Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

いつまで「学歴詐称」を言い立てる?

 米国から意気揚々帰国した岸田総理だが、最初の関門である衆議院補選が今週末に迫っている。自民党は、東京15区と長崎3区には公認候補を立てず、保守王国島根1区の防衛に全力を尽くす構えだ。島根1区で敗れれば「岸田おろし」の風が吹く可能性が高い。

 

 とはいえ、今衆議院を解散したとしても、東京15区に見られるように野党分裂選挙になって、自民党は(公明党の支援があればだが)議席を減らしながらも、なんとか与党に留まることができそうだ。そんな自民党の岸田総裁が、唯一怖れるのが小池東京都知事

 

「女性初」を追求したジャンヌダルク - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

 

 今でも「女性初の総理」を狙って虎視眈々、今年は3期目がかかる都知事選を控えているが「政局の女王」の異名は伊達ではない。一時期、東京15区補選に出馬するとの噂もあったが、一旦は<都民ファ>として無所属候補の乙武氏を支援することで収めた。

 

        

 

 それでも、衆議院解散を期に中央政界に復帰する野望を捨てたとは思えない。<希望の党事件>では一敗地にまみれた彼女だが、保守2大政党制(*1)を目標に賭けに出てくる可能性は常にある。

 

 それをけん制したいのだろう、またぞろ「カイロ大学歴詐称疑惑」をメディアが報じ始めた。盛んに小池都知事を追い詰めている印象もあるが、立ち止まって考えると政界に20年以上いて、都知事も8年近くやっているのに「追い詰めるネタ」がこの古ネタだけというのがおかしい。他の問題を扱っている記事を探したところ、

 

単なる学歴詐称ではない。小池都知事と樋口千代田区長の“共犯関係”は一大疑獄事件に発展も。自殺隠蔽、イチョウ伐採、疑惑火消しの見返り… - まぐまぐニュース! (mag2.com)

 

 しか見つからなかった。自殺隠ぺい?イチョウ伐採?

 

豊洲移転問題

・「COVID-19」対応

・オリンピック疑惑

 

 などメディアの突っ込みどころはもっとあったはず。50余年前の学歴云々より、今の行政手腕の方を都民~国民は求めているはずです。「詐称」のことばかり追わず、ちゃんと都知事としての彼女を評価して欲しいと思いますよ。

 

*1:面子はともかく、外交・安全保障で共通感覚を持つ、2大政党制はあるべき姿と考える