Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

2024-01-01から1年間の記事一覧

これは「処分」ではなく「人事」

先週、裏金問題に関する自民党内の「処分」が発表された。事前にメディアが予想したのとほぼ同じ結果だったし、弁明が許される時間が非常に短いこともあり、既定路線と思われる。中には「厳しすぎる」との意見もあるが、おおむね「甘い」との評価が下される…

7人の命が変えた「潮目」

米国は、ずっとイスラエルを擁護してきた。国連安保理で再三出されるイスラエル非難、停戦要求の決議案を、ことごとく拒否権を使って葬った。これは、ロシアのウクライナ侵攻に対する非難決議を、ロシア自らが拒否権を使って阻んだことに重なる。ネタニヤフ…

禁酒日のディナー「PASTA屋一丁目」

この週末、大学時代の友人夫妻が名古屋からやってくる。大手SIerを定年退職して、地元に戻った男だ。2年ほど前名古屋商工会でお話しさせてもらったときに、なぜか聴衆の中にいてくれた。 さて久々の来客で、ディナーのメニューをどうしようか夫婦で相談(*1…

お魚ランチの選択肢増!

しばらく前までランチといえば、軽めなら蕎麦やラーメン。もう少ししっかり食べたければ、牛丼やかつ丼。重めなら、これらのセットメニューかとんかつ定食が普通だった。しかしこのところ、しっかり食べるにしてもお魚定食がいいなと思い始めている。もっぱ…

みどりの窓口廃止とリモートオペレータ

JR東日本が、座席予約の<みどりの窓口>を縮小するとの報道があった。現在220箇所で運用されているが、2025年までに140箇所まで減らすという。これまでも有人の窓口を減らし自動機に切り替えているが、オペレータがリモート対応してくれる半自動機も導入す…

「イボイノシシ」を駆逐したもの

「雷」という意味である「Thunderbolt」の愛称を持った米陸軍の軍用機。初代はP-47で、1943年に欧州戦線に登場し、12.7mm機銃8門と最大1.3トンの爆弾等を搭載して空中戦ばかりでなく対地攻撃にも活躍した。その名を継いだのがこの機体。 ◆A-10(Thunderbolt…

真夏のオリンピック、止めません?

東京オリンピック/パラリンピックが1年遅れたせいだからだが、もう夏のオリピック・イヤーがやってきた。今度の開催地はパリ、続々<五輪代表>が決まっているのはいいのだが、彼/彼女を待っているのは40度越えのパリの気候と、エアコンのない選手村であ…

正常化・健全化への長い道のり

先月、日銀がマイナス金利政策を改め、17年振りの利上げ(というか金利のある経済環境)に踏み切った。金利は資本主義の鼓動であり、これまでの10余年間日本経済は仮死状態にあったともいえる。ようやく金融正常化のだ一歩が記されたわけだが、当面する課題…

ブラック・スワンがやって来る!

大幅な政府支出の削減を求める共和党下院の(強硬派の)主張が退けられ、今年度の予算が上院でも可決成立してバイデン大統領はほっと一息。なんとか政府閉鎖の危機だけは免れた(*1)形だ。 今棚上げになっているウクライナ支援はもちろん、米国政府閉鎖とな…

変わり焼きそば2題

横浜馬車道、周富徳氏由来の上海焼きそばを食べて(*1)、もともと好きだった焼きそば熱が再来してきた。ただ、普通の焼きそばでは面白くない。何か変わり焼きそばはないかと探してみた。 まず最初は、先月旅行で行った沖縄の那覇市のコンドミニアム近く、沖…

酢豚対決(観光地vs.下町)

余り重なると体重が心配なので、ランチ外食をやや減らしているのだが、それでも週に1度ほどはそんな機会がある。移転して1年余になる江東区のオフィス周辺で食べることが増える一方、熱海の街ではあまり食べていない。 ボリュームランチ(酢豚対決) - Cyb…

ロシアの戦時体制は未熟

先週、モスクワ中心部のコンサートホールでテロがあり、140名ほどの犠牲者が出た。多数の負傷者の中には重態の被害者もいて、今後死者の数は増える可能性が高い。イスラム国(IS)が犯行声明を出し、ロシア当局は実行犯4名を含む10余人を拘束して事件の全容…

海上自衛隊のアデン湾遠征を求む

先月、アデン湾の海賊対処任務に護衛艦「さざなみ」が派遣されるにあたり、ベテラン護衛艦1隻での派遣は危険だ(*1)と申し上げた。今回の派遣も47次という長いミッションの一環なのだが、昨年のハマス対イスラエルの紛争が始まってから、このエリアの危険…

「西側」援助とウクライナ人の血で

予想されたこととはいえ、ロシアの選挙でプーチン大統領が当選、あと6年は事実上の独裁が続くことになった。再ロマノフ王朝の夢か、スターリンの再来としてか、ロシア史に名を残す為政者になったことは確かだ。現時点ではその野望は、ウクライナを打倒する…

出町桝形商店街へ

やはりTVの京都紹介番組で、出町桝形商店街が紹介されていた。昭和の香り漂う商店街で、レポーターに複数の女将さんたちが商店街の魅力を話していた。それが過度な押し付けもなく、ヤラセっぽくなかったので「行ってみようか」という気になった。 コンドミニ…

