Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

日本ならではの事情

企業のデジタル政策関係者と「サイバーセキュリティ」について会話する機会が増えている。今回はセキュリティ業界で、日本ならではという事情があるとの話になった。 一つには、昨年の東京オリンピック/パラリンピックでの「成功」譚。行政や産業界が「TOKY…

どうしてるだろう、あの人たち

ウクライナの首都の呼称が、ロシア語読みの「キエフ」からウクライナ語の「キーウ」に代わった。フォーサイスの小説で有名な港町「オデッサ」も「オデーサ」と呼ばれるようになる。呼称が代わるのは、その国の体制に変化があった証拠でもある。僕が体験した…

金融機関のサイバー影響力

サイバーセキュリティ対策は、大企業なら何とかなるけれど、中小企業にとっては資金・人材・設備が十分ではなく無理だという話は方々で聞く。しかし取引先がサイバー攻撃で操業停止になり、サプライチェーン全体が停まってしまうリスクをほぼすべての(大)…

トラクター工場の闘い

派手にICBMの発射実験をしているロシア。無敵兵器を手に入れたので量産するぞと欧米を恫喝する姿は、「大きな北朝鮮」のように見える。東部戦線に目標を絞った闘いも、まだ成果のほどは見えていない。「要衝マリウポリを制圧した。製鉄所は包囲して突入はし…

価格転嫁できる?できない?

岸田内閣の目玉政策「新しい資本主義」、当面の目標は苦しんでいる企業が価格転嫁しやすいようにすることらしい。公正取引委員会がその意を受けて「独禁法など厳密に適用しますよ」と脅していることは、以前紹介した。そのこと自身には異論もあるが、適性な…

<にっぽん丸>が戻ってきた

先週土曜日の朝、熱海港に懐かしい船が戻ってきた。三井商船が運行する外航クルーズ船<にっぽん丸>。超大型クルーズ船が多数竣工している現在では、総トン数22,000トンというのは中型船に分類されるかもしれない。この名前の船としては三代目にあたり、199…

東ウクライナ共和国幻想(後編)

あくまで「仮に」の話だが、ロシアが大量破壊兵器をウクライナやその支援国に使うとすると、日本もその対象になるかもしれない。その時は、市ヶ谷の防衛省や赤坂の米国大使館などが標的となろう。 75発の核ミサイルが飛んだ - 新城彰の本棚 (hateblo.jp) に…

東ウクライナ共和国幻想(前編)

ようやくキーウ方面から撤収した部隊の再編が成り、ロシア軍の東部地区での攻勢が再開された。小規模ながら戦意の高いウクライナ軍に、これまでのところは苦杯をなめさせられているロシア軍、いくつかの問題点が明白になった。 ・兵士の士気、訓練が不十分、…

台湾メディアの関心

国際会議、イベントも「COVID-19」禍のおかげで出かけていくことは難しくなったが、テレワーク活用で頻度を増やすことはできた。今回は久しぶりに台湾からのお誘いがあった。主催したのはいわゆるプラットフォーマー企業の台湾法人。といってもユーザー(消…

スラヴァ級ミサイル巡洋艦

ロシアのウクライナ侵攻は、出口の見えない戦いが続いている。陸上戦力では圧倒的優位を自認していたのだが、開戦直後からその「アテ」は外れることになった。まさに「戦いはやってみなければ分からない」という格言通りである。 ロシアはもともと陸軍国、ロ…

各国指導者、それぞれの戦場

世界を覆う「COVID-19」禍とインフレ圧力、エネルギーや食糧の高騰で多くの国で不都合な事態が起きている。もともと大統領一族の同族支配が酷かったとはいえ、スリランカの抗議活動(とその原因になった庶民の困窮)はかなり深刻。パキスタンではカーン首相…

「吉野家HD」ちょっと変調?

「COVID-19」禍やロシアのウクライナ侵攻など、大きな衝撃がありながらも日経平均株価は「COVID-19」禍前の水準まで戻している。しかし外食産業などでは、苦境が続いていて株価が戻り切っていない。例えば「吉野家HD」だが、2019年末の株価と比べると18%近…

丸の内ホテル「大志満・椿壽」

この日のランチ、特別に誘ってくれる人がいて<丸の内ホテル>にやってきた。ここは以前のオフィスにも近く、大事な人と(社外で)会う時によく使っていた。フロントは7階にあり、利用していたカフェ「ポム・ダダン」は8階にある。東京駅を見下ろすテラス…

<Unpeace時代>のエネルギー政策

米中対立どころか、ロシアのウクライナ侵攻によって、国際社会は「第二次世界大戦以来の危機」を迎えている。識者によれば今の日本は<Unpeace>の時代にいるのだという。<準戦時>と訳すべきだろうか、戦争ではないが平和でもない状況のことだ。いや、サイ…

企業の見える化、弊害も

以前から「サイバーセキュリティ対策に企業が取り組んでいる姿勢や、経営者の考え方などを、外部に情報発信することは重要だ」と申し上げてきた。ともすれば後ろ向きの損金と捉えられがちなセキュリティ対策費を、実質「投資」として経営者に認識してもらう…

NATOはNOTOへ進化するのか?

