Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ロシア軍の新鋭AFV(前編)

 ウクライナへの西側MBTの供与が決まり、新鋭戦闘爆撃機以外の通常兵器が続々かの地にやってくる。これに対してロシア軍は第一次世界大戦当時の重機関銃や、骨董品のT-62戦車などを引っ張り出して応戦するという。ではロシア軍に新鋭AFVはないのかと言えば、もちろんある。最近報道されたものとしては、

 

◇新鋭戦車T-14

■戦車支援戦闘車BMP-T

 

 である。ロシア軍の側からすれば、下記のような戦闘をして欲しいのだ。

 

    

 

***

 2023年4月某日、バフムト北方を偵察していたワグネル部隊は、北上する敵軍コンバインドアームズ(レオパルト2、マルダー各4両)を発見。わが軍はT-14、BMP-T各4両からなる機動1個小隊を派遣して攻撃した。敵軍を側撃したわが小隊は、T-14の125mm砲弾とBMP-Tのアターカ対戦車ミサイルで敵の半数を撃破。レオパルト2の反撃で1両のT-14の砲塔が破壊されたが、他の3両は敵軍への攻撃を続けた。マルダーを下車してT-14にとりつこうとした敵歩兵は、BMP-Tの30mm機関砲や擲弾が撃退した。

 

 敵軍は、レオパルト2とマルダー各3両を失って潰走。わが軍はT-14の1両が損傷し、BMP-T1両が行動不能になっただけだった。砲塔を破壊されたT-14についても、無人砲塔ゆえ戦死者は無く、全体で7名の重軽傷者を出しただけで終わった。

***(ロシア放送局のニュースをそのままお伝えしています)

 

 この2種類の21世紀型AFVは、損傷を受けやすい砲塔部分を無人化して、搭乗員を守る構造になっている。その分、電子的なセンサーやカメラ、リモートコントロールの部品を多く搭載している。BMP-Tは<ターミネータ>ともあだ名されるが、周囲特に至近に目の届きにくい戦車を側背から支援するために設計されたもの。BMPと言いながら、乗車歩兵は乗せられない。

 

<続く>