英国の与党保守党の苦境を昨日紹介したが、日本も与党は苦しい状況。新聞のスタンス(&読者層)によって差はあるが、政権交代を望む割合は、
・産経新聞 52%
・毎日新聞 62%
と過半数を超え、政権維持を望む人の倍ほどもいる。ただこの中には「政権交代の危機感を与党に持ってほしい」という意見もあろうから、額面通り受け取るわけにもいかない。ある女性誌の調査では、信頼できる政治家として、
1位 麻生太郎
2位 石破茂
3位 山本太郎
となっていて、立憲民主党や日本維新の会の政治家の名が入ってこない。同誌は昨年12月の調査で、次の政権を担って欲しい政党を、
1位 自民党 313票
2位 日本維新の会 158票
3位 立憲民主党 116票
だとするアンケート結果も公表している。
維新が「万博縛り」で動きが鈍っているせいもあって、立憲民主党に期待がかかるのだが、現時点では衆議院には100名ほどいるだけ。300ある小選挙区すべてに、候補者を立てるのも厳しそうだ。しかし自民党裏金議員には「刺客」を送ると、泉代表は言っている(*1)。
一方、新人発掘にも注力して、今回故三木武夫総理の孫を擁立する(*2)ことに成功している。クリーンなイメージだったお爺さんをバックに、裏金自民党を倒すと意気軒高である。ただ、ちょっと待ってほしいのは「ルパンも三世まで」と野田元総理は自民党の世襲体質を批判していたこと。世襲反対の立憲民主党のイメージを、自ら壊してしまうことにならないか?
立憲民主党(泉代表、岡田幹事長)に申し上げたいのは、高橋氏を擁立するなら徳島ではない選挙区、例えば裏金で批判を浴びている八王子のあの人にぶつけるのはいかがかということ。昨日紹介した英国の小選挙区制は、地元からは立候補できない縛りがあります。それをやってくれるなら、少しは見直してあげますが・・・。
*1:立憲、「裏金議員」の全選挙区に対抗馬擁立へ 次期衆院選 | 毎日新聞 (mainichi.jp)
*2:三木武夫元首相の孫、高橋永氏が立民から出馬表明 「三木なら現状看過せず」 - 産経ニュース (sankei.com)