ロシア軍がキーウ近郊に残していったのは、戦闘用車両の残骸と共に多くのウクライナ民間人の遺体。回収も埋葬も間に合わなかったのだろう、リアルな映像として全世界に流されてしまった。この残虐行為については言い訳のしようもないだろうし、ロシアをこれ…

「Economic Statecraft」って?(後編)

この言葉、やはり日本国内では安全保障の専門家くらいしか使わないものらしい。適切な日本語訳もないので、原語のまま語られるという。トランプ先生が「Huawei叩き」をしたころから、米国で使われるようになったもの。「あえて日本語にすれば、経済による国…

「Economic Statecraft」って?(前編)

中国を念頭に、一昨年くらいから始まった「経済安全保障」の議論。自民党の政策調査会が「経済安全保障戦略策定に向けて」の中で、資源・エネルギーの確保から経済インテルジェンス能力強化まで16項目を挙げて提言していた。中には「インフラ輸出」という項…

紅白ワインを自由に楽しもう

週末、赤ワイン2本と白ワイン1本を2日に分けて呑むということを、当家はしばらく続けてきた。しかし、うまい具合にそれに合う食材を調達できるとは限らない。せっかくいいトマトとモッツアレラチーズが手に入ったけれど、それを食べる前に白ワインが尽き…

朝そば・うどんのフードコート

秋葉原駅周辺には軽食を食べられるところは一杯あるが、駅構内のフードコートも使い勝手はいい。最初に入ったのは、去年の初め「とんかつ銀座梅林」だった。780円で赤だし味噌汁・漬物付きのカツ丼が食べられて、結構満足だった。 ボリュームランチ(梅林の…

情報断絶と中国の世論

キーフ(キエフ)周辺のロシア軍占領地域をウクライナ軍が奪回して、戦場になった街の惨状が明らかになった。路上に放置された戦闘車両の残骸、砲塔が車体の隣に並んでいるのは、車内の弾薬や燃料が爆発して砲塔を真上に吹き飛ばしたから。焼け焦げてもう赤…

スタグフレーションの始まり?

4月になって僕の仕事(の立場)も少し変わった。やるべきことに差はないのだが、やはり風景は変わって見えることがある。しかしそれ以上に変わったのは、諸般の「値札」。びっくりするような値上げラッシュである。外食産業では主力メニューが、コンビニで…

産業政策としての経済安保

先月、経済安全保障関連法案の中心人物だった経産省のF氏が、文春砲の兼業疑惑報道によって辞任している。今国会の重要項目であるこの法案は、推進力に陰りが出たと言われている。さらに東洋経済にこのような記事が出て、関係者の実名(&写真)まで出た。 …

欧州で2番目に貧しい国

連日報道されるロシアのウクライナ侵攻、NATO加盟国であるルーマニアとポーランドは青色で表示されるが、その隣に色の付かないエリアがある。これがモルドバ共和国。この紛争の前には、こんな国があることを知らない日本人も多かったと思う。 僕がたまたまそ…

戦車の世紀の終わり

昨年、いくつかの記事で「陸戦の王戦車」という常識が崩れていると紹介した。今回のロシアのウクライナ侵攻で、これが実証されたと思われる。ウクライナ国境に20万人の兵力を集めていた時点では、最新鋭のT-90Mではないにしても多くの戦車がスタンバイしてい…

小倉のお土産

イベントの翌日、ちょっと早めにホテルで目覚めた。今日はもう帰るだけ。イベントで貰ったパンフレットなどが重い。加えてご当地もののお土産もいくつかもらえた。それと、到着した日に地下のスーパーマーケットで買っておいた、小倉らしい日本酒が1本。 荷…

鉄板・串焼き「八くら」

イベント当日は大雨。イベントに来たのだから当然だが、結局ホテルから一歩も出なかった。朝食は前夜地下のスーパーマーケット(MaxValueがここにも!)で買ってきたサンドイッチで済ませた。ランチは、ホテルの用意してくれたカレーとサラダ。結構凝ったも…

九州での産官学連携イベント

「九州サイバーセキュリティシンポジウム」は、今回が第二回。「COVID-19」禍の前にプレイベントは行っていたようだが、第一回は無念のオンライン開催だった。主催者はリアル開催にこだわったが、最後までやっていいかどうか悩んだという。福岡県が「マンボ…

<のぞみ>は西へ

本当に久しぶりの宿泊を伴う出張である。主な原因は「COVID-19」禍、リアル会合がほぼなくなってしまい、海外出張は2年間ゼロ。国内の出張も、名古屋・大阪に何度か行っただけ。それが今回は、なんと小倉(北九州市)である。 イベントの名前は「第二回九州…

40枚の名刺

まだ「COVID-19」禍は収まっていないのだが「マンボウ」も終わり、東京オフィスへ通う日が増えてきた。実は、オフィスの移転が迫っているのだ。もう6年ほど通った丸の内のオフィスともお別れである。これを機会にいろいろなものを整理しようと、今週も2回…