Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

海上自衛隊のアデン湾遠征を求む

先月、アデン湾の海賊対処任務に護衛艦「さざなみ」が派遣されるにあたり、ベテラン護衛艦1隻での派遣は危険だ(*1)と申し上げた。今回の派遣も47次という長いミッションの一環なのだが、昨年のハマス対イスラエルの紛争が始まってから、このエリアの危険…

「西側」援助とウクライナ人の血で

予想されたこととはいえ、ロシアの選挙でプーチン大統領が当選、あと6年は事実上の独裁が続くことになった。再ロマノフ王朝の夢か、スターリンの再来としてか、ロシア史に名を残す為政者になったことは確かだ。現時点ではその野望は、ウクライナを打倒する…

出町桝形商店街へ

やはりTVの京都紹介番組で、出町桝形商店街が紹介されていた。昭和の香り漂う商店街で、レポーターに複数の女将さんたちが商店街の魅力を話していた。それが過度な押し付けもなく、ヤラセっぽくなかったので「行ってみようか」という気になった。 コンドミニ…

京都府立植物園を散策

京都滞在のエクスカーションとして、この日訪れたのが「京都府立植物園*1」。地下鉄烏丸線で、鴨川を渡った先の北山駅を降りたすぐそこにある。ほぼ24ヘクタールの広さを持つ府立の植物園で、1.2万種類・12万本の植物が育成されている。明治時代までは上賀茂…

トラットリアと一軒家酒場

京都滞在、残る2晩のディナーも<ぐるなび>で予約して外食とした。昨日紹介したのがフレンチだから、次の日はイタリアン。売り物はウニのパスタというトラットリア「ラ・パーチェ」。錦市場に近い店で、1kmくらいあるのだが、薄暮の三条~四条あたりを歩…

「ブラッセリーVAPEURS」再訪

前回の京都旅行は、この街でどんな暮らしができるかのお試し旅だった。3泊中2晩は、よくやっているようにスーパー等で買い込んできたもので自炊ディナー。1晩だけ、フレンチブラッセリーに行った(*1)。予約なしで飛び込んだので、簡単な料理を注文した…

志士の道~高瀬川を往く

もうひとつ京都への旅を触発してくれたのが、岩波新書の「京都の歴史を歩く*1」。京都の歴史・文化にまつわる15の道を紹介してくれている。夫婦で読み込み、実際に歩いてみることにした。今回選んだのは「志士の道~高瀬川」である。 高瀬川は川ではなく、物…

「いけずな京都」に魅せられて

NHKBSで「いけずな京都旅」という旅行番組を放送していた。昨年秋に本格的な京都旅行をしてまた行こうと思っていただけに、夫婦そろって興味深く観た。それに触発されたので、まだ真冬の寒さもあるという京都に、今回は4泊5日の旅行を計画した。宿は前回と…

ペニンシュラ24F「Peter」

時々イベントで訪れる日比谷公園を見下ろす5ツ星ホテル「ペニンシュラ東京」。いくつものレストランがあるのだが、その中でも24階は特別なフロアだ。夜景を見ながらのパーティや、会食が雰囲気たっぷりに味わえる。専用エレベータもあって、そこに乗った瞬…

なし崩し的な「歯止め」

次期戦闘機の第三国輸出についての、うんざりするような自公協議が一応の決着を見た。 1)第三国輸出は、次期戦闘機に限る 2)紛争当事国には輸出しない 3)実施にあたっては、あらたな閣議決定を行う との「歯止め」を岸田総理が表明し、これを公明党が…

巨大類人猿と気候変動

日本(はじめ先進国では)人口減少が問題となっているが、世界全体で見ると人類は増え続けている。推定では80億人のオーダーに達しているともいう。ある研究によると、体重60kgの雑食哺乳類が生き延びるには、1.5㎢/人の地表面積が必要らしい。地表面積は全…

春を呼ぶ「桜海老天丼」

先週「CoCo壱番屋」の「グランドマザー・カレー」を紹介したが、期せずしてランチがワンコインからワンビル(1,000円)級になってきたのを痛感する。今週も、八重洲地下街でワンビルランチとした。 朝早い会議だったので、朝食も八重洲地下街。居酒屋と思っ…

熱海スイーツ新装開店

春になって、熱海の人出も増えてきた。もうアタミザクラは終わってしまったが、早咲きのサクラは満開。かつての熱海の印象(あつおキャラに代表されるオヤジ族の団体旅行)とは異なり、若い人たちの来訪が目立つ。熟年カップルも目立つが、そんな人たちのお…

対ドローン戦術兵器は何?

先週、日本の安全保障/防衛にあたり、RMAが必要だ(*1)と申し上げた。「Pax Americana」の時代は終わり、米国は意欲的にも能力的にも世界の治安を守ることができなくなっている。これは「もしトラ」かどうかとは別の問題で、欧州も日韓(台)も、自前で相…

ロシアの仮想敵国

一昨日、昨日に続いて、今日もロシアのお話。別ブログで紹介しているように、このところサイバー諜報の結果得た情報が、立て続けに暴露されている(*1)。ドイツ軍の高官が出席したビデオ会議が盗聴され、その音声がロシア国営TVの編集長によって、SNS上で公…

ロシアの5つの海

昨日フランスのマクロン大統領が「Boots on the Ground」を排除しないと言ったことを紹介したが、その時かれの顔がナポレオン一世とカブって見えた。またNHKBSが放映した「チャーチル~ヒトラーから世界を救った男」を見て、ゲイリー・オールドマン演じるチ…

伝説の外人部隊、ウクライナの地へ?

