Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

「日本のための選択肢」になるの?

 米国はもちろん、欧州各国で移民問題が「爆発」している。これに対して各国の極右政党が支持を集め、イタリアでは政権を獲ってしまったし、ドイツでは公然とナチス礼賛をしている。

 

 欧米各国よりずっと少ない比率とはいえ、日本でも外国人労働者は増えていて、中にはずっと難民申請中の人や、不法移民もいる。一部の政治家は、これを厳しく批判しているが、その典型的な記事がこれ。

 

自民若林氏、クルド人憎悪あおる 「国にお帰り」とSNSに投稿(共同通信) - Yahoo!ニュース

 

 一晩で3,000以上のコメントが付き「若林議員の意見に賛成」という論調が多い。あるコメントには、やはり一晩で2万を超す<いいね>が付いた。この記事で「あおる」と表現したメディアに対する非難も多い。

 

        

 

 裏金問題等で支持を失った自民党、中でも右寄りとされる旧安倍派の議員への風当たりは強い。そんな中で、彼らが極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」ばりに、反移民政党として離脱する可能性もないではない。例えば受け皿として、日本保守党(*1)というのもあるかもしれない。政策にはきっちり「移民政策の是正」が謳われていることだし。

 

 選挙区が広く地縁血縁が重要な田舎と違い、地方都市が選挙地盤の政治家は、それほどの裏金を必要としない。彼らは「裏金議員と一緒にされたくない」と考える。また裕福でない外国人が集団で暮らすことは、都市部の市民による切実な問題だ。そんなことから、自民党の都市エリアの議員がこの政策を表に掲げて、次の選挙を戦いたいと考えるのも必然である。共産党など左派の政党には、この問題に強硬な提案をできない弱みもある。

 

 立憲民主党の泉代表の言う「ミッション型内閣」は、無理筋でしょう。政界再編があるとすれば、例えばこんな形で自民党が割れること、「日本のための選択肢」が示されることではないでしょうか?

 

*1:日本保守党の重点政策項目 - 日本保守党|日本を豊かに、強く。 (hoshuto.jp)