Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

蔵王連峰を越えて

 サイバーセキュリティ対策の地方巡礼、第二回目は仙台市。仙台の合同庁舎での2時間の会議だけではもったいないということで、前後に予定を入れてもらった。午前中山形市のセキュリティベンダー、会議後に仙台市内のベンダーを訪問できる。僕が困ったのは朝の集合時間。蔵王連峰を越えて往復するので、830には仙台駅を出たいと事務局は言う。熱海駅の始発新幹線に乗っても、仙台駅着は930ころ。仕方がないので前泊することにした。

 

    

 

 日曜の午後だが、早めに家を出て久しぶりに東北新幹線に乗り、夕方には仙台駅に着いた。折から寒波が来ているのだが、札幌ほどは寒くない。駅南口近くの<ワシントンホテル>に宿泊、街をちょっと歩いたくらいで禁酒ディナーを食べ、早々に眠った。

 

    

 

 翌朝は曇天、ホテルの朝食は結構豪華だ。笹かまぼこや金華鯖、ワカメなどを盛り付けた。左上のとんぶりをまぶした長芋が美味い。右下は味噌汁ではなく、白川温麺のあんかけ。鮭の炊き込みご飯ともども、お腹一杯食べた。

 

    

 

 仙台駅で地域政策に詳しい相棒と経産局の人と待ち合わせ、局の車で山形へ向かう。学生時代に東北旅行をして「仙山線」に何度か乗った。そのルートを高速道路で行く。途中で休憩したサービスエリアは、雪の中。蔵王連峰を抜けて、山形市までは1時間ちょっと。

 

 県庁に近いところにそのベンダーの本社があり、設備を見学しサービスの説明を受けた。社長さんの「発達障害を持つ人にそれなりの環境を用意して、就労してもらう」という取り組みは立派だと思う。「セキュリティって何のこと?」と言うような中小企業オーナーに、安い価格でサービスを提供する苦労話にもリアリティがあった。

 

 小さな企業では専門家はもちろん、セキュリティ担当も置けない。「仕方がないから俺が担当だ」というオーナーもいるらしい。なるほど、なるほどと聞いているうちに予定の時間になり、お礼を言って再び車で蔵王連峰を越えました。