Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

環境問題の予測・・・の結果

 「COVID-19」禍、ウクライナ紛争、米中デカップリングなどこの3年ほど国際情勢は激動を続けている。加えてインドを盟主とする「グローバル・サウス」と呼ばれる発展途上国の発言力も高まっている。今年は日本が議長国だが、G7各国全体の発信力は低落傾向と言えるだろう。

 

 そんな中で忘れられかけているのが、地球温暖化などの環境問題。資源を呑み込み続ける戦闘行為、先進国程悩まされるエネルギー不足、発展途上国では食糧不足・水不足の脅威も大きい。昨年のCOP27も、大きな進展は得られていない。

 

 では、環境問題の現在位置はどうなのか、海外事情に詳しい識者に聞く機会があった。彼女によれば、この40年間にG7各国が耳を傾けた多くの予測が、外れ続けているという。

 

    

 

・1986年、USA環境局「フロリダでは2020年までに、海面が60cm上昇」

 ⇒ 10cmほど

・2000年、英国気象庁「イギリスの子供は雪を見られなくなる」

 ⇒ 2020年も交通がマヒするほどの大雪

・2000年、グリーンピース「太平洋諸国の経済は崩壊する」

 ⇒ 代表的な国ツバルではこの10年高度の経済成長

・2006年、アル・ゴア副大統領「キリマンジャロの雪が消える」

 ⇒ 現在までその兆候なし

・2013年、USA Today「2020年までに北極の氷は無くなる」

 ⇒ 今も厳然として大きな氷原が広がる

 

 では、各国がCO2削減に取り組んだ結果なのかと言うと、代表的なCO2排出国中国&インドは、削減を約束しながら現実には排出量を増加させている。

 

 別の報道では、オゾン層を破壊するとされる<フロン>の削減は進んでいて、40年ほどでオゾン層は修復できそうだとのこと。これは科学的に立証されたことなのだが、CO2と温暖化の件はどうなのだろうか?

 

 エネルギー、食料、水を含めた資源の有効活用には賛成です。しかしファナティックにそれを振りかざして経済活動に支障をきたすのはやめにして欲しいですね。