Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

一足お先の政権交代へ

 どうにも岸田政権のやっていることには「チグハグ感」がぬぐい切れない。そもそも首相としてやりたいことが「人事」では、致し方ない(*1)ようにも思う。自民党総裁の次かもしれない茂木先生(幹事長)が、省庁再編や副業できる社会を目指すとしたが、少なくとも社会を変えたいという意志をお持ちなのはいいことだ。

 

 先週になって「6月からの減税を給与明細に明記せよ」と企業に義務付けた(*2)のはびっくりした。複雑化した税制下で企業(特に従来型の小規模企業)が、どれほど事務処理で苦労しているか、全く理解していない証拠である。まあ、小規模企業を淘汰して中規模以上に再編しようというデービッド・アトキンソン氏の主張を汲んだというなら、僕も支持しなくはないが・・・。

 

    

 

 「増税の時は明細に書かなかったろう」との野党の批判も最もだし、減税効果そのものも、電力料金への補助金がなくなるので、消費者としてはあまり期待できない。やっぱり政権交代へ、坂道を滑り降りているのかもしれない。

 

 さて、ユーラシア大陸の反対側の島国英国では、いよいよ政権交代が目前まで来た。今年中には総選挙があるのは確実だったが、スナク首相は7月4日総選挙を決めたという。

 

英総選挙、7月4日に実施 スナク首相が表明 | ロイター (reuters.com)

 

 不法移民をルワンダに引き受けさせる強硬策を採るなどしたスナク政権だが、正直政権維持は難しい。米国に独立されてしまった記念日の投票というのは、結構皮肉だ。それでも英国には野党の政策研究を支援する制度があるので、有権者はそれなりに安心して政権交代を選択できます。日本では・・・やっぱり不安ですね。特に「立憲共産党」では。

 

*1:現実主義的政権運営の評価は - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

*2:来月の減税額、給与明細に明記 政府が義務付け、野党は批判:時事ドットコム (jiji.com)