。まずは状況設定だが、次のように決めた。 ◆キャンペーンの戦域と主人公 1944年のイタリア戦線、独米戦で、米軍の目標はナ…

Squad Leader, My DYO Way(4)

シナリオの舞台となるボードの配置に続いて、両軍の勝利条件と両軍の戦力ポイント、さらにターン数が定まったら、いよいよ両軍が戦力コマを選ぶことになる。その順番だが、まず攻撃側が基本ポイント(BP)分の戦力を選ぶ。その内容を見て、防御側が全戦力を…

Squad Leader, My DYO Way(3)

舞台と両軍の勝利条件が決まったら、次は双方の戦力の選定である。オリジナルのDYOシナリオには、登場する戦車などの車両や指揮官、分隊、支援火器からトーチカや塹壕まで、あらゆるもののポイント値が示されている。例えば、 ◆独軍 4号戦車 160 3号突撃…

Squad Leader, My DYO Way(2)

一つのキャンペーンで最初に決めることは、独ソ戦なのか独米戦なのかとその主人公。例えば今回は独米戦にして主人公をNeal Wilson伍長(7-0)とした。彼のキャンペーンの舞台は1944年のイタリア戦線、ナポリを目指す米軍の一員としてWilson伍長が登場する。 …

Squad Leader、My DYO Way(1)

「Squad Leader」は、1977年発売のアバロンヒル社のボードゲームである。おおむね100個のシミュレーション・ウォーゲームを買いあさった僕だが、いまでも持っていてプレイできるものは残り少ない。そのうちのひとつがこれで、第二次世界大戦の欧州戦線でドイ…

ボーフィン潜水艦博物館(後編)

前部魚雷室の後ろは指揮所、潜水艦映画ではメインの舞台をなるところだ。操舵席もあるし、潜望鏡もある。ここも意外と狭い。その後ろは士官室。唯一個室が与えられる艦長室にしても、カプセルホテル2室分くらいだろう。副長(XO)ほか5名の士官は大部屋…

ボーフィン潜水艦博物館(前編)

真珠湾でアリゾナ記念館入り口から右手に行くと、1隻の潜水艦が係留されている。これがボーフィン博物館、潜水艦に関する展示館と実物の潜水艦内部を見学できる。2つがセットになって、$15/人。これもガイドブックの表示よりは値上がりしていた。 ボーフ…

僕の第二次欧州大戦(13/終)

やはり米国(基本BRP270)の参戦は大きい。3~4個軍/ターンしか欧州戦線に送れないという制約はあるものの、それによってイギリス軍がイタリア相手に攻勢に出ることができる。その軍事物資支援は、ムルマンスク経由かカスピ海経由かは別としてソ連に届き…

僕の第二次欧州大戦(12)

1943年春、前のターンで戦力の30%を失ったドイツ軍だが、乾坤一擲レニングラードに襲い掛かった。ここは要塞なので防御側は4倍に戦力が膨れ上がる。川越しの3倍とは意味が違って、例え空挺部隊を投入しても4倍は変わらない。立て籠っているのは2個歩兵…

僕の第二次欧州大戦(11)

1942年秋~冬、地中海戦域で反転攻勢に出たイギリス軍は北アフリカで枢軸側を追い詰めていく。本当はギリシアやイタリア本土の攻略をしたいのだが、数は減ったとはいえイタリア海軍がいるし、ヴィシー海軍もうるさい存在だ。いずれも連合軍側の航空基地から…

僕の第二次欧州大戦(10)

1942年春、地中海ではイタリア軍が攻勢を準備していた。ユーゴスラビアやギリシアのパルチザン対策にはヴィシー軍が力を貸してくれ、イタリア陸軍の主力はレバノンとリビアに展開できた。対する英国は、最初から駐留している部隊がエジプトに、1個機甲がチ…

僕の第二次欧州大戦(9)

1941年秋、最初の冬季には枢軸軍は攻勢をかけられない(ロシアの厳冬ルール)から、今年のラストチャンス。北はルヴォフとその隣の橋頭保から、タリンと周辺の港湾都市に侵攻する。ここは前のターンに陸路上は補給切れにしたのだが、レニングラード港にいる…

僕の第二次欧州大戦(8)

1941年春、史実より3ヵ月早くドイツ軍はソ連に宣戦布告した。これまでのところ全く戦闘をしていないソ連には、そこそこのBRP蓄積(120以上)がある。ただ南北に広大な戦線を支えるには、部隊の数が足りない。あと1年待つと、膨大な量の親衛赤軍(15個歩兵…

僕の第二次欧州大戦(7)

闘いは、最初のヤマ場を越えた。イギリスはBEFを撤収し始め、ノルウェーは占領することができた。現状では大陸で闘うのは無理だから、主戦場は地中海になるだろう。主な相手はイタリアで、エジプトとマルタを守ることになる。 降伏したフランスはドイツの衛…

僕の第二次欧州大戦(6)

南でイタリア軍がそれなりに奮闘、フランス軍を引き付けている。そこでドイツはルクセンブルグにも宣戦布告、このヘクスも含めてベルギーからフランス国境の部隊に攻撃を掛けた。5個歩兵と機甲でセダンとその隣にいる2個歩兵(2-3)を2対1攻撃で除去、そ…

僕の第二次欧州大戦(5)

イタリア北部に侵攻したフランスに対し、イギリスの目は北に向いていた。狙うのはノルウェー。ポーツマスには歩兵1個と機甲1個が船積みされていた。護衛艦も含めて3個艦隊がポーツマスを出港し、北海をベルゲンに向かった。キールに在泊していたドイツの…

僕の第二次欧州大戦(4)

それでは、ユーゴスラビアの方はどうなったのだろうか?この国も中小国としてはそこそこの戦力を持っているのだが、首都ベオグラードの北に空白がありイタリア軍の2個歩兵(3-3)と機甲(2-5)が攻撃を掛けてきた。 ここも川越しなので防御側は戦力3倍、12…

僕の第二次欧州大戦(3)

各国は、その戦略に合わせてセットアップをしている。いずれドイツ軍がなだれ込んでくる独仏国境付近では、フランスが要塞マジノ線に拠って防備を固めている。イギリスは陸軍動員前なので、本土に配備するので手一杯。イタリアは主力がユーゴ国境に展開して…

僕の第二次欧州大戦(2)

このゲームのコンセプトは「戦争経済」である。先立つものがなければ、兵器を作ることも軍団を編成することも宣戦布告することも、地域で攻勢にでることも出来ない。占領地が増えてくると、使える資源(以下BRPという)が増えてくる。 プレーヤーはコマを並…

僕の第二次欧州大戦(1)

「不要不急の外出NG」のお盆休みになった。ワイン三昧・肉三昧というのもいいが、少しは知的・生産的なこともしたい。そう考えて古いシミュレーションゲームを引っ張り出してきた。アバロンヒル社の戦略級ゲーム「The Third Reich:第三帝国」である。これも…