昨日に引き続き、日本の政党の勢力図の話。仮に小選挙区比例代表制でなく、全国一律比例代表制度だったらどうなるか考えてみた。
参政党 187万票
保守党 114万票
維新の会 510万票
自民党 1,458万票
国民民主党 617万票
公明党 596万票
立憲民主党 1,156万票
社民党 93万票
共産党 336万票
れいわ新選組 380万票
だったので、総計5,447万票(*1)。これで総数465議席を争うので、おおむね1議席当たり11.7万票が必要。それで割り振ってみる(*2)と、

参政党 16(3)
保守党 10(3)
維新の会 44(38)
自民党 125(191)
国民民主党 53(28)
公明党 51(24)
立憲民主党 99(148)
社民党 8(1)
共産党 29(8)
れいわ新選組 32(9)
カッコ内の現実の議席(*3)と比べると、現制度で大きな政党には不利で、少数政党に有利なのが一目瞭然である。小選挙区制度だと、いかに死に票が多いかも分かってくる。有利不利の分水嶺は500~600万票あたりにありそうだが、その付近の政党3つ(維新・国民・公明)を比べると、維新の現制度での効率の良さが目立つ。つまり大阪エリアに特化することで、死に票を減らしているのだ。
一方で、この状態で安定過半数を獲ろうと思うと、自民党と立憲民主党が連立しても届かない。選挙後の政権の組み合わせは、膨大な可能性の中から生まれる。ドイツなどでよくある、多分に矛盾を含んだ多党連立内閣になる公算が高い。その是非だが、Openな場で政策議論ができ市民に政策決定過程が見えやすいのが是、決定に時間がかかりコストも発生するのが否である。
もちろん政策やイデオロギーだけで候補者が所属を決めているわけではなく、選挙事情で今の政党に所属している人も少なくない。政党の合併なども起きるとは思いますが、今回は頭の体操ということで・・・。
*1:端数や諸派の票(例:みんつく党2万票)は省略
*2:四捨五入の関係で、合計が465にならない
*3:諸派、無所属除く