Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

嵯峨野散策、大覚寺から念仏寺へ

 この日もいい天気。やはり紅葉を求めて、嵯峨野へ出かけてみた。御池通りから市バスを2本乗り継いで、大覚寺までは50分ほど。嵯峨天皇離宮だったところで、人工池である大沢池のほとりに、歴史ある建物がそっくり保存されている。時代劇のロケに使われること数知れず、太秦映画村と並んで時代劇マニアの聖地である。

 

大覚寺表門前の紅葉

 門の前のエリアでさえ、見事な松の樹が連なり、少し紅葉が始まっていて眼福の光景。

 

大覚寺の式台玄関

 天皇離宮だけに、玄関には菊の御紋の幕がかかっている。手前右が、臥龍の松。低く整えられていて、枝や幹ではなく常緑の葉をめでるもの。左側は、これから咲き誇るだろう、嵯峨菊(*1)の鉢植え。多くの建物の周辺に、準備されていた。

 

本堂から勅使門を見る

 天皇からの勅使だけが使える勅使門の内側には、白砂を敷き詰めた枯山水の庭。桜・橘・梅などが植えられている。1時間弱、ゆっくり見て回り、満足してバス停まで戻った。

 

 ここからは1時間に1本、奥嵯峨の愛宕(おたぎ)念仏寺行きのバスが出る。やや遅れてきたバスは、超満員。なんとか2人ねじ込んでもらい、ぎゅう詰めのまま10分ほどかけて念仏寺に行った。ほとんどが外国人の観光客は、念仏寺前で降りた。

愛宕(おたぎ)念仏寺の紅葉

 街中の地蔵を集めたと言われる、千二百羅漢像が有名な古寺である。多くの無縁仏が葬られたとも伝えられる。静かに霊を悼むべきところなのだが、押し寄せる外国人観光客で喧噪の中にある。中には羅漢像の中に入って、ポーズを取っている人も。何らかのSNSで情報が拡散し、真似るヤカラがいるのだろう。

 

嵯峨野鳥居本伝統建築保存地区にて

 早めに寺を出て、そこから長い坂を下りJR嵯峨嵐山駅を目指して歩いて行った。この辺り、鳥居本地区と呼ばれていて、伝統的な建築が保存されていた。坂を下りていく人も、登ってくる人も、ほとんどが外国人。古民家をそのままに、カフェや土産物屋を営んでいるところもある。

 

 1kmほどの散策のゴールは、<光源氏>のモデルとなった源融の山荘だった「清涼寺:釈迦堂*2」でした。嵯峨野の散歩、とても健康的なエクスカーションでした。

 

*1:嵯峨菊とは – 旧嵯峨御所 大本山 大覚寺

*2:HOME | 清凉寺(嵯峨釈迦堂)