ウクライナ戦争は、春(泥濘の季節だ)にはロシア軍の攻勢がより強まると危惧されている。あちこちからかき集めた生身の兵隊や兵器を潤沢(!)に使えるロシア軍に対し、兵器も弾薬も兵員も不足しているウクライナ軍がどこまで持ち堪えられるかがカギになる…

外からだと分からないこと

トランプ前大統領が事実上の<共和党党首>のようにふるまい、全国委員長を挿げ替えるなど「政治」を始めつつある。一杯訴追されて、賠償金も多額(選挙資金で埋めているらしい)、有罪~収監されるかもしれないのに人気を集めるのは、バイデン政権が弱いか…

噂の「グランド・マザー・カレー」とは

カレー専門の外食チェーンでは「CoCo壱番屋」が巨人で、国内だけでも1,200以上の店舗がある。そのルーツは、僕の生まれ故郷である愛知県一宮市。創業者宗次直美氏もそこで育ち、祖母のカレーを食べて育った。そのメニューを再現したのが、2012年まで提供され…

禁酒日のディナー(漁師めし定食)

旅行に行く週も含めて、毎週必ず禁酒日は作っている。僕は2日/週、家内は3日/週。差があるのは、僕はまだ仕事関係で会食(特に立食パーティ)があるから。禁酒した日✕1,000円をその週の<禁酒貯金>として、貯金箱に入れる。そのお金は、旅行の時に使っ…

海上保安庁の実力

海上自衛隊に比べ地味な存在だった海上保安庁を、一気に有名にし女性ファンも増やした映画「海猿」。国交省の人に聞くと、その御利益は非常に大きかったとのこと。ただ、このところ漫画原作者と映像化主体の間で軋轢が起きていて、この物語もその渦中にある…

今こそRevolution in Military Affairs(後編)

戦力というのは、決して正面装備だけでは測れない。なにより重要なのは兵站、そして兵士の訓練度合いや士気、指揮能力・通信能力も重要だ。そういう意味では軍隊としての経験値と、実戦多岐な兵站能力が高いのは、当然だが「戦っている人たち」。 半世紀以上…

今こそRevolution in Military Affairs(前編)

「もしトラ」という言葉がはやっているが、「すでトラ」なのかもしれない。共和党全国委員長が、トランプ候補の意向により辞任させられ、後任が彼の推薦で決まるという。すでに人事権も持ったようだ。 彼の発言で特に西側社会を揺さぶっているのは「同盟国で…

名目GDPと実質GDP

先月、米国の人とビデオ会議をしていて、本題に入る前に雑談したテーマは、 ◆気候 ・ニューヨークは寒い(▲4度)し、アイオワなどでは▲30度 ・日本は春の陽気、東京でも20度近くに ◆政治(選挙) ・トランプ人気相変わらず、ほぼトランプ対バイデンの構図固…

この人道援助だけはしてはいけない

昨年秋から、北朝鮮との関係で何かが起きるという噂はあった。外交が得意とされる岸田首相は、秋の政局を、 ・内閣改造 ・旧統一教会解散命令 に加え、電撃訪朝や拉致被害者の何人かの帰国というイベントで乗り切ろうとしていたフシ(*1)はある。現実には今…

結婚記念日のフルコース

横浜(馬車道)滞在を何度もしながら、付近のレストランはあまり利用していない僕ら。今回、ある目的もあって、みなとみらい辺りのレストラン調査をすることになった。そこで家内が勧めるのが、かつて家内の父親の親族が集まったパーティをしたという<ロイ…

ラーメンに見る「一物多価」

円安の影響が顕著だが、この「失われた30年」で日本は安い国になった。国内では物価高騰、食費が上って困った等々悲鳴が聞こえてくるが、外国人からみれば垂涎の物価安国である。象徴的なのが、この記事。 【コラム】一杯3800円のラーメン、日本の未来を映し…

セキュリティ・クリアランス制度活用を

自民党柿沢議員が辞職して、4月に補欠選挙が行われる予定の東京15区について、種々のさざなみが立っている。自民・公明の連携が難しそうで、与党候補者の公募が出来ていない。一方の野党も、国民民主党の候補がラウンジ勤めをしたとかしないとかでもめ、党…

国会議員と周辺の適格性審査

不思議なことに<週刊新潮>だけが2年ほど前から報じているのが、中国秘密警察の秋葉原拠点のこと。中国が国外に秘密警察拠点を多く持っているのは「公然の秘密」だが、もちろん日本にもある。そのひとつ秋葉原拠点では、ビジネスホテルを隠れ蓑にマッサー…

「日本のための選択肢」になるの?

米国はもちろん、欧州各国で移民問題が「爆発」している。これに対して各国の極右政党が支持を集め、イタリアでは政権を獲ってしまったし、ドイツでは公然とナチス礼賛をしている。 欧米各国よりずっと少ない比率とはいえ、日本でも外国人労働者は増えていて…