京都府立植物園を散策

京都滞在のエクスカーションとして、この日訪れたのが「京都府立植物園*1」。地下鉄烏丸線で、鴨川を渡った先の北山駅を降りたすぐそこにある。ほぼ24ヘクタールの広さを持つ府立の植物園で、1.2万種類・12万本の植物が育成されている。明治時代までは上賀茂…

トラットリアと一軒家酒場

京都滞在、残る2晩のディナーも<ぐるなび>で予約して外食とした。昨日紹介したのがフレンチだから、次の日はイタリアン。売り物はウニのパスタというトラットリア「ラ・パーチェ」。錦市場に近い店で、1kmくらいあるのだが、薄暮の三条~四条あたりを歩…

「ブラッセリーVAPEURS」再訪

前回の京都旅行は、この街でどんな暮らしができるかのお試し旅だった。3泊中2晩は、よくやっているようにスーパー等で買い込んできたもので自炊ディナー。1晩だけ、フレンチブラッセリーに行った(*1)。予約なしで飛び込んだので、簡単な料理を注文した…

志士の道~高瀬川を往く

もうひとつ京都への旅を触発してくれたのが、岩波新書の「京都の歴史を歩く*1」。京都の歴史・文化にまつわる15の道を紹介してくれている。夫婦で読み込み、実際に歩いてみることにした。今回選んだのは「志士の道~高瀬川」である。 高瀬川は川ではなく、物…

「いけずな京都」に魅せられて

NHKBSで「いけずな京都旅」という旅行番組を放送していた。昨年秋に本格的な京都旅行をしてまた行こうと思っていただけに、夫婦そろって興味深く観た。それに触発されたので、まだ真冬の寒さもあるという京都に、今回は4泊5日の旅行を計画した。宿は前回と…

ペニンシュラ24F「Peter」

時々イベントで訪れる日比谷公園を見下ろす5ツ星ホテル「ペニンシュラ東京」。いくつものレストランがあるのだが、その中でも24階は特別なフロアだ。夜景を見ながらのパーティや、会食が雰囲気たっぷりに味わえる。専用エレベータもあって、そこに乗った瞬…

なし崩し的な「歯止め」

次期戦闘機の第三国輸出についての、うんざりするような自公協議が一応の決着を見た。 1)第三国輸出は、次期戦闘機に限る 2)紛争当事国には輸出しない 3)実施にあたっては、あらたな閣議決定を行う との「歯止め」を岸田総理が表明し、これを公明党が…

巨大類人猿と気候変動

日本(はじめ先進国では)人口減少が問題となっているが、世界全体で見ると人類は増え続けている。推定では80億人のオーダーに達しているともいう。ある研究によると、体重60kgの雑食哺乳類が生き延びるには、1.5㎢/人の地表面積が必要らしい。地表面積は全…

春を呼ぶ「桜海老天丼」

先週「CoCo壱番屋」の「グランドマザー・カレー」を紹介したが、期せずしてランチがワンコインからワンビル(1,000円)級になってきたのを痛感する。今週も、八重洲地下街でワンビルランチとした。 朝早い会議だったので、朝食も八重洲地下街。居酒屋と思っ…

熱海スイーツ新装開店

春になって、熱海の人出も増えてきた。もうアタミザクラは終わってしまったが、早咲きのサクラは満開。かつての熱海の印象(あつおキャラに代表されるオヤジ族の団体旅行)とは異なり、若い人たちの来訪が目立つ。熟年カップルも目立つが、そんな人たちのお…

対ドローン戦術兵器は何?

先週、日本の安全保障/防衛にあたり、RMAが必要だ(*1)と申し上げた。「Pax Americana」の時代は終わり、米国は意欲的にも能力的にも世界の治安を守ることができなくなっている。これは「もしトラ」かどうかとは別の問題で、欧州も日韓(台)も、自前で相…

ロシアの仮想敵国

一昨日、昨日に続いて、今日もロシアのお話。別ブログで紹介しているように、このところサイバー諜報の結果得た情報が、立て続けに暴露されている(*1)。ドイツ軍の高官が出席したビデオ会議が盗聴され、その音声がロシア国営TVの編集長によって、SNS上で公…

ロシアの5つの海

昨日フランスのマクロン大統領が「Boots on the Ground」を排除しないと言ったことを紹介したが、その時かれの顔がナポレオン一世とカブって見えた。またNHKBSが放映した「チャーチル~ヒトラーから世界を救った男」を見て、ゲイリー・オールドマン演じるチ…

伝説の外人部隊、ウクライナの地へ?

ウクライナ戦争は、春(泥濘の季節だ)にはロシア軍の攻勢がより強まると危惧されている。あちこちからかき集めた生身の兵隊や兵器を潤沢(!)に使えるロシア軍に対し、兵器も弾薬も兵員も不足しているウクライナ軍がどこまで持ち堪えられるかがカギになる…

外からだと分からないこと

トランプ前大統領が事実上の<共和党党首>のようにふるまい、全国委員長を挿げ替えるなど「政治」を始めつつある。一杯訴追されて、賠償金も多額(選挙資金で埋めているらしい)、有罪~収監されるかもしれないのに人気を集めるのは、バイデン政権が弱いか…