このマンションで暮らすようになって、もうじき20年になる。120軒ほどのうち、2/3はリゾート利用。週末や、休暇シーズンのみやってくる人たちだ。定住者はリタイヤした人が多い。仮に65歳で定住したとして、そろそろ85歳。新築当初から住んでいる人は少なくなり、この秋も何人もの知り合いが転居されるという。
転居までしなくても、そろそろ断捨離・・・と身の回りの物を整理する人がいる。ゴミ捨て場に、思わぬ珍品が捨ててあることも珍しくない。そんな状況で、家内が仲良くしてもらっている90歳近いご婦人から、嬉しい提案をいただいた。一人暮らしながら広いベランダに立派な植栽をたくさんお持ちなのだが、処分したいとおっしゃる。植木屋さんに全部持って行ってもらう前に、好きな物があったら貰って欲しいとのこと。

喜び勇んで2人ででかけ、ベランダを拝見。長い期間かけて集められたもののようで、植栽もテーブル等の調度も、とてもセンスあるものばかり。中でも7本ある、立派なオリーブの鉢植えをいただくことにした。運ぶのは大変だったけれど、なんとか仮置きまでやった。実は8月の京都旅行で、街中にオリーブの樹が多いことに家内が気付いていた。とても太い樹もあり、街中の風景になっていた。実もなるし、常緑樹なので目隠しにもなる。
ルーフバルコニーは、家庭菜園とバラ園、ラベンダー園(*1)なのだが、ベランダはオリーブの森になりそう。これらをいただいたご婦人は、すぐに転居されることはなさそうなので、家内はオリーブの実からオイルを絞って差し上げようと思っている。もちろん「一番搾り」をね。

ただ、重い鉢を運んだので、腕から腰のあたりまで筋肉痛になってしまいました。よろよろと駅前まで歩いていき、力の出る炭水化物定食を食べることにします。
*1:夏には灼熱のルーフバルコニーなのだが、意外とラベンダーが生き延びている。常時そこそこの風が吹き抜けているから・・・らしい