Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

第二次世界大戦の亡霊

 ウクライナ紛争は膠着状態に入っている。ロシア軍がかなりの兵力を投入したバフムト周辺の戦いも、寡兵のウクライナ側が良く守り、ロシア軍の士気が上がらないこともあって目に見える戦果はないようだ。

 

 両軍ともあらゆるものを前線に送り出し、ウクライナ軍が自爆型ドローンでロシア軍のロケットランチャーを破壊したとのニュースもあった。ロシア軍は不足する砲弾を中国に求めたが、まだ得られていないとも言う。4月になれば「レオパルトⅡ」が前線に配備されそうだし、英国の「チャレンジャーⅡ」は劣化ウラン弾を搭載してやってくる。

 

    

 

 プーチン先生は「相手が核の材料を使うなら・・・」とロシアも核兵器を使うぞと脅している。しかし劣化ウラン弾核兵器ではない。使用済みウランの特徴は重いこと。通常はタングステンを使う弾芯に用いれば、貫通能力が増すのだ。もちろん、ロシア軍もすでに使用していて、プーチン先生は百も承知。

 

 もっと驚かされたのが、このニュース。

 

ウクライナ軍、ドイツが第二次大戦から使っていた"動く爆弾ロボット"「ゴリアテ」でロシア軍の陣地を爆破(佐藤仁) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

 もちろん「ゴリアテ」の実物など見たことは無い。Advanced Squad Leaderで経験しただけだ。

 

        

 

 有線誘導、無限軌道(キャタピラ)の陸上自爆ドローンで、ドイツ軍が使用している。実は開発したのはフランス人、第一次世界大戦のような塹壕戦で使うつもりだったのだろう。ゲーム上では移動力6、これは人間が速足で歩くほどの速度。代用火力16は、4個分隊の一斉射撃に相当する。モータ駆動とガソリンエンジン駆動があって、合計7,600台ほどが生産されたとある。

 

 こんな第二次世界大戦の亡霊まで出てくる戦場。両軍ともに決め手はなく、両大統領とも退く気はない。ますます犠牲者が増えるでしょうが、誰も(習大人でも)止められませんよね。残念ですが。