Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

書籍ビジネスからの転換

 ある意味、僕は「愛書狂」である。本を読まない時間が24時間も続くと、なにかむずがゆくなってくる。週に2日は禁酒できるようになったのだが、書籍の方はそうはいかない。大体7冊/週のペースで乱読するので、なるべく安く買わないといけないし、溜まってしまった本をどうするか考えないといけない。そこでBookoffモデルに移行し、

 

新城彰の本棚 (hateblo.jp)

 

 というサイトを作った。どんどん買って、どんどん売り、記憶にとどめるために(ミステリーのネタバレにならない範囲で)書評もどきを残しておく。リアル書棚に残しておくのは、数十冊に1冊ほどだ。そのオペレーションになくてはならないBookoffチェーンだが、不祥事などあっても業績は好調・・・と安心していたのに、先月都心の数店舗を閉めた(*1)という。

 

太宰府天満宮の牛、学問の神様菅原道真のシンボル

 一方で郊外等に新店舗も増えているから、書籍・レコード・CD中心の旧店舗から、衣料品・スポーツ用品・ゲーム・電子機器等を幅広く扱う新店舗に移行しているようだ。すでに古書店ではなくリサイクルショップであり、110~220円の書籍を置くスペースはコスパが悪いということだろう。

 

 背景には、リアル書籍そのものの衰退がある。思えばアマゾンも、書籍というロングテールモデルを支えていた巨大IT資産を活用して、別ビジネスを始めた。Bookoffも、売り場というリソースを活かして書籍ビジネスは残しながら、より付加価値の高い事業構造改革をしているのだろう。

 

 しかし古書というビジネスモデルが無くなったわけではない。むしろBookoffのような大手が退けば、従来の小規模古書店にチャンスが巡ってくるかも。先月の新橋古本市は雨にたたられたけど、ハヤカワポケミスの絶版本を何冊も見つけて嬉しくなりました。僕の「愛書狂」は治りっこありませんから、古書店さんよろしくね。

 

*1:ブックオフが都内店舗を続々「閉店」…!突然の10月閉店ラッシュにファン落胆、業績好調だったハズがなぜ?(週刊現代) | マネー現代 | 講談社 (gendai.media)