来週末、お騒がせ(通せんぼ)知事だった川勝平太氏の辞職に伴う、静岡県知事選挙が行われる。候補者は6名もいるが、自民党推薦の元官僚、両民主党推薦の元政令指定市市長の戦いと思われる。幸いなことに2人とも「リニア容認」と伝えられる(*1)のが、僕ら県民にとっては有難いことだ。
先の衆議院補選で3連勝した立憲民主党にとっては、この知事選でも勝てば勢いは強まる。それでも総選挙があったとしても、政権交代まで行くかどうかは難しいとの(識者の)見方が大きい。
自民党裏金問題を受けて、政治資金規正法改正で攻勢を強めていると主張したいのだろうが、所詮こんな法律はどう転ぼうと(自公政権である限り)政治資金が透明化されることはあるまい。
自民党と他の政党の決定的な違いは党員数、100万人を超えて立憲民主党の20倍もある。この地方組織を支えるために、カネが必要なのだと思う。規制法をいくら強化しても、何らかの手段でカネを作るのが自民党だからだ。
一方ユーラシア大陸の反対側の島でも政権交代の噂がある。こちらは噂というより「ほぼ交代」で、あとはいつ選挙があるかというくらい。地方議員選挙で大敗した与党保守党はレーム(どころはシッティング)ダック状態である。その保守党から、少なくとも2人の国会議員が労働党に鞍替えする事件が起きた。
イギリスの与党議員が最大野党にくら替え かつて移民政策を批判した労働党へ - BBCニュース
日本よりも厳しく、比例復活のない小選挙区制度。そんな中での鞍替えというのは、それだけ保守党議員が追い詰められているからだろう。これに比べて、自民党若手議員に執行部批判や「岸田おろし」の動きがないのは、すっかり党に飼いならされてしまったからだとの意見がある。
派閥も無くなって、集団離党の選択肢もないのでしょうか?永田町の活力は完全に失われたとは思いたくないのですが・・・。
*1:共産党推薦候補者が「電力を喰うリニアは反対」と主張しているが、サプライズ当選はないだろう
*2:根本問題は政党下部組織(前編) - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)